【評価/レビュー】 ザ・アウターワールド(THE OUTER WORLDS)

※当ブログの記事には広告やアフィリエイトが含まれております。

 

どうもどうも、Peter@peters_life0801です。

本日は広大な・・・いや、あんまり広くない宇宙を舞台にしたアクションRPG・ザ・アウターワールドをご紹介しよう。

決してつまらない作品ではないんだけど、まあ圧倒的に残念な部分が勝っちゃってるゲームだったね。

 

お気に入り度:★★★☆☆

 

スポンサーリンク

概要

2019年10月発売。対応機種はXbox-one、PS4、PCといったハイスペック機種だったが、後にSwitchにも移植されている。

ただし後発のSwitch版は他機種に比べ画質が大幅に落ちるらしい・・・が伝聞なので僕からは何とも言えない。他のレビューサイトなどと見比べてみた上で判断してほしい。

 

ちなみに僕が遊んだのはXbox版だが、複数機種持ちで画質を気にしないならSwitchも全然ありだと思うよ。

Switchのソフトは値下がりしにくいから、クリアしてすぐ売れば実質数百円で遊べちゃうなんてこともあるしね。

 

閑話休題。

 

一人称視点のRPGで有名どころで言うならば、スカイリムなどを輩出したTESシリーズや
フォールアウト(以下FOと表記)シリーズと同系統のゲームだと思ってもらえばいい。

以下はマイクロソフトストアでのゲーム紹介。

 

ザ・アウターワールドはObsidian EntertainmentとPrivate Divisionがお届けする、SF世界を舞台にする新しいシングルプレイヤーRPGです。プレイヤーがどのような存在になるかによって、ハルシオンにいる全ての者の運命が決まります。コロニーのために企業が用意した方程式の中でプレイヤーは想定外の変数となるのです。 銀河の最果てを目指す移民船の船上で気を失ったプレイヤーは、予定の数十年後に目を覚まし、コロニーであるハルシオンの破壊を目論む巨大な陰謀に巻き込まれます。宇宙の辺境を探索する中で覇権を狙う様々な勢力と出会い、プレイヤーがどのような存在になるかによって、ハルシオンにいる全ての者の運命が決まります。コロニーのために企業が用意した方程式の中でプレイヤーは想定外の変数となり、物語を導いていくのです。 未来へようこそ – できればぶち壊さないように。

i引用元:https://www.microsoft.com/ja-jp/p/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%BF%E3%83%BC-%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89/bvtkn6cq8w5f?activetab=pivot:overviewtab

 

実際遊んでみると同系統と言うか・・・
ブラックジョーク満載の世界観と言い、未来でありながらどこかレトロ感のあるデザインなど

 

めっちゃFOじゃん。

 

 

っと思ったんだけどそれもそのはず。

本作を手掛けた Obsidian Entertainment はニューベガスを始め、何作か?のFOシリーズの開発に携わっている会社らしい。

 

付け加えると、良くも悪くも選択肢やテキスト量の多い会話なんかはマスエフェクトっぽくもあるね。

 

 

ゴア表現に関して

FOっぽい作風、そしてZ指定ということで本作にもグロ表現はあるがかなりヌルめ。

切り離された四肢は残るが、首から上は消滅するし眼球などが飛び出ることもない。
どんな殺し方をしても胴体はキレイなままでミンチ状態にはならず、FOはグロすぎてダメ・・・って人もこの程度なら大丈夫じゃないだろうか。多分。

むしろハンマーで頭狙って倒したのに、首から上が無くなるのはともかく
何故か手足も全部一緒に吹き飛ぶ、なんて変な死に方をするのでギャグにも見える。

 

 

スポンサーリンク

良かった点

ディストピア感満載で皮肉に富んだ世界観は好き

人類が宇宙に進出した未来世界のお話、と書くと何ともロマンチックに見えるが、本作の世界観はそんな美しいものではなくかなり薄汚い。

入植先の星で労働者たちは安い賃金でこき使われ、休日もろくに与えられず、生かさず殺さずの状態で ”飼われて” いる。

仕事でミスをした分の補填は自腹だし、疫病にかかっても優良社員と認定された者以外は治療すら受けることができず、死ぬのを待つのみ。

さらに死亡した場合は埋葬されるわけだが、墓地使用料なるものを親族もしくは、故人の親しかった者が払い続けねばならないというイカレっぷりだ。

まあここまで酷いもんではないにせよ、昔ブラック企業で似たような目には遭ったからちょっとシンパシー感じるな笑

 

本来人が口に入れて大丈夫なのかと思うような食糧で日々を食いつなぎ、一方で資本家たちは大都市としてキレイに整備された入植先で優雅に暮らす。

この辺、僕はそろそろ限界じゃないかと思う資本主義への皮肉が効いていて凄く好き。

貧しい労働者たちを直接管理している工場長といった立場の人間も、結局は貧困層のスケープゴートにされつつ上級からは見下されてる負け組だったりしてね。

 

 

世界はクソだがその景色と星々は美しい・・・。こんな美しい世界でも人間は搾取に走る、愚かな性を持った生き物なのだ。
なんて分かった風なことを言ってみたり。

 

 

自分の選択肢で結末は変わる?

