OPUS(オプス) 星歌の響き  プレイ日記23話目 【第三章 下 その3】

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ニ向無常

理魂の導き、そしてラミアのサポートを頼りに奥へ奥へと進んでいく。

 

「リバク・・・きっと平気だよね?」

 

あのラミアがリバクを心配している。

きっと前回抱きしめられ、大好きだと伝えられたことで
お姉様に捨てられてしまうという恐怖は寛解したんだろう。

 

 

駆けながら、色んな思い出がエイダの胸に去来した。

必要とされなかったこと、愛されたこと、でも置いていかれたこと・・・

 

 

 

もう置いて行かせない。追いついてみせる。

必死に駆け、やがて信号の位置が重なった。リバクはこの辺りにいるはずだが、辺りは瓦礫の山しかない。

 

彼は無数の瓦礫の下敷きになっていたが、運良く何とか生きながらえていた。

彼女は下敷きになっていることに気が付いたが、リバクは傷が酷くろくに声が出ない。

埋まっていることが分かってもどこにいるのか判明しなければ、救助は困難だ。

 

 

エイダは鳴戒杖を起動するよう伝える。
そうすれば音を辿って見つけることが出来ると。

 

鳴戒杖の音だけを頼りに、道具も無しに死に物狂いで掘り続け、彼女はついにリバクを発見した。
しかしその手は届かず、リバクは瓦礫に挟まれて体も動かせないので助ける術がない。

 

エイダはラミアに紅桜で直接ここまで入ってくるよう指示するが、それはかなりリスクの高い行為だ。

ラミアが言うように鉱連にバレる可能性が高いし、最悪の場合は即座に撃墜される恐れもある。

それでも何か方法はあるはずだと、ラミアは必死に打開策を考えるが・・・。

 

 

リバクの命は尽きかけていた。

エイダにこれまでの礼を、先に逝くことへの謝罪を、そして出会えて幸せだったことを伝える。

彼がここで命を落とすことはないのは分かっていても、涙なしには見られないシーンだ。

 

「これからは・・・どうか、自分の為に・・・生きてくれ・・・」

 

リバクの言葉と、紅に言われた言葉が重なった。

 

「私になろうと思うな。そして他の誰かにもなるな!」

 

二人とも、自分を残して遠くへ行ってしまう。

 

 

 

私を置いて行かないでと泣き叫ぶが、どうしようもない。

 

「行かないで・・・」

「行かないでよ・・・」

 

無力感に包まれ、諦めが混じり始めたかその声も弱々しくなってきたが──

そこへ一隻の船が現れた。

 

 

 

僕の家

ここは紅桜の医務室。

リバクが目を覚ますと、そこには涙を流すラミアの姿があった。

 

 

目を覚ました彼の声を聞いて、一瞬だけ無言で涙を流したまま見せる笑顔が最高に泣ける。

しかし今度こそ照れ隠しか、すぐにいつものツンとした彼女へ戻るのがまた・・・。

 

声を聞きつけてエイダもやってきた。
そしてもう一人、 “お客さん” が来ているという。

 

白い牙だった。

彼は今回の任務にも従軍しており、あの時たまたまラミアの通信が白い牙の船へ繋がったのだという。

 

「異常な通信が入って・・・泣き声が聞こえてよ。
 それがまさか・・・誰がお前らの船だと想像できる?」

「幸運も幸運、黒龍調査団の大船隊の中から、偶然俺のいる船のチャンネルに通信が入った。」

 

本来ならば救助どころか、盗掘者と判断され即座に撃ち落されるような状況だ。

 

たまたま白い牙の船に繋がるだなんて、ご都合主義が過ぎるな!
・・・と言いたいところだけど、この少し後にラミアの機転によって彼の船だけが通信を傍受できたことが判明する。

 

さて、白い牙のお陰で無事に生還することが出来たとはいえ、鉱連管理下の宙域や龍脈への不法侵入という犯罪行為は白日の下に晒されてしまった。

白い牙が紅桜を訪れていたのはリバクの見舞いもあるだろうが、下された処分を伝えに来たためでもある。

 

本来ならば全乗組員の許可証永久剥奪という重い処分が下されるはずだったそうだが、
以前に遭難していた移民船を救出した実績や、龍脈協会の嘆願によって1カ標準月の許可停止処分に減刑されたそうだ。

 

リバクの怪我が治るまでおよそ1ヶ標準月ほどかかる見込み。
一行にとって丁度良い休養期間になるだろう。

 

 

しかし少し前の険悪な空気が嘘のよう。
暖かすぎる雰囲気にまたしても泣いてしまうね。

白い牙は帰艦し、ラミアも用事のために退室した。

 

自然と距離が縮まり、唇を重ね合わせようとしたその瞬間──

 

 

 

スプリンクラーが作動すると共に、ラミアから通信が入る。
ラッセルが呼んでいるらしいがこれはラミアの嫌がらせ、というか今の関係だとかわいらしいイタズラってところかな。

 

リバクの口からは思わず笑みがこぼれた。

 

「エイダ、もしかしたら一生故郷に帰らなくても良いかもしれない。」

「紅桜さえあれば、それで十分。ここが僕の家さ。」

「ありがとう、エイダ。僕を受け入れてくれて・・・そして素晴らしい場所も与えてくれて。」

 

 

うん・・・。もうこのままエンディングで良いよ。
3人でこのまま幸せに暮らそうよ。

 

いやさ、商品ページの概要に “別れの決まった冒険” って書かれているし、
序章からも最終的に別々の道を歩むことになるのは分かってるんだけど、ここからどうなるってんだろう。

リバクは故郷を捨ててエイダと共に生きていくことにしたようだし、エイダにとってもそれが最良。

雨降って地固まり、ラミアもリバクの事を受け入れてくれている。

 

何があるのさ・・・もう何も無くていいよ?

 

 

 

 

漂流者

1ヶ標準月後・・・リバクはすっかり回復、一行の探査者としての資格も復旧した。

そこへ付近に漂流者がいることを告げる救難信号が届く。

 

 

もしあの時この信号を受信しなかったら、もし救助しなかったら、未来は変わっていたのだろうか。

 

 

おいやめろ、やめてくれ。

 

 

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