やあどうも、Peter@peters_life0801です。
本日はヒンターベルクのダンジョン( Dungeons of Hinterberg ) という作品をご紹介。
オーソドックスなアクションRPGに見えてなかなか、良い意味でクセが強く
個性ある作品・・・そんな印象を受けた一作だったね。
お気に入り度:★★★★☆
概要
2024年7月18日配信開始。記事執筆時点では対応機種はPCとXboxのみでお値段は3990円。
開発はオーストリアのスタジオ・MicroBird Games.
マイクロソフトストアでの紹介文は以下。
Dungeons of Hinterberg は、牧歌的なオーストリア アルプスの新しい人気観光スポット、ヒンターベルク村の周辺を舞台にした、ソーシャル sim 要素が入ったアクション RPG。街の周辺に魔法が突如出現した後、世界中の冒険者たちがスレイケーションの旅にやってくる。
あなたは社会人生活に疲れた司法修習生ルイサとしてプレイし、目まぐるしい日々の暮らしから離れて、ヒンターベルクのダンジョンを攻略していく。ヒンターベルクでは、数々のダンジョン探索と冒険が待ちうけている – ルイサは初日でギブアップすることになるのか、それともマスター スレイヤーになれるのだろうか?見つけ出すためのたった一つの方法は・・・
ちょっと分かりにくいので補足しておこう。
早い話、人生に疲れた若者・ルイーザ(上の紹介はルイサになっているが誤り)が
休暇に訪れた田舎町で人々と交流し、成長していくがやがて政治的な陰謀に巻き込まれ・・・
といった感じのお話。
ジャンルはアクションRPG。トレーラームービーは
「パソコンにはゼルダっぽいゲームがほとんどない!(意訳」という文章から始まるため
恐らく3Dゼルダをリスペクトした作風になっている・・・と思う。
ブレワイにティアキン、僕はよく知らないので申し訳ないが比較はできないのだが。
※ブレワイは購入したものの生まれつき目の色が明るいせいか、画面の眩しさ(白っぽいのが原因?)に耐えきれず、内容は気になるものの早々にプレイを断念してしまった。
サングラスが無いと外ではほとんど目を開けられないような体質なので、普通の人は何ら問題ないのだろうけど。
ともあれ4つのフィールドに散在する20を超えるダンジョンを制覇するのが目的。
冒険の先に待つものは果たして──?
多様性のあるゲーム性が魅力!
基本は謎解きありのアクションRPGであり操作は共通しているのだが、時にレースゲーになったり
またある時はシューティングゲーになったり、8番出口になったりと多彩なシチュエーションが用意されている。
謎解きだって脈絡なく用意されているわけでもなく、それぞれのダンジョンは何かしらの
テーマに沿って作成されており、個性的でプレイヤーを飽きさせない工夫が散りばめられているのは好印象。
本作には全部で4つの地域が登場するのだが、それぞれで使える魔法が変化するため
魔法を用いた謎解きのバリエーションも豊かなのだ。特に雪山のスノボは爽快感があって好き。
地域ごとにプレイ感覚が変わるのはなかなか面白い試みだね。
キャラクターだって多種多様で魅力的!
最初はまるで天上人かのような先輩スレイヤーたち。
まるで完全無欠な戦士かのように見えるが仲を深めていくことで、彼/彼女らの側面を
知ることができ、それぞれが人間らしい悩みや弱みを抱えた、等身大の若者であることを知れるのも良かった。
思えばこの人たち皆、いわゆる “自分探しの旅” でここにやってきてるんだもんな。
内容が大きく変わることはないようだが、豊富な選択肢によって会話している感があるのも良いね!
ゲームバランスは良好!
ダンジョンはある程度、攻略する順番に自由度はあるものの難しいものは
進行に沿って順次解禁されていく仕様。推奨レベルの表示もあるのでまだ太刀打ちできないような
難しい場所へ誤って足を踏み入れてしまわないよう、導線がしっかりしている。
謎解きも種類は豊富ではあるがほどよい難しさで、サクサク進むためテンポが良い。
上で述べた通り各ダンジョンの個性もあって、一度遊び始めると結構やめ時を見失うタイプだったね。
ここクリアしたら終わろう、やっぱこいつからアイテムもらったら終わろう、ここ行けるようになったし挑戦してみよう・・・結果やめられない、みたいな。
なかなか味わい深いグラフィックも良いぞ!
アニメ調ではあるものの、正直あまり綺麗ではない。
しかしダンジョンの異世界感やアルプスの雄大な自然は十分、美しく表現されていると私的には思う。
人物のグラフィックは結構クセが強いけどね笑
気になった点
戦闘は微妙
弱/強攻撃にAC(アタックコンジメント。要は必殺技)、魔法、ドッジロールとアクション数はそれなりだがすべての動作がもっさり気味。
特に回避はスタミナゲージ(時間経過回復)による制限付きであるにも拘わらず
発動が遅いというか、攻撃動作のもっさり感で瞬時に出せないことが多い上に、後隙も大きいので広範囲攻撃を避けるのが少し難しい。
中盤ぐらいから飛び道具持ちが大量に出現するようになるが、回避が心許ない性能であるため
戦闘に関しては楽しさよりもストレスが上回るように感じてしまった。
あとはインディーズ作品 ─本作は特に少人数で製作されたそうなので─ にこれ以上求めるのも酷かもしれないが、剣以外の武器も欲しかったかな。
NPCとして大剣や双剣、斧、弓など色んな武器の使い手が登場しているしね。
操作性にややクセあり
こういうタイプのゲームには珍しい気もするが、ジャンプは手動ではなく自動。
飛び越えられそうな場所や縁に近づくと自動で発動する。
困るのが後者の縁に近づいた場合に発生するもので、そこそこ離れているつもりでも
吸い込まれるように、勢いよく飛び出していくので予期せぬ落下死が多かった。
幸いチェックポイントは非常に細かく用意してくれているので、大抵の場合は直前からリトライできるんだけどね。
注意! 最後のダンジョンへ入る前に手動セーブ推奨!
本作のオートセーブはかなり優秀であるため、手動でのセーブを忘れがち。
しかし最後のダンジョンへ入ってクリアしてしまうと、そのままエンディングまでノンストップ。
オートセーブはスタッフロールを迎える直前のシーンで上書きされてしまう。
クリア後の世界をぶらついたり、強くてニューゲームといった要素はないため
友好度上げなどやり残しがある場合は最後のダンジョンへ向かう前に、必ず手動セーブをしておくべし。
まとめ
プレイ時間は20時間51分で実績は785/1000解除済み。
いやあ、面白くて一気にクリアしてしまった!
広く浅く色んな要素が詰め込まれているが、それぞれがケンカせず綺麗にまとまっており
独特の世界観も相まってなかなか印象に残り、楽しめた作品だった。
ゲームシステム以上に悩める若者たちの、人間ドラマが意外とよくできていたのも良いね。
人生に疲れ自分探しで辿り着いた先で成長、やがて政治的な陰謀に巻き込まれ──
王道ではあるかもしれないが、まったく期待していなかった物語がこんなにも楽しめたとは。
ローカライズもたまに「ちょっと固く感じるかな?」と思うセリフはあるものの、基本的に違和感はなく自然。現代社会でありながら魔法が存在する、ちょっと独特で不思議な世界観も素敵だね。
全体的に期待を上回る出来栄えだったよ。冒険もののアクションRPG好きならば是非、おすすめしたい一作だ。