【評価/レビュー】 アトランチスの謎 【伝説級のクソゲー(褒め言葉)】

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やあやあどうも。Peter@peters_life0801です。

昨日2月19日に、Switchにて新たにファミコンソフトが二作品追加されたね。
本日はその片割れであるアトランチスの謎をご紹介。

子どもの頃にちょろっと遊んだけどクソゲーとして有名だったね笑
そしてその愛すべきクソゲーっぷりから現在もカルト的な人気があるみたい。

がっつりネタバレも含んでいるのでご注意を!

 

お気に入り度:プライスレス

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概要

1986年にサンソフトより発売。

クソゲー愛好家の間では有名なメーカーで代表作は本作の他にはいっきなどがある。
とはいえ他社作品ではあるもののファンタジーゾーンなどを高い完成度でファミコンに移植するなど、なかなか侮れないメーカーなのだ。

同社の作品は現在、Switchではルート16ターボが配信されている。
こちらは紛うことなきクソゲーなので是非一度遊んでみてほしい。

 

 

閑話休題。

本作のジャンルはスーパーマリオブラザーズを皮切りに人気が爆発し、広まりを見せた横スクロールアクション。Wikipediaに書かれているゲーム内容は以下の通り。

 

海峡の西方にあったが神罰によって、一日一夜のうちに海底に沈没したといわれる伝説上の楽土「アトランチス」が突如として隆起し、この島を舞台に主人公である「ウィン」を操作して最終面にて囚われている彼の師匠を助け出すのが目的である。当時人気があった同機種のアクションゲーム『スーパーマリオブラザーズ』(1985年)を超えることを目的に開発されており[3]、「あのスーパーマリオを超えた!!」「待ちに待った超ウルトラ・アドベンチャーゲーム!!」とキャッチコピーを据えて発売された(ステージ数は『スーパーマリオブラザーズ』を超えている)。

Wikipediaより引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%AC%8E

 

本作はスーパーマリオブラザーズを超えるという無謀な・・・もとい、
気宇壮大な志の元に世に送り出された作品なのだ。

なお、ステージは全部で100もあり、引用にもあるようにここだけはマリオを大幅に超えている。

 

しかし・・・。

 

 

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操作全般

ファミコン作品だけに操作はいたってシンプル。
十字キーで移動、Aボタンでジャンプ、Bボタンで攻撃。

昔のゲームらしく体力はなく、敵やその攻撃に触れれば即死してしまう。

コウモリが落としてくるウンコに当たっても問答無用で即死する。

 

攻撃方法は爆弾。前方に投げつけ、しばらく間を置いてから爆発する。
大体、ボタンを押してから2秒後ぐらいだろうか。

 

この爆弾、攻撃判定があるのは爆風のみでその攻撃範囲もビックリするぐらい狭く、恐ろしく使い勝手が悪い。
(例外として蜂型の敵のみ、なぜか爆風ではなく直当てでも倒せる)

投げつけた後も転がったり跳ねたりして、狙いたい位置へ攻撃できないのも大問題だ。

 

さらに驚くべきことに、この爆風に巻き込まれると自分も死ぬ。

基本的にこのゲームでは避けようがない場面以外、敵を倒そうとしない方が良い。

 

操作性がやばい!

ボタンちょい押しでも結構移動してしまったり、垂直ジャンプはやたら低いかと思えば
少し横移動しただけで高度が飛躍的に伸びたり、さらにジャンプした後はほぼ軌道を変えることができないなどクセがあるというか、かなり動かしにくい。

 

 

位置の微調整が非常に難しいのに、こんな狭い足場を連続で渡らされるステージもある。
Switchの巻き戻し機能が無ければ発狂しそうになるぐらい落ちまくるよ笑

 

ならばゆっくり慎重に・・・といきたいが、本作には時間制限があり、しかもめちゃくちゃシビアなのでそうもいかない。

画面中央下部にある数字が制限時間で、これは999からスタートするんだけど、実時間1秒で10ぐらい減っていくので1分半ぐらいだと思ってもらえばいい。

 

 

ステージ

マリオを大幅に超える100ものステージがあるが、凝ったギミックなどはほぼ無い。
※ちなみにスーパーマリオブラザーズは全32ステージ。

 

 

