【評価/レビュー】 くにおくんのドッジボールだよ全員集合!

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はいこんちは、Peter@peters_life0801です。

今回は昨年2020年末、Switchのニンテンドーオンラインにて配信が始まった
くにおくんのドッジボールだよ全員集合! をご紹介。

本当によく分からんチョイスをするが、何はともあれ名作の配信は大歓迎だよ!

ソフト持ってるけどSFCつなぐの面倒だしね!

 

お気に入り度:★★★★☆

 

 

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概要

1993年8月にスーパーファミコンにて発売。メーカーは今は無きテクノスジャパン。

基本的なシステムなどベースはファミコン版の熱血高校ドッジボール部から受け継がれているが、熱血硬派くにおくんの延長線上であるドッジボール部とは異なり、主にダウンタウンシリーズのキャラが登場するのが特徴。

※製作チームが別だった都合らしいけど、ダウンタウンシリーズとそれ以外ではメインとなるキャラなどが異なり世界観が少しだけ違う。

 

 

とはいえ、サッカー編のキャラが熱血物語ではモブとして採用されていたり
らおちぇん や へいるまんが時代劇に登場しているので、2つの微妙に異なる世界が交錯するのは今作が初めてではない。

 

前作から必殺シュートやアクションが大幅に増え、育成やカスタマイズ要素も追加されたパワーアップ版で名作と名高く、シリーズファンの中でも人気のある一作だ。

 

 

 

 

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良かった点

豊富な育成、カスタマイズ要素!

各キャラの能力値は結構細かく、ボールパワー(攻撃力)、ボールスピード(球速)をはじめ
よけ(回避力)やバネ(ジャンプ力)など全10種類のパラメーターで構成される。

レベルアップ時のステータス割り振りやアイテムによって成長傾向を調整することができたり、育成の幅はかなり広い。

 

特筆すべきはしゅーとごうせいで、これはその名の通り2種類の必殺シュートを合成するもので、どちらの特色をより強く出すかといった比率の調節までできてしまう。

合成シュート同士をさらに合成することもできるので、その組み合わせは無限大。
自分だけの超強力な必殺技を生み出すことができるというわけだ。

 

細かくいじれるのは選手だけではなく、チーム名やシャツ、パンツのカラーだって好きに変えられるし、自分が操作を担当していない時のキャラクターの行動や、フォーメーションまで変更できる。

 

バランス面では難易度は勿論のこと、ステージギミックの有無から重力の強さ(!)までいじれてしまうので、とにかくゲームを自分好みにカスタマイズするのに特化しているのだ。

 

 

 

タイトル画面が自チームのキャプテンに変わるのも心憎い演出。
あ、ダブドラ兄弟の顔はべーすぼーる物語のグラに近いやつに変更してるよ。

 

 

データが細かく残るのもGOOD!

チーム結成日やエンディングを見た年月日をはじめ、チームに選手の成績にと細かくデータが残る。

 

 

たまには自分の選手がどれだけ活躍したか、振り返ってやるのもいいだろう。

 

 

個性あふれる各ステージ!

ファミコン版同様に国ごとのイメージを前面に押し出したステージが登場する。

驚くべきはそのギミックの豊富さで各ステージに2~4ほど用意されており、その内容も
強風で一定時間体が宙に浮く、鳥についばまれて連れ去られる、凍ってしまい一定時間操作不能になるなど様々だ。

こちらはゲーム設定からON/OFFを設定できるので普通に遊びたい人も安心。
初期設定ではすべてOFFになっているので、各ギミックを楽しみたい場合は変更しよう。

 

ただし、ステージが池や海になっておりボールを投げる際に必ず小ジャンプしてしまうインドやブラジル、足場が凍っていて滑ってしまうアイスランドなど、いくつかのステージにはOFFにできないギミックがある。

後述するようにステージによってはゲームにならなくなることもあるが、まあこのハチャメチャ感というかカオスっぷりというか・・・それもまたくにおくんシリーズの魅力なのかなと。

 

 

BGMが熱い!