基本的に主人公はとある事情から、現在の支配体系をぶっ壊すために活動している。

が、終盤に星系を支配管理している評議会、要は体制側につくかどうかという選択肢を迫られるので、恐らくここでエンディングは分岐するのだと思う。

 

これ以外にもサイドクエストでは対立している組織を戦わせ合うか同盟を結ばせるか、など様々な選択を与えられる。

多くのクエストの結末には一見ハッピーエンドながら、考えさせられる余地もあり
本当に自分が正しいことをしているのかどうか、哲学的に悩んでしまうことも少なくはない。

 

メイン、サイド問わずボリュームの多寡は別の問題として、物語はなかなかよく出来ていたね。

 

 

気になった点

仲間に個性が無い

いや、性格とかキャラクター面は良いんだよ。
容姿も洋ゲーだから好みは分かれそうだけどそこ含め、僕はみんな好きだ。

ただパーティメンバーとなるキャラクターは全6人いるのだが・・・

 

 

 

装備の選択肢が少なすぎて、全員同じような見た目になってしまうのよ。

 

右端のお掃除ロボット・サムだけは装備変更ができず外見固定なんだけど。

他のキャラは初期装備こそ固有のグラフィックだが、そのままでは弱すぎて実用性は無いため、自前で調達してきた装備を渡す必要があるわけ。

性能はそのままで外見だけ変更するような要素は無し、困ったことに人間タイプの敵も大概似たような見た目をしているので、乱戦になるとどれが敵か味方か分かりにくいのも難点だ。

 

オプションで頭装備非表示や仲間の強調表示(アウトライン)は設定できるけど、全体的に胴装備がゴツゴツしているのでメットかぶってないと不自然になるんだよなぁ。

そしてアウトライン表示は仲間が青くピカピカ光り続けるのでこれも何だかね。
照準合わせた時以外にも頭上に名前表示し続けるとか、そんなんで良いのよ・・・。

 

あと、本作の装備は軽、中、重の三系統に分かれていて軽タイプにはスッキリした見た目のものもあるが、このゲーム、重装備以外あんまり装備する意味がないと思うんだがいかがだろうか。

※主観ながらスカイリムやFOに比べステルスがかなり弱いため、軽い装備が役に立たない。
 一応、各スキル値に補正がかかるなどメリットもあるんだけど。

 

 

邪魔な味方NPC

これ、自分が取ってきた行動にもよると思うんだけどいわゆる最終決戦で、これまで協力してきた組織の連中が激しい銃撃戦の中、援軍としてワラワラ駆けつけてくるのよ。

それだけなら熱い展開で済むんだけどこいつら、勝手に射線上に入ってきてこっちの攻撃に当たったら、敵対関係になって襲い掛かってくんの。

グレネードランチャーなど範囲の広い武器を使っている時に突如現れてくると、阿鼻叫喚の地獄絵図となる。

 

前述した敵味方の区別のつきにくさも相まって迷惑この上ない援軍だ。

 

 

世界はかなり狭めでボリュームも薄い

一つの星系が舞台なので広大な世界をイメージしていたがめちゃくちゃ狭い。

各惑星全体を隅々まで歩き回れるなんてさすがに思っていなかったけど、総面積にしたらすんごい狭いんじゃないか。これ。

スカイリムの1/10ぐらいはあんのかな? ・・・・・・いや、そんな無いかも。

 

 

画像のように大きな惑星は2~3のエリアに分けられているが(それぞれ独立していてマップは繋がっていない)、小さな作業場が1軒建っているだけ、なんて場所もある。

 

モナークだけはそれなりに広く各離着陸場も繋がっているが、コロニーはともかく星はどこも最低限、モナーク程度の広さが欲しかったね。

表示されているだけで行くことができない星もいくつか混じっているし、狭すぎるからオープンワールドなのに探索する楽しみがほとんどないのは残念。

※行くことができない星に関してはもしかしたら、DLCで行けるのかも。

 

また、発見できたサイドクエストは一通りこなしたがクリア時のプレイ時間は約24時間。

メインストーリーはビックリするぐらい短く、どうしても連想してしまうFOやスカイリムに比べるとボリュームは相当薄い。

 

 

ただしアイテムは無駄に多い

特に食糧品や嗜好品という枠組みで回復、バフ/デバフアイテムが異常なほど種類がある・・・というのも、最高難易度・スーパーノヴァモードでは食事や水分補給、睡眠をとる必要があり、どうも主にそのモードのために用意されているようだ。

これらのアイテムは回復アイテムとしてはほぼ役に立たないし、強化効果もぶっちゃけ微妙。

スーパーノヴァではその微妙な差異に助けられるのかもしれないが、多くの人がプレイするであろうノーマルでは完全に死んでいるという印象しかなかった。

つーかこういう面倒臭いシステム好きなんで、ノーマルでも任意で空腹や水分ゲージ入れられれば良かったのに。

 

 

まとめ

 

世界観や物語は良かったからボリュームの無さがあまりにも惜しい。

磨けば光るものはあるのになぁ・・・って思いながら本記事のために調べごとをしていて知ったのだが、どうやら続編が発売されるようだ。そして次回作はXbox独占タイトルとなる模様。

 

 

これまた他のブログ様などで読んだ記事による伝聞で申し訳ないがこのゲーム、開発元が資金難で色々妥協した末にようやく完成させたものなんだそうな。

言われてみれば確かに、何か色々やろうとしたけど諦めたって要素が断片的に見られるような気はする。

 

次回作が独占なのはマイクロソフトが資金援助をした関係からだそうでつまり・・・潤沢な資金によって、このゲームの難点である世界の狭さやボリュームの薄さが解消され、一気に化ける可能性があるワケだ。

まだ実機映像は出ておらず、トレーラームービーのみで現時点では何とも言えないけど、期待して良いかもね!

 

次回作は宇宙版FO4みたいなのになるかもよ。
(最新作の76はやったことないんで知らんのさ)