【評価/レビュー】  仁王2  【優秀なソウルライクゲー】

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やあどうも、Peter@peters_life0801でっす。

先日ご紹介した仁王2を遊び終えたので前言通りレビュー記事にしてみよう。
惜しい点も結構あったものの、胸張って良作だと言えるアクションゲーム。

例のごとくネタバレを含んでいるので気にされる方はご注意を。

 

お気に入り度:★★★★★

 

概要

2020年3月発売。対応機種はPS4とPC(STEAM配信)。2021年にはPS5向けに前作とセットになったものが販売されている。

ダークソウルシリーズにインスパイアを受けたと思われる高難易度アクションゲームで、いわゆる死にゲー。

プレイヤーは半妖の主人公・秀となって木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)と共に激動の戦国時代を駆け抜ける。

 

ただの戦国ものではなく、当たり前のように妖怪が登場するのが特徴。

 

 

良かった点&気になった点

基本的にはファーストインプレッションから特に変わっていないので、こちらの記事をご覧あれ。

 

 

本記事ではこれらに加えて、ゲームを終えて感じた感想を新たに書き足すという形で紹介したい。

良い点は見出しを青、気になった点は赤字で記してあるのでご参考に。

 

ロード爆速!トライ&エラーがしやすい!

何回も死にまくるゲームだけにこれはかなり重要な要素だと思うが、本作はこの面において文句なしに快適だ。

やられてもすぐにやり直すことができるし、何ならどのステージも結構広いのに、開始時のロードまで超短い。待たされる時間を気にせず遊べるのは大きな長所だね!

 

 

ストーリーが良い!ただし・・・

史実をベースに展開される戦国ダークファンタジー。

”秀吉” という名の由来はそう来るかと思わず唸ったし、信長没後の豊臣秀吉の狂気を妖気に取り込まれてしまったという形で描いた点も良かった(古いゲームだけど鬼武者なんかでもやってたっけ?)。

 

豊臣家は秀吉の自滅とも言える形で彼の死後に滅亡するわけだが、文禄・慶長の役や秀次事件──

あまりにも理解に苦しむ行為が多かったことは、戦国好きなら誰もが怪訝に思う所だろうが
本当に何か変なものに魅入られていたのかもね。

実際は有力な説である認知症とかなんだろうけど、苛烈なやり方で天下を取ったので募った恨みや後ろめたさで、呪われたが如くおかしくなっていたとか・・・いやいや、オバケとかそういう類の話はあんまり信じないけど。

 

信憑性はともかく、晩年には夢枕に信長が立ち

「もう頃合いだろう。我が子らの有り様、あまりに不憫である。わしと共に(あの世へ)参れ」

と首根っこを掴まれ引きずられていき、目が覚めた時には夜具から体が、本当に引きずられたように大幅にはみ出していた、なんて話もある。

 

本作では霊石によって権力欲が抑えられなくなったことになっているが、歴史上の秀吉も
膨れ上がっていく身代に反して政権の脆弱性や、信頼できる部下・一門衆の少なさなどに苦しんでいたし、天下人でありながら常にギリギリの綱渡りを強いられているようで、神経をすり減らし続けていたのかもしれない。

そんな状況が彼の精神を蝕んでいたのではないだろうか・・・

 

っと、脱線しすぎたので閑話休題。

 

 

竹中さんの熱演も良かったね。

序盤はすんごい棒読みだったけど、あれは恐らく無理して若い頃の声を出そうとしていたからだと思われる。

本作のキャラは進行に応じてゲーム内で歳を取っていき、現在の氏の年齢に近い終盤のシーンではとても良い演技をしていた。

セリフ回しも良く、画像のものや「お前も俺を置いていくのか」といった言葉。
かつての相棒でありながら道を違えていく二人のやり取りには、思わず目頭が熱くなったほどだ。

 

しかしアクションゲームだということもありストーリーの説明部分はかなり簡素で、前提として戦国時代の一連の流れを知っておかないと、本作の物語の良さは伝わりにくいように思う。

また、最後は前作のキャラが出てきて2しか知らない僕はちょっとついていけない部分があった。

ウィリアム(前作主人公)は大まかな成り行きを説明してくれるけど、あのスペイン人女とやらは何者なんだ・・・。いやま、ナンバリングタイトルなんだしこんなこと言っても仕方ないか。

 

 

装備品のデザインがカッコいい!

