さて本日はマフィア・デフィニティヴエディションという作品をご紹介。
(少なくとも日本では)有名ではないと思うけどシリーズ物で、こちらは一作目をリメイクしたものだそうな。2がXbox360だったかで当時プレイしたけど正直・・・
まあ昔のことはさておき、こちらはどうだろうか、ということで遊んでみたがやっぱり正直・・・うん。
お気に入り度:★★☆☆☆
概要
2020年9月25日発売。対応機種はPC、Xbox one、PS4だがCS機に関しては現行機である
series X/S、PS5でも遊ぶことが可能。
本作は1~3を収録したマフィア:トリロジーパックという作品の中の一作で、情報が少ないこともあって分かり辛いのだけどどうも、PCで以外はバラ売りはされていないっぽいね。
ゲームパスではこの1のみが配信されており、僕はそちらをプレイしたというわけだ。
気になる人はトリロジーパックとして購入する場合、これまたややこしいのだけど
フルリメイクはこの1のみで2はHDリマスター、3はバージョンアップ版とのことなのでご注意を。
ちなみにお値段はPC版のみ(?)のこの一作目は4950円、パックは7480円。
前置きが長くなったがマフィアシリーズとはその名の通り、マフィアを題材にした
オープンワールド型のアクションゲーム。
1930年代のアメリカで、細々とタクシードライバーとして働いていた主人公・トミー。
ひょんなことからマフィア同士の抗争に巻き込まれ、自身も組織の一員となっていく、彼の波乱の人生を追いかけよう。
自由度皆無! オープンワールドの意味は?
ゲーム内容は最初から最後までイベントムービー → ミッションをひたすら繰り返すのみで
自由行動は一切なく、完全なる一本道。
マップはそこそこ広いようだがミッションに関わる場所以外訪れる必要も意味も無いので、オープンワールドである意味がほぼ無いような・・・。
ただし最初からあったかクリア後のオマケか分からないが、フリーライドというモードがあり
そちらでは自由行動ができるようだ。
武器選択の自由すらもなく、ミッションごとに固定(敵が落とした物を拾うなど現地調達は可)なのはどうなのよ。投擲武器使う機会なんてほぼ無かったし。
アクションゲームとしての出来は結構酷い
操作性全般はマジで酷い。
特に本作の大部分を占める車の運転と銃撃戦がやってられないレベル。
車は操作性がかなりリアル寄りなのか、1930年代の性能を再現しているのか
速度を出しながらのカーブが今時のゲームとは思えぬ難しさ。
オプションで操作感覚をレギュラー(初期設定)、シミュレーションの二種類から選べるので
もしかしてこれでも遊びやすく一応は調整してあるのかもしれないが、この操作性でレースやカーチェイスをやらされるのは正直きつい。
特にストーリー上で参加させられるレースは難しく、これがクリアできずギブアップした人もちらほらいるのだとか。
※僕は一発で行けたが1回5分ぐらいかかる上、CPUが相当強いようで接触などの大きなミスなしでもギリギリだった。
運転に関してはミッション中の単なる移動などは、スキップできるのはありがたかったけどね。
(ただし仲間が同乗している時は大抵、物語に関わる会話が発生するので注意。僕もそういう場合はスキップせずに話を聞いていた。)
ゲームの雰囲気は良いだけにドライブしながら景色を楽しんだりしたかったのだが、この操作性ではそんな気も起こらない。
銃撃戦は当てるのが難しい。
何だろう、他のゲームに比べてエイム状態に移行した時、照準が大分下の方にあるような・・・なんか違和感凄いんだけど、遊びにくいのは僕だけだろうか。
お助け要素としてエイムアシストがあるけど、これ使っても当てにくい。
というか照準自体は敵に合わさっていないと発動しないっぽいのがきついね。
胴辺りに合わせてくれるのでヘッドショットしやすくはなり、助かるのは助かるが
RDR2のエイムアシストを見習ってほしいものだ。
こちらの攻撃が全然当たらない一方、敵の射撃は超正確で遠方からでもハンドガンでスナイプしてきて、カバーアクション状態から一瞬姿を晒しただけでも体力をゴッソリ削られてしまう。
あとこっちから突っ込まないと、全然物陰から動かない敵が多かったのも非常に気になった。
(攻撃もしてこず、本当にただじっとし続けているだけ)
武器バランスもどうなの?
とりあえずマフィアの代名詞的なイメージのあるトミーガンが弱すぎる。
ただでさえ射撃が難しいのに、反動が強すぎてますます当たらない。
ショットガンは活躍するシーンはたまにあったが先述したようにこのゲーム、敵が
動いてくれることが少ないので近距離戦になりにくく、やっぱりあまり役に立たない。
射程の長い単発式の銃が強いので結局、ハンドガンばっかり使う羽目になる。
個人的にはライフルが最強だと思うんだけど、拾える機会が少なすぎてなぁ。
雰囲気や物語は優秀!
とまあゲーム部分はよろしくないものの、1930年代のアメリカの空気感。
そしてそこで暗躍する危ない男たちが紡ぎだす物語は悪くはなかったね。
悪い部分でもあるのだがムービーとミッション以外のシーンがないことで、物語は常に山場感があるというか盛り上がる展開続きなので、先が気になってゲーム部分の駄目さにキレつつもプレイし続けることができた。
まあ所々、「ん?」と思う箇所もあって例えば終盤に裏切るキャラがいるんだけど、もうちょっと上手くフラグを立ててほしかったりとか。苦言を呈してくるシーンは何度かあったものの、さすがにあれは豹変しすぎだって。
多少の粗はあれど全体を通して見れば起承転結はしっかりしているし、悪党としての
人生を最後まできっちり描き切っているので出来はかなり良い方だと思うけどさ。
各登場人物の魅力もなかなかだったのも、物語に引き込まれた要因の一つか。
最初に一番頭おかしいと思った奴が結局、一番まともだったな・・・。
電車内で彼の胸中を吐露された時は誰もが胸が苦しくなり、そして誰もが
「あ、こいつ死ぬわ」と思うのではないだろうか。
上でもボヤいたが雰囲気は本当に良いので、車の操作性がまともならドライブして景色を楽しんだものを・・・。
まとめ
【評価/レビュー】 レッドデッドリデンプション2 【RDR2】
プレイ時間は10時間ジャストで実績は410/1000解除。
難しすぎた(というか上達する気力もなかった)ので難易度は途中からイージーへ、エイムアシストも高に変更してクリア。
オリジナルは2002年発売だそうなのでゲーム部分が微妙なのは納得できるが、フルリメイクするなら現代向けにもっと遊びやすくしても良かったのでは。
とはいえ変えすぎて最早リメイクでない別物になってしまう作品なんてのも世の中にはあるし、こういう匙加減は難しいのは分かっているけどね。
僕がオリジナルを知らないってのもあるだろうが、旧来のファンはどう思ってるんだろう。これ。
Steamレビューを眺めていたら
70点ぐらいのストーリーと20点ぐらいのミニゲームを交互に繰り返す作品
といった旨の投稿を見かけたが、まったく同じ感想。
ゲームなのにゲーム部分が蛇足でしかなく、映画としてならより面白そうだなと思っちゃったので・・・
ムービーがだらだら長いわけではないが、これも一種のムービーゲーと言えるのかもしれないね。
同じクライムアクションでもゲームとしての面白さと、映画的な物語の面白さをしっかり両立させているGTAVやRDR2ってやっぱり凄いんだなぁ。
いや、生まれた時代が違うしこの辺と比べるのはフェアじゃないか・・・。