【評価/レビュー】 イーストワード(EAST WARD) 【傑作A-RPG!】

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やあどうも、Peter@peters_life0801です。

体調不良で少し間が空いたけど、少し前に紹介したイーストワードを終えたので改めて記事にしよう。

ダレることなく最後まで夢中でプレイできた、良い作品だったな。
これもまた私的には、記憶に残り続ける名作の一つだね。

 

お気に入り度:★★★★★

 

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概要

2021年9月16日発売、中国は上海を拠点とする開発チーム・Pixpil作。
対応機種はXbox、Switch、PCでお値段は2800円。

 

採掘者として働く主人公のジョンはある日、坑道に封印されているかのごとく眠っていた
謎の少女・珊と出会う。不思議な能力を持つ珊との出会いは彼の運命を大きく変え──

タタリと呼ばれる謎の瘴気により、ほぼ滅んだ・・・滅んでしまった後? の世界を旅するアクションRPG。

荒廃した世界でも助け合いながら逞しく生き抜く人々と交流しながら、世界の謎へと迫ろう!

 

 

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良かった点

先に書いた記事にて大体紹介しているので、よかったら併せてご覧あれ。
ここでは前回書かなかった長所を取り上げていこう。

 

 

こだわり抜いたグラフィックが凄い!

ドット絵でレトロライクを売りにしたゲームは数あれど、そういった作品群の中でも
本作のグラフィックの完成度は頭一つ抜きん出ているように思う。

 

 

緻密に描き込まれているだけでなく、光の表現がめちゃくちゃ美しいんだ。

暗がりにボウっと浮かび上がる明かりの表現の、なんと幻想的なことか。
そして光源の位置によって自キャラの色合いがしっかり変わるのも凄い。

 

 

 

見てくれだけじゃなく動きも素晴らしい出来で、びっくりするぐらいヌルヌル動く。

ドット絵ってキャラを動かすには一枚一枚違う絵を用意する必要があるから、アニメーションを作るにはかなりの手間がかかるはず。

これだけ細かく動くってことはそれだけ描かれた絵も多いってわけで、いやはやこのこだわりようには脱帽する外ないね。まさに職人技。

 

温かみがあって懐かしさを感じさせながらも、どこか新しい。
グラフィックには満点をつけたいほどの出来だね!

 

ゲームバランスは良好

上の記事でも少し書いているけど序盤こそ超簡単だったものの、ある程度進めると
ジョンと珊の能力の違いや、各種武器の使い分けがしっかり必要になってくる。

敵に応じて有効な攻撃方法を使い分け、二人の特性を活かして進めていく謎解きも
クリアし終えて、改めて楽しかったなとしみじみ思う。

 

難易度も戦闘、謎解き共に難しすぎず易しすぎず、誰でもクリアできるけど
手ごたえが無いわけではない絶妙な調整になっている。

雰囲気の良さだけではなくゲームとしても面白いからこそ、僕は最後まで本作を夢中で遊ぶことができたのだ。

 

 

作り込みが凄い! 豊富なテキストやオマケ要素

各街の住人のセリフが物語の進行に合わせ、細かく変化していくのが良いね。
以前にも述べた通りこのゲームは住人全員に固有グラフィックと名前があるものだから、会話が楽しいのなんの。

 

プレイ時間は31時間1分で、他の人よりもクリアに時間がかかってるようだが(STEAMレビューのプレイ時間から推察)、数人の会話が変化する度に全員に話しかけに行っていた影響が大きそう。

 

 

NPCだけでなくお喋りな珊のセリフも芸が細かい。
踏切が鳴っている時に線路に入ろうとしたら怒られたり。

 

ローカライズも丁寧にされており、海外作品にありがちな不自然な日本語は覚えてる範囲内では存在しない。キャラごとの個性付けとなる口調、言葉遣いまでしっかり違和感なく翻訳されている。

登場人物を愛しく感じてしまうのはそのキャラ自体の魅力が大きいけど、この丁寧なローカライズによるものも大きいはずだ。

各種アイテムのフレーバーテキストも面白いし、情報を得る楽しさがあるのも本作の魅力の一つだね。

 

物語を彩るミニゲーム群

ターゲットを吹っ飛ばして穴に落としたり、バッティングだったり、川下りだったり・・・進行に応じて様々なミニゲームが挟まれ、冒険を盛り上げてくれる。

一度しかプレイできないものが多いのが残念だけどね。

 

それらとは別に大地之子という、街ではほぼ常時プレイできるものも用意されている。
前者の多くは通常のアクションをミニゲームに落とし込んだものだが、こちらは完全に独立した別ゲー。

ドラクエをローグライクに仕立てたような内容だが、安いインディーズゲーとして
これ単品で売られていてもおかしくはないほど作り込まれている。

 

僕はドラクエ好きじゃないんでハマらなかったけど、気に入る人はめちゃくちゃ気に入るんじゃないかな。

やり込み要素が豊富で本作を紹介している他のブログやレビューでも、好意的に見ている人が多い印象を受けたしね。

 

気になった点

ストーリーは好みが分かれるか

世界観自体は好きな人が多いと思うんだけど、語られない謎がかなり多い。
考察しようにも材料が少なめなので、これといった答えはなく自分なりに解釈してみてねってことなのかな。

なので、説明不足すぎると不満に思う人は多そうだなと感じた。

謎のままの部分を考えること含め、私的には非常に楽しめたけども・・・でも、もう少し情報が欲しかったね。

 

OPUS:星歌の響きという作品はこの辺のバランスがすっごく良かった。

 

 

この作品も明確な答えがあるわけではないんだけど、メインストーリーは
ただなぞるだけで理解できる物語として完成されていて、考察すると色んな裏設定が用意されているのが分かるといった感じ。

キャラのちょっとした仕草など何気ない描写や、収集アイテムから得られる情報が繋がっていって、謎の答えがぼんやり見えてくるのは素晴らしかった。

とても良い作品なのでADV好きな人は是非。

 

 

もっとあちこち旅したい!

これは不満点じゃなく要望。
世界観が素晴らしすぎるので、もっと色んな街を巡って色んな景色を見てみたかったなと。

終盤に差し掛かる辺りで一気に話が進むので、ボリュームが無いわけではないけど
少し世界が狭く感じちゃったんだよな。

 

あれはあれで話の展開としては良かったと思っているんだけど、でも未来へ辿り着くまでにもう二つほど街が欲しかったなぁ。

 

 

 

まとめ: レトロA-RPGが好きなら是非!

ストーリー展開や細部の説明にもう一段踏み込んでほしかったところだけど、システム面も物語も満足のいく内容だった。

これで隠された謎が考察でしっかり分かる範囲内であれば、星歌の響きに続く最高評価をくだしてたかも。

 

とはいえインディーズゲーとしては稀に見る、色んな要素が高いレベルでまとまった名作なのは間違いない。ゼルダの伝説ほか、見下ろし方のアクションRPGが好きな人は是非お試しを。

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