これは先に書いた記事でも述べているが、装備品のデザインがめちゃくちゃ良い。本当に良い!

史実武将の甲冑と同じものも多数あり、これは大満足だった。

 

 

いやもう、我がキャラながらかっこよすぎる!

ちなみにこの兜は佐竹義重公が所蔵したとされる毛虫を模した兜だ。
毛虫は前にしか進めない=決して退かないという心意気を示し、また、葉を食べる習性を刃を喰うという当て字にして、げん担ぎの意味合いがその意匠に込められている。

ネタデザイン扱いされがちだけど、込められた意味も含め僕は大好きな兜の1つだね!

 

カッコいい装備が多すぎて、戦国好きとしてコーディネートにめちゃくちゃ迷うのも本作の魅力だ。

 

 

画面が見辛いステージがある

衝天の魔というこのステージ、クソステとしてユーザー間での評判はかなり悪い模様。

 

赤黒かったり、霧(?)が濃くモヤがかかっていたりで穴が非常に見にくいステージがいくつかある。

画像のステージなんか真近くに行くまで見えない穴があったりなんかして、こういうので落下死するのは理不尽に感じる。難しいのは良いけどそういうのは違うでしょってね。

本能寺の迷路なんかも勘弁してほしかった。

 

 

操作が複雑すぎる

これまた最初の記事でボヤいていたが、操作が煩雑だという印象は最後まで拭えなかった。

やれることが些か多すぎる上、チュートリアルもゲームの進行に応じて教えてくれるものではなく
開始時に一気に叩き込まれるので、(人にもよるだろうけど)あれじゃあとても覚えきることはできない。

とりあえずボタン同時押しなど複雑なコマンドが多数あるが、残心とカウンターさえ覚えればどうとでもなる。

妖怪技や構え変更は結局、最後までほぼ使わなかったね。

 

※ただ、攻略サイトなどを見ていると妖怪技はかなり強力らしく、これを使っていれば
 もっと簡単にゲームを進められていたのは間違いないだろう。

 また、構え変更は武器によっては重要かもしれない。
 少なくとも槍は中段構えの強攻撃が便利すぎてほとんどこれだけで何とかなった。

 

 

サブミッションは理不尽なものが多い

理不尽とはいえクリアできないほどのものはないんだけど・・・いや、斎藤利三だけはマジでクソだったな。そういやこれだけクリアしないまま放置してある。

つーか多くのサブミッションが推奨レベルと難しさが明らかに合ってないんだよね。

 

とりあえず強敵を一度に複数出しまぁす! みたいなのが多く、メインミッションとは異なってストレスが溜まるものが多かった。

サブの方ももう少し面白い内容にすることはできなかったのだろうか。

 

 

 

まとめ

良質なストーリーに適度な難易度、トライ&エラーが極めてしやすい環境の構築と、なかなか隙の少ない良質なゲームだった。

是非死にゲー入門用に!・・・と言いたいところなんだけど、やっぱり操作の難しさが引っかかって初心者にはちょっとオススメしがたいかな。

和風の世界観は魅力的ではあるけど、同ジャンルに興味がある場合はやはりまずは鉄板のダークソウルシリーズで慣れ、本作を始めるってのが良いと思う。

 

難しいゲームが好きな人には迷わず薦められるね。
クリア後はより難しく、さらなる高レア装備が登場し、ハクスラ要素が強化されるモードが解禁されるので、やり込み要素もバッチリだ。

ハマれば末永く遊べるゲームだよ!

 

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