画像のように起伏も何もなく、延々敵を避けながら横へ進むだけのステージも相当数混じっている。

背景も単調だけどそこは当時の容量を考えたらツッコむことはできない。

 

 

 

地形が一切分からないこんなステージも。
どこかで見つかる電球を入手していれば、自分で投げた爆弾が爆発した一瞬のみ、地形が見える。

こんななのに落とし穴が多く、大ジャンプでギリギリ届くような嫌らしい地形が多いなど
これまたSwitchの巻き戻し機能が無ければ発狂しそうなステージだ。

 

なお、本作はステージクリア型ではなく、道中発見できるワープ扉を利用して各マップを行き来しながら進めていくタイプのゲームで、すでに踏破したステージであっても自由に戻ることができる(ただしあまり意味はない)。

閉じている扉は爆風を当てることで開き、進むことができるようになる。

 

 

バカゲー要素

ステージ42

ファンの間では語り草となっている伝説のステージ42。

一度ここに入り込んでしまうとゲームオーバーになるまで落下死を繰り返すしかない。
入った瞬間に座して死を待つしかなくなるという、恐ろしいステージだ。

 

ちなみにこのステージは隠し要素でも何でもなく、

普通に発見できる扉から普通に行ける。

 

どこでもセーブや巻き戻しがあるSwitchだから笑いながら撮影できたけどこれ、ファミコンで遭遇してたらマジギレするでしょ笑

 

NAGOYA、名古屋、758・・・

 

とあるステージで背景に浮かんでいる謎の文字。

キーワード 名古屋

・・・・・・・・・・はい?

 

マジで意味不明だったので調べてみたらこのステージで
7回、5回、8回と爆弾を爆発させると、通常とは違う最終面へワープできるらしい。
(要は20回爆発させろということ?)

 

サンソフトの本社が愛知県名古屋市にあるらしいので、それにちなんだ粋な裏技のようだ。

 

こんなの誰が気付くんだよ

とツッコみたいが当時は、こういう意味不明な隠しネタは珍しいことじゃなかった。

そして攻略サイトどころかネットそのものが無かったのに、どこから情報が出回るのか流行るゲームの裏技は多くのキッズ間で共有されていたのだ。

今から思えばこれ、ほんと謎だったなぁ。噂の力ってすごい

 

 

ゲームクリア・・・?

 

最終ステージにて師匠を救出。
どこかで見たことのある奴だがそんなことはどうでもいい。
※彼は同社から発売されたゲーム、いっきの主人公・ごんべである。

 

このあとスタッフロールが流れるわけでもなく短いファンファーレが繰り返されながら、

師匠が狂ったように笑い続けているだけだ。

 

背景の妙な角度で配置されたCONGRATULATIONの文字も合わさって
見ていると頭がおかしくなりそうな、何とも不気味な演出である。

ちなみにこの間も制限時間は流れ続け、時間切れになると普通に死ぬ。

 

どうやらこのゲームにエンディングは無いらしい。

 

いや、人知の及ばぬ謎の地で発狂してしまった師匠とともに閉じ込められる・・・
朽ち果てるまで・・・・・

そうか、これが物語の終わりか。

ゲームオーバーになるまで気の狂った師匠のそばで繰り返し死ぬのがエンディング・・・

 

うわぁ、なんかめっちゃ怖い。

 

 

結論。

エンディング画面はこれだ。

 

 

 

まとめ

攻撃が恐ろしく当てにくく、そして操作性は恐ろしく悪く、単純にアクションゲームとしての出来がかなり悪い。

ワープ扉を利用して各ステージを行き来するという発想はともかくその扉も、何もない空間に爆弾を当てると出現する即死するはずの落とし穴が扉になっているなど普通にプレイしていては、まず発見できないようなものが数多く含まれている。

しかしこのゲームが今なお多くの人に愛されているのは42面だとか、謎のエンディング(と言っていいのか?)だとか、いくら理不尽なゲームに寛容だった当時であっても割とめちゃくちゃと言うか、好き放題やっている奔放さ故なのかもしれない。

まあ愛されている(色んな意味で)だけどね!

ゲーム人口の多いSwitchにおいて無料配信されているこの伝説のクソゲーと呼ばれているゲーム。

是非遊んで、当時これを買ってしまったキッズたちの気持ちに思いを馳せてほしい。