今日はいつもと少し趣向の違うお話をば。
今回のような記事は以前に別のブログで扱っていたんだけど、
こういった内容は書いていて非常に疲れるのでそちらの更新はせず、
もう長らく放置したままの状態だ。ドメインの更新もしていない。
このブログはほぼ、興味のあることや楽しいと思うことばかりを書いているので、
言わば自分の中では色んなものから目を背け逃げている、ある意味では負のブログだ。
ただし今回ばかりはどうしても黙っていられず、久しぶりに
社会に対する怒りを吐露してみたいと思って、このような記事を書いた。
では、はじめていこう。
今現在世間を騒がせている新型コロナウイルスなんだけども、
マスメディアによる連日のライブハウス叩きが凄いなと。
あらかじめ断っておくけど僕はテレビは大嫌いだ。
BSでドキュメンタリーや海外を旅する番組は少し見るけど、地上波なんかは
カスみたいなバラエティばっかりで番組欄を見ただけでウンザリしちゃうほど。
でも家族は何もなくともとりあえずテレビは点けておく、というタイプなので
ニュースやくだらないワイドショーなどから嫌でも耳に入ってくる。
で、毎日のようにライブハウスで感染が~というのを見てしまうんだけど
これが不思議なんだよ。
確かに狭く密閉された空間だから感染が広がりやすいというのは分かる。
しかし
毎日のように満員電車で社畜が大移動しているこの国で、
何でライブハウスだけ槍玉に挙げられているのか?
って思うワケだ。
満員電車じゃ感染しないとでも言うのかい?
感染力が高く、まだ分からないことも多い未知のウイルスだから、
どれだけ警戒してもし足りないだろう。
だから、イベントが中止になってしまうのは仕方のないことだとは思う。
ただ、感染の疑いがある人が検査を希望しても追い返していたほどなのに、
現状はライブハウスに行った人ばかりを躍起になって検査しているような状態だ。
結局のところ、初動を誤りその後もまともな対策を打てていない政府の失策を
誤魔化すために、分かりやすい・叩きやすい娯楽やエンタメといった産業を
スケープゴートにしているだけなんだろうなとしか思えない。
判明していないだけで感染している人は、僕の想像に過ぎないけどかなりの数がいると思う。
感染したことに気付いていない人もいるだろう。
他国であれだけ蔓延しているのだから、人が密集しがちなこの国で
市中感染がほぼ発生していないワケがないからね。
感染者数が多いと東京五輪が中止になる恐れがあるから、
恐らくは隠蔽に走っているのだろうか。
検査で判明させなければ感染者はいないも同じ、ということにできてしまうものな。
もっとも、この国の場合は政治家が本当に無能で何をすればいいのか分かっていない、
そもそも国民とかどうでもいいのでやる気が無い、という可能性も大いにあるんだけど。
ああ、それとだね。
イベントの中止は仕方ないとは言ったけど、政治屋が自粛・中止を要請なんて
曖昧で無責任な指示で逃げているのも腹が立つね。
軽々しく自粛してくれだなんて言っているけど、会場を抑えるためにかかった費用、
使用料、それに伴う人件費。延期でなく中止ならチケットの払い戻しもしなきゃならないし、
ライブができない期間が長引くだけ収入も入ってこなくなる。
それだけのお金は誰が負担すると思っているのだろうか?
全部アーティスト側の損失になるんだよ?
不要・不急のイベントは避けるようになどと言うが、その不要で不急な仕事で
飯食ってる人たちのことを何も考えてないよね。
駆け出しのアーティストなんかにとっては死活問題で、今回の損害が原因で
音楽業界を去らざるを得なくなる人もいるんじゃないだろうか。
いや、音楽に限らず舞台役者に、インストラクターや講師など、フリーで生計を立てている多くの人が窮地に立たされている。
小規模なライブハウスや劇場は倒産してしまうことだって考えられる。
こんな状況下でもライブなどイベントを決行する人たちはいる。
そういった人たちへファンの命より目先の金が大事かなどという言葉を投げつける人もいるが、
その目先のお金が無ければ生活できない人もいるということは、理解しておくべきだろう。
だから僕はとても、公演を中止することができない人たちを詰る気にはなれない。
当人たちからすればコロナで死ぬか、食い詰めて死ぬかの違いにすぎないのだ。
批判している人たちの不謹慎だ、人命軽視だという声も分からなくはないけど
中止しようにもできない事情もある、ということは頭に入れておくべきじゃないか。
文化を守るためにもこういう人達に手厚い補償をしてやってくれよと思うんだけど、
まずあり得ないだろうね。増税分は全額社会保障に使うなどと言って強行しておきながら、
逆に社会保障をガンガン削っているような国だもの。
そして政治屋どもは一般人には集会を自粛だの中止だの要請(という名の強制)しときながら
自分たちは連日会食をしたり、盛大な誕生会をやったり、資金集めのパーティに奔走してるんだよね。
その会食も医療の専門家とかならまあ分からんでもないが、自分たちをヨイショして
気持ちよくしてくれる三下の作家だとか、どうでもいい連中ばかりだ。
こちとら、あんたらの飲み食いのために納税をしてるわけじゃないんだよって、暗澹たる思いに駆られる。
消費増税でGDPがえらいことになっているところへ、このコロナによる混乱だ。
五輪の後に日本は(経済的に)えらいことになるだろうな、という予測は立てていたけど、
思っていたよりも少し早く、その時期が来たのかもしれない。
経済だけでなく、荒み切った人心を見ていると明るい未来など全く見えない。
しかしまあ、今回の混乱で困窮している人たちへすら自己責任だ、甘ったれるななどという
声があふれかえる社会だし、ここらで一旦リセットがかかるのも逆に良いのかもしれないね。
自己責任という名の自縄自縛から逃れない限り、僕はこの社会が良くなることは決してないと思う。