【評価/レビュー】 百英雄伝Rising 【先行発売の外伝作品】

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やあどうも、Peter@peters_life0801です。

 

本日は百英雄伝Risingという作品をクリアしたので、こちらをご紹介。
プレイ時間含めネタバレも所々あるため、気にされる方はご注意を。

 

実績は740/1000解除済み。

 

お気に入り度:★★★☆☆

 

 

 

概要

対応機種はXbox系、Switch、PS系、PCと一通り。お値段は約1600円。

今年2023年発売予定となっている百英雄伝の外伝作品。
本編未発売でスピンオフが先に登場とはなかなか珍しいスタイルだが、こちらは前日譚となっている模様。

 

スタッフはかつて幻想水滸伝を手掛けた方らしく、ファンからは精神的続編として注目されているようだね。

ちなみに僕は幻想水滸伝シリーズは名前は知っているもののプレイしたことはない。

100人以上の仲間が登場するなんて聞いたことはあるが、こちらもタイトル的に100人もの仲間が加入するのだろうか。

 

さておき、外伝となる本作はオーソドックスなJ-RPGではなくアクションRPGとなっている。

クエストをこなしつつダンジョンの探索を進め、街を発展させていく要素もあるメトロイドヴァニア系。

探索から持ち帰った資材で街を復興し、本編へ繋がる(らしい)隠された秘密に迫っていこう!

 

 

 

キャラクターはなかなか魅力的

 

メインとなる操作キャラクター3人はいずれも好き。

 

取り分け主人公のCJがお気に入り。
不屈の精神力の持ち主で、一切悩んだり落ち込んだりしない。

かと言って達観していたり成熟しているわけでもなく、精神的な成長はしっかりするし、見ていて気持ちのいいサッパリしたキャラだった。

 

カンガルー風の獣人・ガルーは直情径行気味かと思えば、頭が回って
冷静な一面を覗かせることもあり、CJの良き相棒として存在感を放っていたのが良いね。
口が悪く粗野だけど人情家ってところも好き。

 

イーシャは人知れず苦労し、悩んで成長していくタイプなのでCJよりも主人公っぽい。
対ラスボスでの吹っ切り方はグッとくる。

 

操作キャラ以外はあまり掘り下げもなく微妙だったかな。
多分顔グラが用意されてるキャラは本編で仲間になる、もしくは重要な役割を持つと思われるので、そちらに期待したいね。

 

 

 

良い感じにぬるい!初心者おすすめのゲームバランス

全編を通して難易度はかなり低め。
なので探索自体はサクサク進むし、戦闘は軽快に動けてそれなりに爽快感もある(ただしCJのみ)。

アクションが苦手な人でも簡単にコンボを繋げたりできるようになっているため、この系統のジャンルが苦手な人でも安心してプレイできるだろう。

もし難しいと感じたなら、鍛冶屋での装備の強化を怠っているはず。
きちんと鍛えていたならボスさえ、ゴリ押しで倒せちゃうよ。

 

逆に言えば難しさを求めている人には物足りないだろうけど、まずは外伝作品で
本編の魅力を! と世に送り出されているだろう作品なので、この易しめのバランスで丁度良いんだろう。

 

 

 

 

気になった点

テンポが悪く不要なお使いが多い

クエスト開始時、クリア時にそれぞれ演出が入るんだけど

 

 

クエストが細かく区切られすぎていて頻繁に見ることになるため、いくら一回一回が短めとはいえテンポを阻害しているように感じた。

報酬のポップアップも何故経験値やお金、アイテム等を一緒にせず、わざわざ違うウインドウにしているんだろう。ボタンを押す手間が増えるのに。

 

別のエリアへ移動して会話するだけで終わるようなものもあるため、もう少し内容をまとめても良かったんじゃないかな。

区切りまくることで必然的に会話も多くなり、これまた冗長に感じてしまったしね。

 

 

お使いに関しては特定の敵を倒してこいとか、○○持ってこいなどは好きなんだけど
上にも書いたが別の場所にいるNPCに話しかける→戻って報告、だけで終わるようなのはちょっとどうかと思う。

しかもそういうクエストがめちゃくちゃ多い。

 

 

キャラクターの性能差が気になる

操作キャラは三人いるがCJが強すぎて他の二人がほぼいらない子。
性能を簡単に書いてみると

 

・CJ
バランス兼スピード型。
攻撃力高めで振りも速い上にクリティカルが出やすい、挙動に癖が無く二段ジャンプができるので機動性に優れる。

移動範囲が広く長い無敵時間付きのステップ移動も超優秀。

 

