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OPUS(オプス) 星歌の響き プレイ日記18話目 【第3章 上 その3】
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憂愁のジプシーファミリー
ラミアの尽力により、潜入調査を成功させる目処は立ったのでいざ目的地へ。
今回経由する宙域はかつて、ジプシーファミリーという勢力の領内だったらしい。
小規模な勢力だったようだが龍脈大戦時には鉱連に敵対しており、相手方の議長を騙し討ちにして暗殺しようとするも事前に露見。逆に滅ぼされてしまったとのことだ。
この一帯ではかつて彼/彼女らが住んでいたであろうコロニーの残骸を発見できたり、数少ない生き残りに出会うことが出来る。
そしてここではいくつか、非常に興味深いサブイベントが発生する。
ジプシーファミリーは滅亡に際しての混乱の中、姫の娘が行方不明になっているのだとか。
その娘を今も探し続けているという老婆は、ラミアを見て
「あぁ・・・ご存命であれば、きっとこの位のお歳に・・・」と漏らす。
また、別の場所ではラミアを一目見た老人がいきなり、裏切り者と怒鳴りつけてくる。
すぐに人違いであると気付き謝罪するが彼曰く、姫にあまりにも似ていたからとのこと。
会話後に当時の暗殺計画の顛末を記したという歴史書を入手できるのだが、そこには
一族の姫が鉱連議長に恋をし、私的に通じ合って娘を産んだこと。
最終的に内通の罪で一族に捕らえられ処刑されたが、さっきも聞いたように娘は混乱の中で行方不明となり、現在も消息が分からないことが記されている。
容姿に関する記述もあり、美しい金髪と大きな目をしていたらしい。
ラミア、まさかお前・・・。
過去は明らかになったが出自や、どういう経緯で奴隷になったかまでは不明だ。
この娘は行方が分からなくなった当時、まだ赤子か物心すらついていない年齢だったと思われるので、可能性は大いにあるんだよな。
小惑星67
目的地に到着、潜入任務開始。
今回やるべきことは最深部まで赴き、この龍脈がまだ未探査であるかどうかを確認するだけ。
そしてもしここが黒龍ならば紅が関わっているはずなので、痕跡がないかを調査することだ。
リバクが上陸すると同時に鉱連探査船が接近していることが告げられる。
時間の猶予はあまりない。
このステージでは430秒という制限時間が設けられている。
時間内に二カ所で龍鳴を採取、そしてそれらを使って神殿へ続く龍門を開く必要がある。
ついつい焦ってしまうが、時間は結構余裕のある設定になっているので問題なし。
二つ目の龍鳴を見落として少し迷ったけど、100秒ぐらい余ったんじゃなかったかな。
門を開くミニゲーム中は時間の進行も止まるので、落ち着いてアイテムなども回収しておこう。
無事に神殿へ辿り着き、理水を調査。
水質純度は完璧、恐らくまだ未探査であることを確認できたところで今回もまた、理気による映像が脳内に流れる。
地母と思しき女性が他の神々に殺害されるシーンだ。
神話の流れが大体分かってきた気がするが、ストーリーの本筋との関係は何かあるのかな?
さておき、紅が来たという痕跡は見当たらないので、恐らくここは黒龍ではない。
目的は達成したので後は脱出するだけなのだが、紅桜のエンジン反応に気付いたか、鉱連軍の移動速度が上昇したらしい。
鉢合わせてしまう前に急いで脱出しなければ。
さっきの残り時間は関係なく、今度は180秒以内の脱出を迫られる。
とはいえ船までのルートは一本道、距離も大したことないのでやはり焦る必要はない。
道すがら、ラミアから意味ありげな通信が入る。
暗号化されており通信が不安定なので、何を言っているのか断片的にしか分からないが
紅桜を抜けるつもりなんでしょう? と尋ねているようだ。
いずれは瀛海に帰らねばならない身。
以前にもそのことは話してあるが、それにしてもこのタイミングで何故、そんな話が?
