自分のゲーム史上、五指に入るであろうほど好きな作品・ロマンシング サ・ガ2ことロマサガ2。リメイクであるリベンジオブザセブンの体験版が配信されたので、本日は遊んでみた感想をご紹介。
前もって言ってしまうと、期待を遥かに上回ってくるほど素晴らしいんじゃないか、と思える楽しさだったよ!
オプションが充実!
古い作品を現代に蘇らせるには、時代に合わせ遊びやすくする変化も重要。まずはタイトル画面からオプションを選択してみたが、非常に細かく内容を変更できるのはありがたいね。
各種音量の調節は勿論、目標やミニマップ、クエストアイコン、素材入手などなど
表示や通知に関する項目はいちいち書き連ねてられないほど多岐に亘る。
戦闘に関しては敵の弱点やステータスの表示も設定できるので、旧来の難しさを望むならここら辺はOFFにするのも良いだろう。
(弱点は敵ごとに一度暴くと恒久的に表示されるようになる)
画面の輝度設定があるのも目が光に弱い僕としては超ありがたい。
遊んでみた感じ
原作とは異なり通常移動でも結構速い。
初期設定ではダッシュボタンを一回押すと止まるまでダッシュ状態が続くので、原作のように押している間だけ発動するように変更した方が遊びやすいかもね。
って思うのは僕がロマサガ2を何度クリアしたか分からないほど、遊び込んでいるせいかもしれないけど。
さておき、順を追って感じたことや原作と違う点を書いていこうか。
ハードの進化により、最終皇帝の名前に漢字が使えるように。まもなくサービス終了を迎える
インサガECに敬意を表し、この名前で開始することにした。
メニュー画面が充実、しかもかっこいいぞ!
デザイン性と利便性を兼ね備えていて良い感じ。
原作では非表示だった装備重量が表示されるようなっているし、必要な情報は遺漏なく
まとめられている・・・かな? 同じく隠しパラメータだった理力は見当たらないが、こちらは撤廃されたのだろうか。
※装備重量は行動順ほか、体術の威力に大きく影響する実は重要なパラメータ。
ちなみに理力は魔力とは別に術の威力へ影響を及ぼすものだった。
武具や技の装備は前者なら武器と盾、道具がそれぞれ違う装備箇所になり
後者は技、術、見切りがそれぞれ独立したようだね。
技と術がそれぞれ8、見切りは4つ装備できるので戦術の幅が広まりそう。
傷薬類が二個までしか持てなくなっているので、回復術が結構重要になってくるかも。
他には新たに帝国国力なる項目が増えている。
ここで目を引く敵勢力レベルとは、ゲームの進行(戦闘回数)に伴って強くなってゆく登場モンスターが、大まかにではあるが可視化されたシステムの模様。
原作では逃げまくっていても敵が強くなったそうだが、本作では敗北や逃走は
モンスターが強くなる戦闘回数分に含まれないのだとか。
※昔逃げまくったら敵が強くなりすぎて詰んだ、という友人がいたがそんな逃げまくったことが無いので・・・。
仲間の入れ替えが自由に!
原作では全滅するか、外したいキャラをLP0にするかしかなかったが、本作では
自由に入れ替えができるようになっている。
なのでヴィクトール兄さんの弔い合戦が(半)固定メンバーではなくなったというわけだ。
宮廷魔術師でもヘンリーでもライーザでも、お好きなキャラを連れていくことができるし
この場面に限らず今後自由に入れ替えられるのは助かるよね。
どのキャラにも愛着があるからわざと全滅したりなんてしたくないもんな。
探索要素の強化
マップに高低差が追加され、ジャンプで行ける場所にアイテムが落ちていたりするほか
原作ではなかった場所に宝箱が設置されていたりする。
各ダンジョンのマップはクジンシーの館には中庭があったり、構造や風景が大幅に変わっているが
暖炉の奥にある宝箱はしっかり再現されていたり、原作への愛やリスペクトを感じるね!
