【評価/レビュー】 Lamentum (ラメンタム) 

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やあどうも、Peter@peters_life0801です。

本日はXbox Game with Goldで配信されていたLamentumという作品をご紹介。

プレイ時間は11時間52分。
4種のエンディングは全て見終えて、実績もすべて解除し終えた状態での感想。

 

お気に入り度:★★☆☆☆

 

 

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概要

2021年7月配信開始。
Xbox、Switch、PS、PCと一通りの機種に対応しており、お値段は約1800円(機種ごとに多少ばらつきアリ)。

不治の病に冒され、余命幾許もない妻を救うために怪しい力に縋った主人公・ビクターの人生を描く
19世紀半ばのニューイングランドを舞台とした、ピクセル調のサバイバルホラー。

 

 

怪物と戦い、時には逃げながら屋敷の隠された謎を解いていこう!

 

3Dと2Dという違いはあれど、初期のバイオハザードやサイレントヒルといった、往年の名作ホラーに強く影響を受けている感じ。

まんま同じ謎解きがあるし、セーブの仕方なんかももろ昔のバイオでリスペクトあふれる作風になっているね。

(敵が近くにいる状態で走り回ると息切れを起こすので、クロックタワーっぽさもあるのかな)

 

ただし世界観は全然違っていて、バイオは生物兵器のお話だけどこちらは悪魔とか邪神の類。
僕はよく知らないがクトゥルフ神話というのが近いらしい。

あとはゲームシステム的には、RPGツクール製のフリーホラーゲーム感もあるかな。

 

 

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不気味な世界が魅力的!

ホラーゲームではあるが怖くはない。

ただ全編を通して得体の知れぬ異形や怪しげな儀式など、不気味な要素がてんこ盛りで
正体が分からぬゆえの不安というか、精神をじりじり蝕まれるような独特の気色悪さはある。

 

 

要所要所で入るカットシーンも盛り上げてくれるね。

絵柄はまあ・・・独特だが僕は嫌いではない。

 

 

気になった点

即死しまくり! 導入が分かりにくすぎ?

敵の攻撃は何喰らっても即死。これ回復アイテム意味あんの?
無理ゲーすぎだしギブアップするか・・・って思い始めた時に気付いたんだけど、このゲームさ。

何喰らっても死ぬ状態からゲームが始まるのね。

 

確かに血まみれで目覚めるわけだけど主人公平気そうだしさー。
手当されてるとか言ってたしさー。

メニュー画面の顔グラも、あれが体力ゲージ代わりだなんて最初は気付かないって。
世界が変異した演出だと思ってたよ。

 

併せて分かりにくいのが回復アイテムの使い方で、装備してAボタンじゃなくRTトリガーなんだな。
ここまでに登場したものも含め、謎解きアイテムは装備してAだからこれまた分かり辛い。

瀕死状態なんじゃないのかというのは疑ったんだけど、この操作に気付かず
回復アイテム使えないからそういうわけでもないんだな・・・って思っちゃったし。

 

この辺の説明不足のせいで脱落した人が、めちゃくちゃ多いんじゃないだろうか。

ストーリー進めるだけで、早い段階で達成される実績の解除率が、記事書いてる時点で9%台だしね。

 

 

即死トラップも厄介

上のカラクリに気付いても、マップにちょこちょこ用意されている即死トラップも厄介。

動く障害物をかいくぐりながらのイライラ棒は本当にきつかった。

 

 

操作性が悪いというか軽いというか、めちゃくちゃ敏感なので
狭い通路をまっすぐ走るのが難しいんだ。

自分でも気付かないレベルのスティックの角度変化にも反応するので、いきなりクイっと曲がって針山へ突っ込んじゃったり。

方向キーでの操作にも対応していれば良かったな。

 

 

隠しアイテム多すぎ問題。分岐にも影響

拾えるものは基本的に光っている一方、目印のない隠しアイテムも非常に多い。

 

