【評価/レビュー】 熱血高校ドッジボール部(ファミコン版)

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やあどうも。Peter@peters_life0801です。
6月だってのに朝晩は冷っとするヘンな気候だったけど、ようやく暑くなってきたね。

 

暑くなってきたから暑っ苦しいゲームをレビューをしようぜ!

否! 熱っ苦しいだな!

 

ってことで今日は熱血高校ドッジボール部を紹介するよ!

 

 

お気に入り度:★★★★☆

 

 

どんなゲーム?

 

テクノスジャパンよりファミコンにて、1988年7月に発売。

 

アーケードやファミコンへの移植で人気を博した熱血硬派くにおくん。
ケンカアクションだったくにおくんが何故か、ドッジボールを題材として再び世に現れた!

熱血硬派くにおくんはキャラの頭身が高くリアル調のグラフィックだったが、
本作で初めてデフォルメされたくにおくんが登場する。

 

ただしここではまだお馴染みのドット絵は完成しておらず
くにおくんと言えばこれ! っていう ”あのデザイン” になったのは、本作の約1年後に発売されたダウンタウン熱血物語から。

 

あと多分、ドッジボールを題材にしたテレビゲームってこれが初めてなんじゃないかな。

 

 

たった1年ほどの差しかないが、熱血物語に比べると音楽もグラフィックも大分古臭く感じる。
短期間の間にそれだけ技術力が向上したってことなのかも。

 

 

ゲームシステム

そのまんまドッジボールなんだけども、実際のドッジボールのように当たったら退場するわけではない。

ボールをぶつけるとダメージを与えることができ、体力が0になれば退場。
相手チームを先に全滅させた方が勝ちという、なんともイカレたルールだ。

 

他、各キャラには地上で、そしてジャンプ中に放てる2種類の必殺シュートが用意されている。
使用制限はないのでCPU相手なら基本的に延々必殺シュートを狙っていればOK。

 

 

ゲームモード

遊べるモードは3種類。

いわゆるストーリーモードのえんせいじあい、世界をめぐっていろんな国のチームと対戦する。
そして対戦モードのたいこうじあい、

 

そして

コートが無くボールを奪い合って最後の一人になるまでぶつけ合うくらぶかつどう

の3つだ。

このモードでのみ最大4人までプレイ可能。

頭のおかしい集団にしか見えないくらぶかつどうは一見の価値あり。

 

 

 

良かった点

コンセプトがすごい!

体力がなくなるまでボールをぶつけあい続ける。
必殺シュートもあり。

 

ただのドッジボールのゲーム化にとどまらず、独自のシステムで面白おかしく仕上げた本作。

くにおくんのスポーツシリーズ一作目ということでまだまだ大人しめなんだけど、
本作→サッカー→運動会の流れでハチャメチャスポーツ作品を世に広めたことで、後のスポーツゲームに結構大きな影響を与えたと思う。

 

本作が無ければバトルドッジボールは絶対存在してなかったと思うし、ドラッキーの草やきうとかああいう色物スポーツゲームも生まれなかったかもしれない。

 

ま、こういうトンデモスポーツゲームも昔は結構多かったものの、
現代では(少なくとも僕の知る限りでは)すっかり見なくなっちゃったけどね。

 

 

キャラの個性付け

ゲーム内で見られるわけではないけど、実は各キャラのステータスは結構細かく設定されている。
ステータスだけじゃなく行動パターンも設定されていて、チームごとに動きの傾向が異なったり。

キャプテンのワンマンチームだったり、集団行動が好きだったり様々な個性を持っている。

 

 

 

 

気になった点

キャッチが簡単すぎる

飛んでくるボールに合わせてBボタンを押すことでキャッチできるんだけど、
猶予時間がかなり長めでキャッチするのがめちゃくちゃ簡単なんだよね。

なので慣れてるプレイヤー同士が対戦するといつまで経っても試合が終わらない笑
制限時間もないし。

 

でもこれは言い換えれば慣れてない人でも簡単にボールを取ることができるというわけで、一概に悪い点だと言うことはできない。

 

後にSFCで発売されたドッジボールだよ全員集合は完成度は高いものの、操作が複雑になったり
キャッチのタイミングも(こちらに比べると)シビアになったことで、少し敷居が高くなってしまっているしね。

 

 

 

スペック不足?によるバグ

正確にはバグと呼ぶべきじゃないかもしれないんだけど、
ファミコンのスペック不足、そして当時の技術力の低さなどからか画面のちらつきや点滅がひどい。

なお、この現象はベタ移植であるニンテンドーオンラインのものではそのままだけど
有料作品であるくにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクションでは修正されたバージョンが遊べるよ。

 

 

 

 

おまけ:海外版について

本作はSUPER DODGE BALLのタイトルで海外でも発売されている。

当たり前だけど内容はほぼ同じだが、主人公チームがアメリカに変更されており最終戦の一つ手前が日本チームに、そして最終戦はアメリカではなくロシアに差し替えられている。

 

キャラグラフィックもアメリカと日本はそのまま入れ替え。
なのでアメリカチームのキャプテンがくにおのグラってわけ。

 

しかし素朴な疑問なんだけどドッジボールって海外にあるんだろうか・・・?

Wikipediaによればイギリスが発祥という説もある、ぐらいで詳しいことは分からないようだ。

 

どちらにせよ海外では馴染みのないスポーツだと思われ、当時の人々はこのゲームを見てどう思ったのか興味深い。

日本でクリケットのゲームが発売されたようなもんなのかな笑

クリケットは世界的にはメジャースポーツだし、ちょっと違うか。

 

 

 

まとめ

簡単操作でライトユーザーにもおすすめできる一作。

この後もくにおくんシリーズからは多数の優秀なスポーツゲームが生まれるんだけど、ゲームとしての面白さは申し分ない一方で
段々操作が複雑になっていって、経験者同士でないとまともな対戦が成立しにくくなってったんだよね。

 

簡単操作で爽快感あふれるプレイが楽しめる本作は、一度遊んでみる価値あり。

Switchユーザーなら無料で遊べるこのドッジボールと熱血物語が面白かったら、
是非ワールドクラシックスコレクションも買ってみてよ。

独自の魅力を持つくにおくんの世界にどっぷりハマっちゃうはず。

 

・・・ところで、今の子どもってドッジボールとかやるのかな?
そもそも知ってるのかな?

 

 

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