【評価/レビュー】  プレイグテイル・イノセンス  

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やあこんばんは、Peter@peters_life0801です!

 

本日はA PLAGUE TALE -INNOCENCE- を紹介しよう。

 

 

お気に入り度:★★★☆☆

 

ここ最近、三ツ星評価が続いてんなってのは分かってるけど。
ただいずれもつまらなかったり平凡なゲームだったりってわけではなく、あと一押し足りないっていう感じの惜しいゲームが多いんだよね。

今回もそんな感じ。

 

 

 

概要

2019年発売。対応機種はPC(STEAM)、Xbox one、PS4。
CS機に関しては後にseries X/S、PS5と次世代機にも移植されている。

僕がプレイしたのはXbox one版だが、ハイエンド機のみでの発売なので機種によって大きな違いはない・・・はず。

ただ、言うまでもなくゲーミングパソコンや次世代機ではより綺麗なグラフィックで遊べることだろう。

 

 

STEAMストアでの商品紹介は以下。

 

若きAmiciaと弟Hugoと共に、残酷な時代を舞台に胸が張り裂けるような冒険の旅に出よう。AmiciaとHugoは宗教裁判の兵士に追われ、ネズミの大群にぞろぞろと囲まれながら、思いやりあい、信頼しあうようになっていきます。この残酷かつ容赦のない世界で、圧倒的に不利な状況を克服しようともがきながらも、生きる目的を見つけようと闘います。

1349年。フランス王国は疫病に見舞われます。Amiciaと弟Hugoは、病気で壊滅的な被害を受けた村で、宗教裁判に追跡されます。道中、他の子供たちと力を合わせ、火や光を使ってネズミの大群から逃げます。運命共同体のこのつながりのみが助けであり、生き残ろうとする身に計り知れない恐怖が襲ってきます。
冒険が始まると…彼らが純粋だった少年時代は幕を閉じます。

引用元:https://store.steampowered.com/app/752590/A_Plague_Tale_Innocence/

 

14世紀のフランスを舞台にしたステージクリア型のアクションアドベンチャー。

主人公・アミシアは、生まれながら不思議な能力を有するらしい弟のユーゴを狙う陰謀に巻き込まれ、平和だった日々は一変。

宗教裁判官の軍、そして突如現れた人食いネズミの群れから逃げ惑うという生き地獄を味わうこととなる。

あらすじはまあこんな感じ。

 

 

ちなみに本作のタイトルであるA PLAGUE TALEを直訳するとペスト物語(こう書くと超ダサいな笑)となるんだけど、ストーリーにペストは関係ない。

一応、序盤にペストらしき疫病に苦しめられ、魔女狩りをしている街がステージとして登場するけど。

 

中世ヨーロッパではペストが猛威を振るい、欧州全土の人口の3分の1ほどが亡くなったという。

大災害の象徴的な意味合いとして、ペストの名が用いられているのかもしれないね。
あとは敵として人食いネズミが登場するのも理由の一つと・・・というか、ペストを化物の脅威に見立てているといった感じなのだろうか。

※ペストは貿易船に紛れ込んだネズミが病原を持ち込み、感染を拡大させたというのが長らく定説とされてきた。
 しかし近年では人に寄生するノミやダニが原因だったとされる説もあり、真相は今もって闇の中だ。

 

 

 

雰囲気ゲーとしてはかなり優秀!

グラフィックは言うことなし。

自然も街も中世時代のヨーロッパの美しさを良く表現できている。
開始直後の森の木々の間から差す木漏れ日などは思わず感嘆したほど。

 

人物造形も見事でメインキャラクターはいずれも現実に存在しそうな美少女、美少年ばかり。

大人もパパは渋カッコいいしママは凄い美人と、日本人ウケも良さそうなデザインになっている。

 

 

一方で残酷さも併せ持つ暗黒時代だったわけだが、おびただしい数の死体が散乱していたり血生臭いシーンは本当に胸焼けがするような凄惨さ。

 

妥協も容赦もないこだわり抜いた描写が、ダークな世界観を最高に引き立てている。

 

 

グロが苦手な人は注意!

主人公の死亡シーンはあっさりしてるし、攻撃方法は投石なのだがこれで敵を殺してもグロい描写があるワケでもない。

何でこれでZ指定? と最初は思ったもんだがネズミ登場辺りから一気にグロくなる。

ネズミの大群に襲われ生きたまま食われて、数秒後には肉がちょっぴり残った骨になるモブや敵がいたり、内臓をぶちまけた死体が出てきたりするのでなかなかショッキング。

 

 

グロを抜きにしても無数に蠢くネズミはきつい人多いんじゃないかな。僕は別に気にならないけど。

注!!:そういうの苦手な人は下の画像は見ずに一気に飛ばしちゃってね!

 

 

 

静止画じゃ分からないけど、当然めっちゃモゾモゾ動き回ってるよ!
ロマサガ3やった人は絶対アルジャーノンを思い出す事だろう。

 

 

 

ジャンルは一応ホラーになっているが別に怖くはない。
ただ、人によっては精神的、生理的な嫌悪感を催すだろうシーンは多い。

 

 

 

 

ゲーム部分は正直微妙

対人間では敵兵に見つからず進むステルスゲー、対ネズミはギミックを利用しながらやり過ごす謎解きパズルゲーといった具合・・・なのだけど

 

ステルスは序盤こそドキドキするが少し進めると敵を簡単に殺せるようになるし、こういうゲームのお約束として見つかってもしばらく身を隠していると、すぐこちらの存在を忘れてくれるおバカさんなので緊張感があるのは最初だけ。

主人公は15歳の女の子なので屈強な兵士にはどうあがいても勝てない、という武装した兵への恐怖感がすぐに無くなってしまうのは勿体ないな。

 

