こんばんは、Peter@peters_life0801です。
本日ご紹介するのは人気シリーズのナンバリング11作目・・・の完全版であるドラクエ11S。
SFCの1&2を途中で投げ出して、3と初代PSの4はクリアしたことがあるような無いような・・・ともかく、同シリーズにはこれといった思い入れもないので、偏見まみれの記事となっている。
ので、熱心なファンは読まないことをお勧めする。
なんで興味がないのに遊んでみたかって、ゲームパスに来ていたからってだけさ。
ってかXboxで発売されていたことに驚きだよ!
なお、船を入手したところでギブアップ。
プレイ時間は不明。77時間04分となっているがあり得ないだろう。
何故かこのゲーム、Xboxをスリープ状態にしている間もアプリケーションを終了させていなければ、プレイ時間がカウントされ続けているようだ。
15~20時間ぐらいは遊んだと思うんだけど。
お気に入り度:★☆☆☆☆
概要
無印は2017年に発売。そしてこのSは2020年の12月発売と結構最近の作品だ。
当初はPS4と3DSのマルチとして世に出たがこちらはXbox-one、Switch、そしてSTEAMにEPIC(PC)とあらゆる機種で発売されている。
ゲーム内容の方は有名なので恐らく説明する必要はないとして、本作はいわゆる完全版で・・・ああ、テイルオブヴェスペリアの悪夢がよみがえる。
こっちは無印買ってないから対岸の火事だけどね。
【評価/レビュー】 テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER (TOVリマスター)
主な変更点は公式サイトを見て頂けると手っ取り早いだろう。
キャラクターボイスを追加! って無印はこのグラでボイスなかったのか・・・。
良かった点
2Dモードと3Dモードの切り替えが可能なことぐらいだろうか。
後述する探索の面倒臭さや長いイベントシーンが緩和されるので、懐古だ何だ抜きにしてもハッキリ言って、ゲームとしてはこちらのモードの方が楽しめる。
つーか僕は別に懐古主義者でもないし、何も問題ないなら本当は見てくれは立派な3Dモードのが良いんだけどね・・・。
気になった点
昔とほぼ何も変わっていない・・・
グラフィックだけ今風で中身は冗談抜きでSFC時代とほぼ同じ。
主人公だけ走り回っているのに、きちんと整列している仲間との対比がシュール。
戦闘シーンでは自由に移動できるフリーランシステムが搭載されているが、動き回る意味は特にない。
背後から攻撃するとダメージが上がったりするわけではないし、これで敵の攻撃を回避できるわけでもない。
バトルエリアを囲う白線まで行けば逃げるかどうか選べるだけだ。
(設定で移動できなくなり、逃げるのもコマンドにするよう変更が可能。マジで何のためのシステムなんだろうか)
そしてコマンド式のターン制バトルなんて今時かったるい!
・・・とまでは言わないけど、もう少し面白くできないもんかな。
例えばPS2やPSPで発売されたマナケミアシリーズなんかもコマンドバトルだが、味方が目まぐるしく入れ替わるサポートシステムやコンボなんかで、今遊んでもめちゃくちゃ面白いほどにバトルシステムの完成度は高い。
決してコマンドバトルだから古臭い、つまらないわけではないんだよね。
加えて難易度が低く、仲間は初期設定ではAI任せになっているもののそれなりに的確な行動をしてくれるし、少なくとも自分が進めた範囲内ではザコ、ボス問わずひたすらAボタンを連打してるだけっていう印象だった。
ぶっちゃけ、主人公もAIにしても何ら問題なく進めるんじゃないだろうか。
それと魔法使い(ベロニカ)が強すぎる。
最初からMPが高いことや回復ポイントが多い上に、本作はレベルアップで全回復するし、さらに敵を殴ったり戦闘に勝利することでもMPがある程度回復するため、魔法を撃ちまくってもまず尽きることはない。
簡単すぎると感じる場合は設定から敵の強さも変えられるのが救いか。
あまりにも手ごたえを感じられないなら、難易度を上げてみるのも良いだろう。
まあ、難易度以前に戦闘そのものがつまらないので、そこまでして続けるほどの気概は僕にはないけど。
UIも大して変わってない
セーブした後にまだ続けるかどうか聞いてくるとか、いい加減いらなくない?
今時はやめるつもりでもスリープにするだけだし、そのまま他のゲームを続けるならホーム画面へ戻ればいいだけの話で、いちいちこの不要なやり取りを挟むことによって、ただでさえ悪いテンポがさらに悪くなっているのが何とも。
道具周りも相変わらずで未だにアイテムは一括管理ではなく、例えば回復アイテムを戦闘中に使うなら、わざわざキャラ別の持ち物欄に移動させておく必要がある。
こういう不便さを変えないのも、ドラクエらしさを理由に逃げてるだけだと思うんだよね。
主人公が無言なのもどうなの?
