やあどうも、Peter@peters_life0801です。
世代ではないが一番好きな漫画はあしたのジョー。
最近またハマっていることもあり、アニメの方もサブスクで見始めたので
登場人物に関する所感のようなものを、キャラ別に書いてみようかと思い立った次第。
なお、アニメ版はまだ語れるほど詳しくないため、漫画版を準拠に記述している。
ではいってみよう! 記念すべき第一弾はウルフ金串。
エリートボクサーの蹉跌
バンタム級の新人王。本作で最もかわいそうなんじゃないかと思う人物の一人。
おっつぁんが過去に起こした問題行動のせいでジョーがプロ入りできなかったため、名と実力を知らしめるために辻斬りされてしまった男。
新人ながらセンスは抜群で、世界チャンピオンをニ人も抱えているという
アジア拳闘クラブの大高会長をして、 “金の卵” と言わしめるほどの実力者。
将来を嘱望されていたがジョーとの死闘の末、トリプルクロスカウンターで顎を砕かれてしまい、ボクサーとしては再起不能になってしまう。
その後はヤクザの用心棒にまで落ちぶれ、過去の栄光にすがりながら大口を叩き続ける情けない姿で再登場。さらに敵対する組に雇われた男とのケンカで、かつて砕かれた顎を狙われボッコボコにされてしまうという転落人生を送る羽目に。
ホセは勿論、カーロスや金に勝つ姿は微塵も想像できないので世界チャンピオンは無理だろうが、再起不能になることがなければ順風満帆なボクサー人生が待っていたはず。
あるいはまだまだ駆け出しだったので、関係者やメディアの評価から
経験を積めば彼らと並ぶ大器となっていた可能性は十分ある。
短期間でダブルクロスなる高等技術を習得し、実戦で狙って打てるなど並のセンスではないだろう。
たまたまジョーに目を付けられてしまったばっかりに・・・。
同情してしまう一方、子どもたちを練習台にしたのはさすがにやばいが、一方的に絡まれ全国へ恥を晒されているのでそれだけ恨みも深いんだろうなと、気持ちは分からんでもない。
報道陣すらシャットアウトしているところへ、仇敵からスパイまで送り込まれたとあっては
(実際はチビたちの独断だが)腸が煮えくり返るのも当然というもの。
まだ若く血気盛んな年頃であるから尚更だろう。
(年齢の設定は無いようだが新人かつ、初登場時の落ち着きのなさなどから恐らく十代なのでは。大卒でプロデビューしている可能性もあり得るが)
この一件でとかく悪役のイメージが強いが、事情を鑑みれば私的にはあまり責められないのではと思ってしまう。
ジョーにとっては貴重な存在?
その後は詳しくは描写されていないが、どん底から這い上がったのか
終盤にジョーの世界タイトルマッチの観戦に訪れている姿が確認できる。
これまで登場したキャラが数多く集まってくるが、その中でもひと際熱い声援、それも自分の
選手生命を終わらせる発端となった、クロスカウンターへの歓声を送っているのが印象的だ。
ジョーはウルフの引退を知らされた時には明らかに動揺していたし、その後も彼には
負い目を感じているという旨のセリフも発している。
そして権藤に叩きのめされた時には、彼への侮辱に対し激怒した。
憎い相手ではあったが、ジョーの気持ちはどこかで伝わっていたのだろう。
本記事執筆時点では未視聴だがアニメ版では最終戦の前に、ジョーと語り合うシーンが追加されているのだとか。
思えばジョーがプロのリング上で死闘を繰り広げた好敵手と呼べる相手は皆、他界したり重度のパンチドランカーになったりしてしまっているのでウルフは唯一、過去の激闘の思い出を語り合えるキャラなんだな・・・。
金竜飛とハリマオはその後が不明だが、前者は韓国に住んでいるので基本的に会うことはないし、後者はそもそも素で意思疎通ができない。
金の場合は根っこは熱い人間なので、トラウマが寛解すれば良い奴なんじゃないかと思うんだけどね。精神的に廃人になっちゃうような負け方をしたが、元気になっていてほしいものだ。
まとめ
ネットではいじられがちだし、作中でも相当強い部類に入るはずなのだがその役割は噛ませ犬。
でも個人的にはかなり好きなキャラの一人。
自信つけた後の “青白く燃え上がる目” と不敵な笑みは素直にかっこいいと思う。
余談だが実はスイッチヒッターで作中では誰も言及していないが、場面に合わせて何度も構えを切り替えている。
右ジャブを打っている回数の方が多い印象なので、本来はサウスポーなのだろうか。
技巧派、テクニシャンと呼ばれる所以はこの器用な戦闘スタイルも関係しているのかもしれない。