【評価/レビュー】 突然! マッチョマン 【拳は銃よりも強し】

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やあどうも、Peter@peters_life0801です。

本日はいにしえの怪作・突然!マッチョマンというゲームをご紹介しよう。

昔、何に惹かれたのか兄弟が買ってきた謎のゲームで、結構遊びこんだために割と思い出深い作品だったりする。

で、何が突然なんだい?

 

お気に入り度: なし。プライスレス。

 

 

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概要

ファミコンにて1988年12月に発売された、ステージクリア型の横スクロールアクション。

メーカーは知る人ぞ知るビック東海。

 

なんで “気を付け!” の姿勢なのか。

 

当時は本作のストーリーを知る由もなかったんだけど、今は便利なもので
よほどマイナーなものでない限り、古い作品でもあらすじを紹介しているサイトは多い。

ということで、今回初めてこのゲームのストーリー設定を知ることになったわけで、内容はこんな感じらしい。

 

科学者のジャクソンは誰もがマッチョになれる夢のような薬、マッチョマックス・ペレーの開発に成功した。

早速注文を受け、トロッポ島という場所に行商に出かけたところ、彼が乗っていた飛行機は謎の襲撃を受けて撃墜されてしまう。

護身用の銃を相棒に、島に住む魔物に奪われた薬を回収しながら脱出を目指そう!

 

ってな感じ。

そうかお前、ジャクソンって名前だったのか・・・。
しかも科学者だったのか・・・。

 

ちなみに海外でのタイトルはAMAGON.

・・・・・・・・・アマゴンって何?

 

ゲームシステム

登場する二種類のキャラクターによる違いを紹介。
操作は方向キーで移動、Aでジャンプ、Bで攻撃。

 

 

科学者ジャクソン

毛皮を着た原始人に見えるけど科学者。これ何着てるんだろ?
この状態では何の攻撃を食らっても即死する。

攻撃は手に持ったライフルによる射撃。
弾は有限だが特定の場所で敵を倒すと結構な頻度で落とすので、普通に遊んでいれば尽きることはないはず。不安なら雑魚狩りをして集めておこう。

 

ちなみに弾が0になると、攻撃方法が銃で殴るものに変化する。

驚異的な攻撃範囲の狭さを誇っており、敵を倒すのは極めて困難。この状態になると詰んだも同然。
上で説明してる通り、狙ってやらない限りは多分こうならないけどね。

マヌケなモーションは一見の価値あり。

 

 

無敵の男! マッチョマン

敵が落とすこちらのアイテム・マッチョマックスペレーを拾うと、所持弾数の横にGO!!というマークが表示されるようになる。

 

 

この状態でセレクトボタンを押すとマッチョマンに変身。
BGMは無駄にカッコいいテーマ曲に変化し、体力ゲージが追加されることで一撃では死ななくなる(ただし落下死は防げない)。

 

変身時のマッチョマンの体力はスコアに依存し、5000につき1、70000で最大値の14となるため生半可なことでは死なない。

ただし無双プレイも楽しいが、ステージをクリアすれば残り体力に応じて
スコアは返ってくるため、ある程度は慎重に立ち回るのが良いだろうね。

 

カッコいいテーマ曲をバックに、敵の攻撃をものともせず突き進む姿は自キャラながら圧巻!

 

70000以上を維持できるように心がけるべし。

このゲーム、場所によって出るアイテムが決まってるっぽいので、スコア1万の王冠を
ドロップする敵を見つけたら、しばらくそこで粘って集めておこう。10万もあれば安泰だ。

 

攻撃方法はアッパーに変化。ライフルではなかなか倒せない敵をも瞬殺する鉄の拳だが、射程は短くアイテムをドロップしなくなる。

ほか、↑+Bで必殺のマッチョレスビームを放つことができる。
高威力で長射程、貫通する上にアイテムも落とすという至れり尽くせりな技だが、使用すると体力を1消費してしまう諸刃の剣。

 

 

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個性豊かなステージ

本作は6エリア全12ステージで構成されている。
小さな島ながらゲームを進めれば移ろってゆく景色は、なかなか味わい深い。

きちんと、開けた場所→深い森→再び開けた場所へ と変化していくのがいいね。

まあ開始地点からそう遠くない場所に目的地の船が見えるので、海岸沿いに歩いたらすぐだろこれ、と子ども心に思ったけど笑

 

敵は実在する生物がモチーフのものが多いが、こちらも個性的。
一つ上の画像のライオンマンとかなんかジワる。

 

あとはボスは巨大な敵が多い。
ファミコンの技術の変遷とかには全然詳しくないんだけど、時代を考えたら割と凄いのかも?