戦闘に関して
WP/JPの代わりにBPに変更され、タイムラインバトルに ── ということで
好きな方には申し訳ないが、苦手だったサガスカやサガエメのような戦闘になっているのでは、と内心では危惧していた。
が、単にWPとJPを統一した程度のものにすぎず、タイムラインもインタラプトや独壇場といった
ややこしいシステムのない、原作に近い感覚で遊べるシステムだね。
なのでBPはターンごとや戦闘終了後に自動回復しないし、タイムラインは行動順が可視化された程度のものといったところ。
追加要素として体験版の範囲内で確認できたのは、連携の追加と部位攻撃。
連携はサガフロのようにランダムで発生するものではなく、ゲージが溜まれば任意で発動させるもの。
部位攻撃はクジンシー戦で初登場したのだけど、剣に瘴気をまとわせることがあるのね。
で、これを放置しておくと強力な技・カマイタチを使ってくるので剣のHPを0にすれば
再び瘴気を使うまでの間は対象の技を封じることができるというもの。
原作のプレイフィールを損なうことなく、新しい要素が上手く取り入れられていて
RPGにおいて肝となる戦闘システムには今のところ、かなり好印象。
スピーディでテンポよく進むのも良いね。
あと難易度ノーマルで始めたけど、意外と難しめかも?
雑魚やウォッチマンはともかく、クジンシーは原作より強い気がしたな。
ストーリーの没入感は大幅にアップ!
古いゲームだしそもそもサガがそういう作風なのもあって、テキストは割とあっさりめだったが
こちらは3Dモデルになりボイスも追加されたことで、大幅に重厚感が増している。
ヴィクトールを喪った後、平静を装っているように見えるレオンのシーン大好きなのよ。
でも「クジンシー、許しておかんぞ・・・」というセリフがイメージ通り、物静かながらも
激しい怒りを含んでいるような声色で、いやもう最高すぎるんだって。
物語自体は少なくとも体験版では大まかな内容は同じなのだが、各シーンのテキスト量が増していてより深く掘り下げられているのはファンとしてはありがたい。
例えばクジンシー戦(一戦目)での敗北後、原作ではどうやって城まで帰ったんだよと
子ども心に思っていたのだが、このリメイク版では皇帝の敗死を知らしめるため・・・
つまりはジェラール達を伝書鳩代わりにして、国民へ恐怖を植え付けるために見逃すというシーンが追加されている。
同じクラスの男女同士で会話するシーンがあったり、細かい台詞が増えているのも嬉しいね。
声が全員イメージ通りなのも助かる。クジンシーが意外と高い声だけど、人間時の姿を
思うとハマっているし、エフェクトかけることで異形感も出ていて良い演出だなぁ、これ。
まとめ
【ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン】 ロマサガ2リメイク、発売決定!
【評価/レビュー】 インペリアルサガ・エクリプス 【インサガEC】
レオンを看取り、ジェラールが後を継いだところで体験版は終了。
プレイ時間は約2時間40分で、こんな遊べちゃっていいの!?ってボリュームだったね。
これは重ね重ね好きな方には申し訳ないのだが、アンサガ以降はリマスターやブラウザゲーを除いて
ハマれるサガがなかっただけに、本作は期待しつつ不安も大きかったんだよ。
だけどそんな不安を豪快に吹き飛ばしてくれるほど、この体験版は楽しかったし
発売日がますます待ち遠しくなった。
思い出深い作品が高いクオリティで現代に蘇るってのは、いやはや素晴らしいことだね。
ヴィクトール兄さんの甲冑、ジェラールと同じデザインなんだけど・・・あれってもしかして
亡き兄の甲冑を受け継いだものだったのか。ますますこの一族を好きになっちゃう。
※原作のドット絵では全然違うので、この予測が当たっていたら
新たに追加された設定ってことだね。