こんにちは、Peter@Peter08011です。
本日レビューするのは1994年にスクウェアよりSFCで発売されたLIVE A LIVE
多分人生で最も繰り返し遊び、最もクリアした回数が多いRPGかな。
こんなん書いてる時点でべた褒めになるのバレバレなんだけど、まあ見てってよ!
ネタバレも少し含んでるからそこだけ注意してね!
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目次
どんなゲーム?
時代の異なる7つ+αのシナリオが収録されたオムニバス形式のRPG。
初期の7つのシナリオは好きな順番に遊ぶことができます。
また、この7つのシナリオはそれぞれ異なる漫画家がキャラクターデザインを担当。
有名どころで名探偵コナンの青山剛昌(敬称略)、おぼっちゃまくんの小林よしのり、
スプリガンやARMSの皆川亮二、炎の転校生や漫画版Gガンダムの島本和彦らが参加しています。
各シナリオは舞台のみでなくボス戦以外一切の戦闘がないものや、逆にほぼ戦闘しかないものがあるし、
探索要素が非常に強いものがあるなどその内容は様々。
また、いくつかのシナリオでは主人公がフィールドで使える特殊能力を持っているのも特徴。
人の心を読む能力だったり、姿を消したり、物語を進めたり隠しイベントを見るのにどれも重要な能力。
戦闘システムが独特
チェッカーバトルという7×7マスのフィールドで戦う戦闘システム。
本作にはいわゆる通常攻撃が存在せず、すべてが何かしらの技扱い。
とはいえ、一番最初から使える技が通常攻撃のようなもんなんだけど。
それぞれ与ダメージは勿論、効果範囲も異なるので位置取りが非常に重要になっています。
敵の動きに合わせて立ち位置を変えることによって、相手の強力な技を封じることも可能。
技には強弱はあるのですが強力な技はたいてい、
発動するのに時間を要するので戦況次第では必ずしも上位の技を使用するのが得策というわけではありません。
当時多かったシンプルなターン制のバトルではなく、戦略シミュレーションに近いシステムになっています。
また、フィールド画面ではキャラが小さく当時でも粗さを感じるほどだったのですが、
戦闘画面では各キャラ大きめに描写され、往年のスクウェアらしい精彩なドット絵を見ることができます。
良い点
ストーリーが最高
タイトル通り ”生” がテーマになっているので基本的には人間賛歌もの。
収録されている各短編は熱く、感動的なシナリオのものが大半です。
人間って良いな! とかホロっときたとこで、どん底へ叩き落されるんですけどね!
7つのシナリオをクリア後に現れる隠しシナリオではこれまでの人間賛歌とは一変、
徹底的に人間の醜さを描いている上に救いも皆無というトラウマ物のシナリオ。
このシナリオをクリアすることで更に最終編が出現し、
これまでバラバラかと思われた各シナリオが一つへ収束していきます。
そのうちシナリオ別レビューとかもやりたいね!
とりあえず今は、最高の物語とだけ言っておきましょう。
書き出すと長くなりすぎるからね。
これ遊んだ当時小学生だったんですけど、生きるってことの意味をものすごく考えさせられました。
音楽やばい
カッコいいものから泣けるものまで。
種類も豊富で戦闘やイベントで使われるものなど、各シナリオ専用のBGMも複数あります。
特に功夫編の鳥児在天空飛翔 魚児在河里游泳という曲はやばい。
曲自体の出来が素晴らしい上、劇中で流れるタイミングもやばい。泣く。
豊富なやりこみ要素
小ネタや隠し要素が非常に多く、攻略情報なしでは網羅できないレベル。
普通にプレイしていては絶対気付かないようなものも多数混じってるのは、現代だと叩かれる要素かもしんない。
いくつかのシナリオには、そのシナリオ内のラスボスよりも遥かに強い隠しボスがいたりします。
そしてそいつらを倒せば苦労に見合う強力な装備品を得られますよ!
戦闘が面白い
戦闘システムの項目でも説明してますけど位置取り、技を使うタイミングなどが重要で戦略性はかなり高め。
一部の隠しボスなんかは戦闘システムを熟知してないと勝てないレベル。
悪い点
フィールドのキャラグラフィックが荒い
どんなゲーム?の項でも書きましたが戦闘画面は綺麗なものの、フィールドグラフィックは時代を考慮してもかなり粗め。
いや、フィールドっていうかフィールド画面のキャラグラフィックですね。
ロマサガ1と同じサイズなのでキャラが小さすぎる・・・と言えば分かる人は分かるかな。
同年に同社から発売されたFF6と比較してもその差は歴然です。
”味のあるドット絵” とも言えず、ここだけは何とも残念な出来でした。
キャラバランスが良くない
最終的には時代の異なる各シナリオの主人公が一堂に会するという熱い展開が待っているのですが、
能力の格差が結構あるんですよね~。
4人までパーティ組めるんですけど、好きな組み合わせでもクリアはできるのが救いかな。
でも好きなキャラが弱いとやっぱ釈然としないよね。
なあ? アキラ?
あいつに救いが欲しかった
エンディングは複数あるんですけど、一番良いいわゆるトゥルーエンドでもラスボスは報われません。救われません。
プレイヤーは物語を通して、一人の人間がラスボスへと堕ちてゆく様をまざまざと見せつけられます。
おそらく本作をプレイしてラスボスに同情しない人はほぼいないでしょう。
一個ぐらいはあいつが救われる結末も欲しかったなぁ。
納得した上で消えていったから、あれが救いとも取れるけど・・・。
まとめ
当時隆盛を極めたFFシリーズ最新作のわずか5か月後に発売されたということもあり、確か知名度はいまいちだったんですよね。
隠れた名作と呼ぶにふさわしい作品でした。
ネット社会になって口コミで広まりやすくなり、
Wii-Uや3DSのバーチャルコンソールなどで配信されたことでも知名度が高まったと思いま・・・
高まったよね!?
もう”隠れた名作”なんて言わず堂々たる名作と言っていいよね?
質の高い物語に、今なお色あせない斬新なシステムの数々。
レトロゲーに抵抗のない人なら是非一度は遊んでいただきたい作品です。
今なら3DSでダウンロード購入するのが一番手っ取り早いんじゃないかなぁ。
だまされたと思ってお試しあれ。