一時的に装備を失う場面もあるが、仲間の援護があったりして結局難儀はしない。

 

 

次にネズミに関するギミックはゲームが進むにつれ、初見では分かり辛いものが増えてくる。
これは難しいというより分かり辛さからくるストレスが勝っていた感じ。

 

操作キャラがヒントを呟いてくれることもあるが、字幕が小さすぎる上に背景と同化することが多いので見逃しがち。

 

 

32インチのテレビで画面から2mほど離れてプレイしているが、視力1・5の僕でもめちゃくちゃ見にくい。いや、背景が白いとこだとマジで読めない。

 

先に挙げたヒントだけでなく、ストーリー上重要な会話なども見逃しまくりなので物語の内容も理解しにくいんだよね。

パソコンやゲーミングモニターで遊ぶなら、画面から近くて多分問題ないと思うんだけど。

 

 

 

中途半端なクラフトと一本道の相性が悪い

ステージは基本的に一本道で、後戻りさえできないので自由度はかなり低い。

例えば段差を越えて進む箇所などは一旦登ってしまうと、もう降りて戻ることはできなくなってしまう。

 

そしてこのゲーム、そこかしこに採集品が散らばっており
これを元に武器を作ったり装備を強化したりするクラフト要素があるのだが、上で挙げた後戻りできない仕様のために取り逃してしまうともう入手できない。

 

 

装備のアップグレードは少しでも取りこぼしがあると、全部MAXにするのは無理っぽい?

一本道だからって発見しやすいというわけでもなく、見えない壁だらけで行ける/行けない場所がハッキリしないので見つけるのは意外に難しい。

 

実績にも関わってくるので、もしコンプするなら攻略情報必須。

 

 

 

 

ストーリーは好みが分かれそう

冒頭でも紹介したが舞台は14世紀のフランスだ。

黒死病(ペスト)が蔓延し百年戦争の真っただ中で敵はイングランド軍、と現実世界をベースにしてはいるが、特殊な能力を持つ悪魔の血族が登場するなどオカルト的な要素がかなり濃い。

 

つまり現実ベースのファンタジー作品なので合う人と合わない人がいるかも。

 

話の軸には錬金術が大きくからむし、悪魔どーたらも当時信じられてた魔女の力みたいのが元になってるのかな?

概要欄で挙げた通りネズミは疫病に見立てているんだろうし、一応は当時の時代背景を誇張表現したような内容ではあるのかも。

 

 

まあ悪魔の力以前に人食いネズミの大群という時点でファンタジーではあるけど、終盤のネズミハリケーンやラスボス戦の超能力合戦などはさすがにやりすぎでギャグにしか見えなかった。

 

行動を共にすることになるキャラクターは弟がウザいのを除けば各々魅力的ではあるが、描写不足でいつの間にそんな仲良くなったんだと思うことがしばしば。

3カ月後- など時々時間が飛ぶのでその間色々あったんだろうことは想像できるけど・・・。

 

 

 

主人公の思考回路がチンプンカンプン

これはストーリーに関するものではなく・・・・このゲームのネズミは恐ろしい怪物ながら明かりを恐れていて昼間は出てこれないし、夜も明るい場所には近付かないという特性がある。

アミシアも仲間たちも幾度もの死線を潜り抜けて火の重要性は理解しているだろうに、何で松明やカンテラを携帯せず常に現地調達なのか。

段差を乗り越えるために捨てるのも謎。先に登った同行者に渡すとかすればいいのに。

 

ゲームデザインの都合だとは分かっていても何だか冷めてしまう。

 

 

 

まとめ

やり込み要素もクリア後のオマケも特にないし、ゲームシステムはすでに説明した通りの出来なので、1回クリアしたらそれでもういいやってゲーム。

ストーリーはそれなりに面白かったけど、色々ボカしたまま終わるので何だか消化不良。
続編が発表されているので、その辺は次回作で明かされるのかな。

トレーラームービーでアミシアとユーゴが登場しているので仕切り直しの別物ではなく、本作の続きの話になるみたいだし。

 

 

 

タイトルは2だとかナンバリングではなく、サブタイトルのイノセンスがレクエイムに変わっている。

innocenceの意味は無罪、潔白、純潔、純真、無邪気、天真爛漫、単純、無知、無害、無毒 など様々あるが
本作の場合はユーゴが自分の能力のヤバさをあまり理解していないようなので、無知とか純真が当てはまるのかな。

 

requiemはゲームや漫画なんかによく登場する単語なので、知っている人も多いだろうが鎮魂歌を指す。

なので次回作は多くの人を死なせてしまった自分の力と向き合い、成長していくユーゴの姿が物語の主軸になるのかも?

 

アミシアが少し大人っぽくなってるので数年後のお話のようだし、ユーゴも本作よりは分別の付く年齢になってるだろうしね。

 

 

対応機種はPCとXbox series X/Sとなっているので、グラフィックの美しさにはますます磨きがかかりそうだが、雰囲気ゲーとしては今でも優秀なのでゲーム部分の面白さに力を入れてくれると私的には嬉しいかな。

何であれ、トレーラームービーのみなのでまだ判断はできないし、これからの情報に期待したいね。

 

 

 

追記:
ローカライズの問題で炎上しちゃったね。
個人的には多分、日本語化されてももうプレイしないと思う。

契約の問題だと分かっててもこういうことするメーカーには関わりたくないよ。

自分が応援してる他のインディーズチームはめちゃくちゃ日本へのローカライズに力を割いてくれていたから、余計に比べてしまう。

 

全機種持ちだし特定機種の信者とかじゃないけど、こういう信用を切り売りするような真似はマジで冷めるって。

 

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