【評価/レビュー】  FC版 熱血硬派くにおくん  【偉大なる元祖】

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Good evening!Peter@peters_life0801でっす。

 

コツコツ書き続けていたくにおくんシリーズのレビューも気付けば結構な数になってきたかな?

いずれはFC、SFC版は全シリーズ行きたいところだが、本日は満を持して記念すべき一作目である
熱血硬派くにおくんのレビューをしていこう。

 

なお、タイトルにもある通り本記事はファミコン版をレビューしたものになっている。

 

アーケード版もいつかやってみたいけど・・・実は今んとこただの動画勢なんだ・・・。
PS2に移植されてた気がするけど、もう本体ないんだよなあ。

 

お気に入り度:★★★★☆

 

 

 

概要

1986年にアーケード版が稼働を開始し、本作(ファミコン版)は翌年1987年に発売。

ベルトスクロールアクションの元祖と言えばダブルドラゴンだが、本作はそのダブルドラゴンに先駆けて稼働を開始しており、ベルトクスロール要素こそないものの同種の、一人で複数の敵を相手に立ち回るという格闘アクションタイプのゲームは本作こそが初である。

 

時代を考えればパンチにキック、飛び蹴り、つかみ攻撃に背負い投げ、馬乗りパンチなどアクションも実に多彩だ。

 

 

当時はアーケード版をファミコンに完全移植するのは容量の都合上、不可能であり
本作の場合はグラフィックが大幅に劣化し、ボイスも削除。

キャラクターの同時表示数が減ったり一部の敵がリストラされていたりする。

 

 

同ステージ内による舞台の移動やバイクによるチェイスシーンなど、逆に新たに追加されている要素もあるんだけどね!

※例えばACでは1面だと駅構内しかないが、FC版では駅構内→電車内→再び駅構内(ボス戦)という構成になっている。

なのでほぼ別ゲーと言っていい内容になっているのかも。

 

ストーリーも微妙に変わっており、ステージごとに(なぜか)毎回ボコられるひろしの仇をくにおが取りに行く、というものから、ヤーさんに拉致られたひろしを助けに行くというものに変更されている。

ひろしは初代熱血硬派での立ち位置と言い、その場にいるだけで殴りたくなるようなオーラでもまとっているのだろうか・・・。

 

 

 

余談だがこの一作目のアーケード版のキャストは知らないが、くにおくんシリーズのいくつかにはボイス付きのものがあり、くにおの声はドラゴンボールのベジータで有名な堀川りょう氏が担当している。

ボイス付きの作品は主にPCエンジンで出ているので知名度は低く、僕もプレイしたことはない。
(物語や行進曲など移植作品ばかりでオリジナルのものは無かったはず)

 

メインとなったFC、SFCのシリーズでボイスがあるのはくにおのおでんぐらいだろうか。

 

 

 

 

良かった点

偉大なる元祖!

一時代を築き上げた名作の多いシリーズのご先祖様。
もうこれだけで評価点だよね!

だって本作が不人気で埋もれてしまっていたのなら、後が続くことは無かったのだから。

 

当時のゲームってファンタジー世界などが舞台であることが主流だったから、昭和のヤンキーのケンカを題材とした本作は、その世界観も結構斬新なんだったのだとか。

黎明期ということもあり、ゲーム=架空の世界ということで現実に近い世界観を
舞台にする発想が、逆にまだあんまり無かったのかもね。

 

以降は一部の作品を除きキャラがデフォルメされ、コミカル色の強い作風に変化していくけど、この頃はキャラグラフィックは劇画調で内容も割とシリアス。

 

後に永遠のライバルとなるりきも、この頃は単なる1面のボスだった。

 

 

ステージクリアでくにおが、ボス戦で負けると相手が、やたら濃い顔グラフィックで登場して啖呵を切る。

こんな濃い奴が後に、飛行機の脚に掴まってアメリカへ密入国したりすることになるなど、この当時は一体誰が予想しただろうか。

 

 

離陸後は脚って収納されるけど、人間がいられるスペースってあんのかな笑

 

 

 

おまけ:りきの苗字

後のシリーズではりきの苗字は ”鮫島(さめじま)” に変更されることになるが、本作では ”雲雀(ひばり)”という姓になっている。

ひばりりきでは、”り” が続いて語呂が悪いからだろうか。

 

なお、雲雀という姓なんて存在するの? と思いそうだが
苗字由来ネット様で検索したところ、全国に240人ほどいらっしゃる模様。

 

 

どちらにせよ非常に珍しい苗字のようだ。

 

 

 

キャラが濃い!

これは後のシリーズでも同様だが、当時の同年代の他のゲーム群と比べても設定が細かく、各キャラが立っているように思う。

世界観がリアルでキャラクターの名前も現実に存在するものばかりなので、どこか身近に感じるのが原因かもね。

 

僕の世代じゃ冗談みたいに聞こえるけど、くにおくんの舞台となっている昭和のヤンキー全盛期の時代って、マジでカバンに鉄板仕込んだりしてたらしいよ笑

他校のヤンキーとケンカになった時いは、武器にも盾にもなるんだってよ。

本作ではステージ3の女ザコがカバンを振り回してくるが、恐らく鉄板入りだろう。

ちなみに彼女には『カバン振りのくみこ』という名がしっかりあり、説明書で確認できるイラストでは目つきの鋭い、クール系の超美人だったりする。

 

昔は箱説ともに持ってたんだけど、どっかいっちゃったなぁ。捨てられたんだろなぁ・・・。

 

 

 

 

 

気になった点

アクションは多彩だが・・・

攻撃がかち合うと判定負けもしくは相討ちになってしまうので、飛び蹴りからの掴み攻撃や起き上がりにひたすらダッシュパンチを重ねるなど、リスクの少ない戦い方一辺倒になりがち。

基本的なアクションであるパンチが弱いし、背後の敵を攻撃するキックも使い勝手が悪い。

※自動的に一番近い相手へ向きを変えるため、囲まれた場合は向きをコロコロ変えることがあって背後への攻撃が安定しない。

 

 

最終ステージが微妙

最終ステージは登場する敵を全滅させると開く、複数の扉を選びながら進んでいく形式。

いわゆる迷路になっており、一応ラスボスの元へたどり着けるルートは何パターンか存在するものの、マッピングをせず攻略法も知らない場合は、運が悪ければ延々同じ場所を彷徨うことになったり、ひとつ前のステージに戻される扉も存在するので厄介だ。

 

出てくる敵もこれまでのステージの使い回し・・・なのはまあ、ファミコンの容量の都合上仕方ないのかな。

 

りきが2体同時に出てくるのはギャグとしか思えないけど。

 

※ほかのボスも2体同時に出てくる部屋がある笑
 アーケード版では組事務所だけあって、最終ステージのザコ敵はヤーさんであるし迷路要素もないし
 量産型のりきやみすずが道中登場するわけでもない。

 

 

 

まとめ

今遊ぶと特別面白いゲームというわけでもないが、格闘アクションというジャンルの基礎を確立したレジェンド的な存在(の、移植作品なんだけど)。

もしこのゲームが無ければファイナルファイトやゴールデンアックスも生まれなかったかもしれない、と思うと後のゲーム史に多大な影響を与えた一作なのかも。

 

コミカルなくにおくんしか遊んだことがない人は、原点である本作も一度プレイしてみよう。
あまりの雰囲気に違いに驚くかもよ!

 

 

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