昔は小さなドット絵で容量の制限も厳しかったので、イベントシーンなどでも棒立ちなのが当たり前だった。
画面の中ではどんなことが起こっているかを自分で想像しなければならないことや、主人公=プレイヤー自身という概念が強かったため、本作のように主人公が一切喋らないRPGは珍しくなかったわけ(どんなセリフを発しているかは想像にお任せしますってこと)。
ロールプレイングゲーム=役割を演じるゲームという語源を考えればこちらが正解なんだろうけどね。
しかし当時に比べグラフィックは大幅に進化し、本作では各キャラクターはイベントでは大仰な動きをすることもある。
そんな中、主人公だけが棒立ち気味で 無言なのは見ていて違和感が凄い。
さすがにもう、ご想像にお任せしますっていう無言型主人公は厳しいんじゃないだろうか。
セリフはないのにかけ声など所々、中途半端にボイスが入っているのも何だかなあって。
もう普通に喋らせた方が良いんじゃないかな?
テンポが悪すぎてダレる
ちょっと進んでは長いイベントの繰り返し、で探索や敵と戦ってる時間よりイベント観てる時間の方が長いんじゃないだろうか。さすがに言いすぎ? いや、ほんとそう感じるんだって。
昔のドラクエって良くも悪くも味気なくて、イベントシーンに長時間拘束されるようなことはなかったよね。
その分、レベル上げやお金貯めに時間を取られていたけど・・・
ダラダラ長いイベントやムービーを見せ続けられるぐらいなら、レベル上げに明け暮れる方が何倍もマシかなぁ。
※前述した通り敵の強さを変えないと難易度は非常に低く、本作では別にレベル上げをしなくてもどんどん進めるし、次の街で買う装備のお金もすぐ貯まる。
鍛冶システム。これって必要・・・?
フィールド探索や敵のドロップ品から装備を生み出す鍛冶システム。
素材以外にもレシピが必要だがこれが正直言って邪魔なだけのシステムになっている。
というのも大抵新しい街に到着しても、そこで買える装備品よりも強い物がすぐ作れるようになっちゃうのね。
しかし一部キャラ用のレシピは入手できなかったりすることもあるので、装備品を買っていいのかどうか分からないってのに、新しい場所へ着く度に悩まされるのがかなりストレス。
素材は先にモンスターを倒して”乗り物化”させておかないと採れないものも多い。
余計な戦闘を挟む必要があるのでテンポが悪く面倒なのは言うまでもない。
その他不満点
・自己主張の激しすぎるBGM
フィールドも街も、何でこんなジャンジャンバリバリとうるさい曲にしているのだろう。
取り分け多くの場所で流れ続けるフィールドの曲は、ずっと聴いていると頭がおかしくなりそう。
・フィールドの出来が残念すぎる
昔のように広い1枚絵のマップではなく、エリアごとに区切られている。
各エリアは狭く探索し甲斐が無いかと思いきや、イヤらしい死角に宝箱が隠されていたりしてカメラをグリグリ動かしながら走り回る必要があるし、見えない壁などによって行けそうなのに行けない場所もたくさんある。
さらに各地区の隣接部分は狭い崖や洞窟などの一本道になっており、構造的にも違和感が。
・出会ってもすぐに加入しない仲間たち
これほんと意味不明なんだけど、何故合流した時点でパーティに加入した扱いにしないのだろうか?理由があって戦えないとかなら分かるんだけど
ちなみにパーティメンバー扱いでない仲間キャラは不死身な模様。
バッチリ後をついてくるし、戦闘にも参加するのよ。
ただし当然、経験値は入らない。
画像の2人はこの戦闘後にようやく正式に加入するんだけど、何でそんな手間を挟むんだろう?
まとめ
シリーズである以上変わりすぎるのもどうなのかと思うんだけど、変わらなさすぎるのもダメだということをよく教えてくれた作品だった。
とはいえ本作をドラクエ最高傑作という人も多いようだし、従来のファンからは大変好評、売り上げも良いようなのでまったく変化させないというのも正解ではあるんだろう。
あるんだろうけど・・・申し訳ないが僕には何一つ面白さが分からなかったし、直球に言ってしまえば物凄く時代遅れでつまらないゲームだという印象しか湧かなかった。
僕個人としてはまったくもってお勧めできないが、世間での評判は良いようなので
昔ながらのドラクエが好きな人や、興味がある人はシリーズ入門として遊んでみても良いんじゃないかな。