テクノスジャパンのゲームは良曲が多いが本作も例に漏れず。

ファミコン版のBGMをアレンジしたものが多いが、ハードの進化に伴って
音質も飛躍的に向上しており、かなりカッコよくなっている。

取り分けくにおくんシリーズは良し悪しを問わず耳に残る曲が多い気がするね。

中国、ロシア、アイスランド、ケニアあたりのテーマは一回聴いたら耳から離れない。

 

 

 

 

気になった点

全員集合と言いつつも・・・

全員集合と銘打たれつつ、時代劇に続いてまたも熱血高校のキャラクターがスカスカで
行進曲の登場人物で言えば、くにおを除けば一条しかいない。
(メニュー画面では応援ガールの桃園も登場する)

タイトルの割にひろしとこうじを除く熱血高校ドッジボール部のメンバーがいないのも、ファンにとっては残念かもしれない。

 

新規描きおろしの顔グラが多く、サッカーのキャラなんかもほぼ出ていないが
総数自体は127と多めなので、当時の容量を考えれば仕方ない気もするが。

既存のキャラを増やすと海外選手の表現が、知ってるキャラの色違いとかになってしまうだろうしね。

金髪の西村さんとかそれはそれで面白そうだけど。

 

しかし本作の数カ月後に発売されたべーすぼーる物語では、ストーリーの中心となる姿と七瀬がいないのはやはり寂しいものがある。

 

 

条件次第では試合がかなり長引く

本シリーズではチームごとに異なる行動パターンが設定されていて、それが個性を生み出し面白さにも繋がっているんだけど無駄なパス回しが多いチームや、回避を優先する選手が多いチームなどを相手にすると時間がかかる。

 

また、個性豊かなギミックを数多く持つ多彩なステージも本作の魅力の一つではあるが、インドやブラジルなど下半身が水に浸かるステージは攻撃がかなり当て辛く、各ギミックをONにしていたり上記の行動パターンの件が合わさると、一回あたりの試合時間がかなり長くなることも。

 

特にブラジルステージはギミックを全部盛りにすると、ただでさえ水場で攻撃が当たらない上に
鳥や波に
横槍を入れられまくり・・・となっかなか終わらなくなってしまう。

 

 

人によっては淡白だと感じるかも

良くも悪くも本作に登場するキャラクターはただの選手データなので、手軽に作成できるし外すこともできる。

最初から登録されている主人公のくにおですら顔や名前を自由に変えられるし
売り飛ばすことだって可能だ。

また、ストーリー要素は一切なく、一応アメリカチームに勝てばエンディングだが
それで終わるわけでもなく、ひたすら試合と育成を淡々と繰り返すのみなので
人によっては淡白な印象を受けるかもしれないし、キャラにも愛着が湧きにくいかもしれない。

 

ちまちまと自キャラを強化する作業が大好きな人や、ストーリーを脳内で補完するのが好きな人向けと言えるかもね。

 

 

操作は難しめ

正確には難しいというよりもボタン同時入力による特殊コマンドなどが非常に多く、ファミコン版のような手軽さは失われてしまっている。CPU相手なら基本操作だけでも充分事足りるけどね。

数多くのトンデモテクニックがあるので、達人同士ならどんな対戦になるのかちょっと興味があるなぁ。

 

 

まとめ

配信ソフトはどういう基準で選出されているのか分からないが是非、他のSFC版くにおくんシリーズも配信してほしいなぁ。

SFCだとデータが消えまくって厄介な初代熱血硬派が配信されるとすんごい嬉しいんだけど。

 

 

ま、それはさておき話をまとめちゃおう。

見た目が派手かつコミカルなので、このゲームは今時の子どもにもウケるんじゃないかと思うがどうだろうか。

サンプルが1人しかいないので何なんだけど、中1の甥っ子はくにおくんシリーズが大好きで
たまに一緒に遊ぶことがある。キャラの表情が多彩で見ていて楽しいそうだ。

 

巣ごもり需要でゲームを遊ぶ人も再び増えている昨今。

あなたも愛する家族や恋人と一緒に
文字通り昇天するまでボールをぶつけ合う本作をプレイしてみてはどうだろうか。

熱いバトルが陰鬱とした雰囲気を吹っ飛ばし、仲を深めてくれるかもよ!