近付くとアイコンが表示されるので、ここに隠しアイテムがあることが分かる。

 

これが消費アイテムだけならまだしも、真ENDを見るために必要なアイテムもこの方式で
しかもノーヒントで無規則に、広いマップのあちこちに配置されているのでたまったものじゃない。

一度出たら二度と戻れないエリアに落ちていることもあるので、自力でコンプするのはほぼ不可能と言っていいだろう。

エンディングの分岐に何故それらが必要なのかも一切説明されないし、総数はいくつになるのかも分からないし、これはちょっと不親切にもほどがある。

 

 

脱字だらけ

プレイする分にはそんな支障はないんだけど、ー(伸ばし棒)の入れ忘れがかなり目立つ。

なんならタイトル画面の時点でこれだし

 

 

セーブはセブだし、ビリヤードルームはビリヤドルムだし、主人公の名前すらずっとビクタになっている。

ほぼ無害ではあるけど気になるし、”ハトの鍵”は一瞬思考が固まった。

(鳩? あー、ハートか。対応してそうな小箱があったなってすぐ気付くことはできた)

 

まあインディーズ作品なので、日本でしか通用しない言語でも
ローカライズしてくれているだけでありがたくはあるんだけどね。

 

 

好みが分かれそうな点

ストーリー

漠然とプレイしていては4種全てのエンディングを見ても、分からないことが多く私的にはいまいち釈然としない。

ただ説明不足だとは思わない。
作中に散りばめられた日記類や、幻覚(?)として現れる、主人公の過去から考察するタイプの物語なんだろう。

 

残念ながら途中から面倒臭さが勝って、あんまり何も考えずプレイしたもので・・・
操作性の悪さやインベントリ管理、戦闘でのストレスがもう少し緩ければあれこれ考える気になれたかも。

全体の大まかな流れや”彼女”の正体は何となく分かるけどね。

 

ゲームの雰囲気も含め、好きな人は凄くはまるタイプのお話だと思う。

 

 

インベントリの管理

バイオでもおなじみのシステムで、持てるアイテムの数には限りがあり
使わないものはボックスに預けておく必要がある。

持てるものが限られる恐怖というのはあるけど・・・本作の場合は、私的にはゲーム的な面白さよりも面倒が勝った。

 

というのもバイオと比べると、謎解き用のアイテムがかなり多い気がするし
入手してもなかなか使わないものも結構ある。

上で述べた分岐に関わる隠しアイテムなんかも道中で拾い集めることになるので、枠が圧迫されやすい。

複数個のアイテムが必要な謎解きが何度も登場するが、これは先に集めた分だけでも消費できれば良かったね。鍵が不要になっても捨てることができないのも不便だった。
(まだ使う場所があるかどうか分からないので初見は預けにくい)

 

 

救済措置あり

本作は難易度を複数段階から選ぶことができる。
また、セーブには本来はインクという消費アイテムが必要だが、これも設定で無限に変更することが可能。

難易度イージー、インク無限にしても実績はコンプできるので、難しいと感じたら試してみよう!

 

個人的に難易度設定変えると取れなくなる実績は嫌いなので、これは助かるね。

 

 

まとめ: つかみが良ければ良作認定してたかも

 

気になった点でぼやいている、最初に訳も分からず死にまくった件でめちゃくちゃイメージが悪くなっている。

世界観や雰囲気、キャラクターは好きなので、この導入さえしっかりしていれば
細かい不満点は気にならず、物語もしっかり考察して楽しめてたかもしれないなぁ。

STEAMレビューなんかを見ていても同じように、しばらく気付かなかった人を見かけることや
序盤の実績の解除率からみても、僕が特別マヌケだったっわけではない・・・はず。

 

気付けなかった自分も悪いと思うし、基本的には(真ENDの理不尽な条件を除けば)丁寧に作られた良い作品だと思うので、気になった方はどうぞ。

攻略情報ありなら多分5時間かからずに実績コンプできるので、ゲーマースコア狙いの人にもおすすめ。