 

・ガルー
パワー型だが連続攻撃回数が少なく振りも遅いので、DPSはCJ以下かも?
敵の攻撃をパリィ(という名のガード)できるが、当たる瞬間に押さねば発動しないのでステップに比べ確実性がない。

チャージ攻撃の範囲が広いが溜め中は歩きしかできなくなり、移動速度も大幅に低下するので使いにくい。

さらにカンガルーなのでジャンプにわずかながら溜めがあった後、勢いよく飛ぶなど挙動が独特で癖が強いのも難。

溜めジャンプが暴発しがちなのもしんどい。

 

ガルーだとこんな、ちょっとした足場の移動も一苦労。

 

 

・イーシャ
テクニカル型。
唯一の遠距離攻撃持ちだが連続で最大5発までしか撃てず、リロードに2~3秒かかるため殲滅力が低い。威力も特に高いわけではない。

装備しているルーンの属性によって攻撃方法が変わるという特質があるが、どれも絶妙に使いにくく、絶妙に射程が足りない。

空中浮遊できるが挙動はもっさり。固有アクションではワープが使えるが
ワープとは名ばかりであまり移動できず、攻撃を一瞬だけ無効にする程度なので持続の長い攻撃や、体が大きい敵の突進などは避けにくい。

上方向にワープ→空中浮遊でやりすごすといったトリッキーな戦い方ができるが、制御しにくく結局避けられないことも。

 

 

CJ以外は挙動に癖がありすぎる割に、それに代わる強みも特に見いだせず。
盾の破壊やバリア持ちなど、他の二人が特攻持ちのギミック対策に出す以外はほぼ使わなかった。

 

 

UIなどプレイしにくさを感じた不満点

・キャラごとに攻撃ボタンが違う

各キャラそれぞれに専用のボタンが割り振られており、CJ]ならXで彼女に交代および攻撃
ガルーならYで彼に交代および攻撃、イーシャならBで・・・といった具合。

よそではあまり見られない独特すぎるボタン配置で、これが非常に使い辛く最後まで慣れることができなかった。

 

他のゲームでもよくある配置だからついついXボタン押しちゃうんだよ。
キャラ変更及びリンクアタックの使い分けは、方向キーとかの方が良かったんじゃないかな。

Lボタンも二つとも余ってるしLBでガルー、LTでイーシャに交代とか、もっと良いやりようはあったと思うんだけど。

 

 

・拠点では固有アクションが使えない

攻撃はともかく二段ジャンプやステップ移動ぐらいは使わせてほしい。
歩くより早いから探索中に重宝してるんだ。

 

 

・遺跡ダンジョンからの帰還が面倒

ファストトラベルはありがたいが入口に戻ってからわざわざ、さらにメンヒルを調べるのが面倒。
なぜ一発で戻らせてくれないのか。大森林と採掘場は直帰できるから余計気になる。

 

 

 

まとめ

16時間30分丁度でクリア。

結構面白かったんだけど不満点がめちゃくちゃ長くなってしまった。
何て言うか、致命的な不満こそないもののテンポの悪さや不便なUIなど、一昔前のゲームを思い出させる作りで細かい粗が非常に多かった印象。

(本編が懐古向けだと思われるので、意図的にこうしている可能性もあるんだけど)

 

ストーリーが特別面白いわけでもないのに、会話量が多すぎるのもよくない。

これはシナリオどうこうじゃなく、先述したようにクエストを細かく区切りすぎているため
それに合わせて必然的に不要な会話が増えてしまっている影響が大きそう。

探索は私的には楽しめたから、この細切れのクエストのせいで頻繁に足止めを食うのは正直煩わしかった。

この辺のバランスは老舗たる悪魔城シリーズなんかは、さすがと言える塩梅になってるんだね。

 

素材は悪くないのに細かい部分が積もり積もって、勿体ない作品になってしまっている感じ。

キャラクターはなかなか魅力的だったので本編もプレイしてみようと思っているけど、このテンポの悪さや無意味なお使いを引き継いでいるんじゃないかという不安もあるなぁ。

※改めて主張しておくけどお使い自体は嫌いではない。
 ただ移動して会話したら戻るだけとか、そういうのが好きじゃないだけで。

 

良い作品に仕上がることを期待しているけどね。

 

しかし本編がどういうシステムになるか分からないけど、この三人は思い入れもあって贔屓しちゃいそうだな。

 

 

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