(昔は巨大なキャラクターを描写するのが難しかったのだとか)

 

 

この絵の状態でしか動かないし、そのせいで攻撃方法にバリエーションがないのには古さを感じるけどね。

巨大なカバってだけで怖いのに、これで噛みつき攻撃とかしてきたらトラウマになってたかもな!

※なぜか間抜けなイメージが付いているけど、あの巨体でスピードも力もヤバいしさらに獰猛という恐ろしい奴なんだ。
 

 

 

ゲームバランス

現代基準で見れば難しいけど、常人にはクリアできないようなゲームがたくさんあった時代なので、頑張れば誰でもクリア出来そうな本作は悪いもんじゃないかな?

ジャンプの挙動が独特だけど慣れれば、操作性も別に悪いものではない。

エリア4をピークに何故かその後は簡単になるのが謎ってぐらいか。

 

マッチョマンが強すぎるという意味でバランス崩壊気味なような気がするけど、これがあるからこそ
本作をインパクトの強いバカゲーたらしめているので、私的には不満点にはなりえない。

ラスボス含め全員、マッチョマン状態なら瞬殺可能なほどに奴は強い。

 

貧弱なジャクソン状態をいかにして耐え忍ぶかがポイント。

でも変身後は超強くてもスコアを維持(ダメージを受けない)しなきゃならないため、タイミングが重要だという駆け引きもあるので、何だかんだ良バランスなのかもしれない・・・ね?

 

 

本作の値段(2023年4月現在)

この記事を書くついでに、今いくらぐらいすんの? と調べてみたら
取説なしで5千円ぐらいというなかなかのお値段だった。

 

マジ? 売ろう!

 

と思ったけど残念ながら端子部分はサビサビだし、カートリッジに知らない人の名前書いてあるんだよな!

 

 

まとめ: クソゲーではなくバカゲー!

 

一部の愛好家たちから親しまれているクソゲー界の帝王・ビック東海の作品ということで
しばしば本作もクソゲーとして紹介されることがあるが、実は割と出来の良いアクションゲームだったりする。

独特の雰囲気や設定がクソゲー然としているのは間違いないけどね笑

まあそういったサイトでも大体、ゲーム性ではなくキャラクターなどにフォーカスされているので早い話がつまり、愛のあるいじられ方をされているといった感じかな。

色んな意味で虜になってしまうこの奇ゲー、機会があればぜひお試しあれ。

 

おまけ

考察! マッチョマン

ラスボスを見るに本作は

マッチョマックスペレーの秘められた力に目を付けた宇宙人が、地球を侵略するために入手しようとした

って感じのお話なんだろう。

 

あるいは侵略の妨げになるため、ジャクソンもろとも葬ろうとしたか。

※持っているだけで使っていないので、奴らには効果がないのだろうか。
 でもライオンマンなんかはマッチョマックスペレーで進化した生物って感じがするよね。

 

凄そうな科学力を持っている宇宙人たちが、クソ弱いジャクソン一人に全滅させられてしまう辺り、あの薬のヤバさが窺い知れるというもの。

彼は人知れず・・・本人すら気付かないうちに、世界を救っていたのかもしれない。

 

しかしこんな危ない薬があっては新たな争いの火種となるのでは・・・
って、なんでこんな作品をまじめに考察してるんだ僕は。

 

 

エンディングや各種英文和訳

1-1

WELCOME TO THIS CRAZY ISLAND!
狂った島へようこそ!

 

1-2

YOU WILL FULLPOWER WITH 70000 POINTS!
7万ポイントでフルパワーになれるぞ!

 

2-1

CHALLENGE NEXT ZONE.
次のゾーンへ行こうぜ。

※これ以降、1ステージ目は全て同じ文なので省略。

 

2-2

GOOD! TORTOISE IS THE ONLY FRIEND OF YOU.
いいね! カメはお前にとって唯一のフレンドだ。

※ステージギミックとして登場する、亀型の謎の乗り物のことと思われる。

 

3-2

STEP ON DRIFT WOODS AND GO AHEAD. GOOD LUCK!
流木を踏みつけ先へ進め。幸運を祈る!

 

4-2

LIVING DEADS ATTACK YOU IN THE NIGHT FOREST.
夜の森で生ける屍たちがお前を襲う。

 

5-2

SHOOT A HORN! IF NOT YOU MAY GET INTO TROUBLE.
角を撃て! でないと痛い目に遭うぜ。

 

6-2

TIME FLIES LIKE AN ARROW.
IT IS ALMOST CERTAINLY END!

光陰矢の如し。終わりの時は近い!

 

エンディング

IT WAS NOT A DAYDREAM THAT HIS WONDER EXP.
THE ISLAND IS UNBALANCED ZONE SOMEWHERE…

彼の奇妙な体験は白昼夢などではなかった。
あの島はどこかにある不安定な帯域なのだ・・・。