突如通信は途切れるが、(プレイヤー的には余裕だが)時間も無いので構わず出口へ駆ける。
しかし脱出路を目前にして、不意に銃撃がリバクを襲う。
予期せぬ再会
鎮圧用の電撃だったらしく一時的に体の自由を奪われただけで大事はない。
しかし鉱連軍に捕らえられてしまっては、もうどうしようもない。
上陸まではまだしばらく猶予があったはずだが・・・。
盗掘者と判断されたリバクは兵士に囲まれ、リンチを受ける。
仲間の船の居場所を話せと殴られるが、紅桜のみんなのためにと彼は口を割らない。
その意志の強さには敬意を表するが万事休す。一体どうなってしまうのか。
「馬鹿野郎、リンチはご法度だ。そこをどきな!」
先走る部下たちを制し、そこへ彼らの隊長がやってくる。
何とその隊長とは・・・声を聴いた瞬間分かってたけども。
まさに運命の再会。
以前メールに書かれていた最高機密任務とは、未探査龍脈の調査の事だったのだ。
更生プログラムの影響、ではなく、ずっとメールによる文通をしていたからであろうか。
少なくともリバクに対してはその性格はすっかり丸くなっており、意外な再会を口には出さないものの喜んでいるように見える。
元より心根の優しい男であることは推察できたのだけど。
ここにいただけで盗掘者だという証拠はない、と彼の独断でリバクは解放された。
確かに盗掘をしたという証拠はないが、鉱連の管理下にある宙域なので本来、一般人がいるはずはない場所だ。
めちゃくちゃではあるが、そんなことは白い牙も承知の上だろう。
その上で彼は、かつてリバクから受けた恩を返すために無理をしたはずだ。
好待遇であるとはいえ今も服役中。こんなことをして大丈夫だろうか。
そして紅先生の事を考えると、彼は使い捨てにされているんじゃないのかと色々不安が頭を過るな・・・。
ラミアの家
白い牙の厚意により、無事に紅桜に帰り着いたもののその雰囲気は険悪だった。
軌道計算が狂い、鉱連軍の上陸時間が大幅に早まったことでリバクは危機に晒された。
そのことでエイダがラミアを責め立てる。
紅桜のコンピューターは大戦時の骨董品、対する鉱連軍は第三世代の最先端機。
誤差が出るのは仕方がないとはラミアの弁。
また、途中で通信を切ったのは不調だったわけではなく彼女の独断だったらしい。
彼女の言い分は鉱連船が迫っており、軍用信号に偽装はしていても内容を傍受されたらバレるからとのことだが、勝手に通信を切ったことを聞いたエイダは青ざめる。
責められ続けラミアの我慢は限界に達したか、その怒りの矛先をリバクへ向け、罵り始める。
それをエイダにたしなめられると、なんでいつもコイツの肩を持つのと更に激昂。
「お前はいつも私のモノを奪う・・・」
「帰る家がないからって、ワタシの家を奪わないで!」
やっぱり・・・リバクへの厳しい態度は照れ隠しとかではなく、本気で憎んでたんだなー・・・。
ラミアの態度に問題があるのは確かなんだけど、彼女の過去を思えば責めることが出来ない。
すでに一年間共同生活を送っているとはいえ、ラミアからすればエイダや紅と過ごした時間の方がずっと長いし情が深すぎて、彼はどこまで行っても他人。
突如混じってきた異物でしかないんだろうな。
ポッと出の “他人” に今では唯一の家族を連れていかれようとしてるんだから、気が気じゃなくなるのはしょうがないよ。これは・・・。
重いストーリーの箸休めとして今まで笑わせてくれたラミアが、ここにきて一番重く、そしてこちらを悲しくさせてくるキャラになるなんて。
さて、リバクも堪らず言い返し口論に発展するが、エイダが一喝して二人を制止。
リバクには自室へ戻るよう、そして悪態をつくラミアにも黙るよう言い聞かせる。
「お姉様、私はただ・・・!」
何か言いたげではあったが、その言葉は冷たく遮られてしまった。
「その呼び方は止めて。今すぐ宙域を離脱します。」
「ごめんなさい。でも・・・」
「船長と呼びなさい。」
苦しくて吐きそうになる展開だった・・・。
ラミアともいずれ仲良くなるはずって勝手に思ってたけど、もしかして最後まで分かり合えないまま終わるのかな。
みんな大好きだから、このままバラバラになっていくのは耐えられないぞ。
今回の一件、ラミアが嵌めようとしたように見えるけど、さすがにそれは無いと信じたい。
前回の冒頭でも紅桜のコンピューターが古すぎて予測が困難なのをボヤいていたし、本当にミスっただけだと思うんだ。
通信を切ったのも傍受されたら一巻の終わりなのは確かだから、その判断は決して間違っていないと思うし・・・。
ともあれ、3章上編もそろそろ終わりかな。
やはり続きは気になるが、進めるのが少し怖くなってきた。