どうも、Peterです。
本日レビューしたいのはこちら。
日本を代表する大作RPGシリーズの一つにして、ナンバリングタイトルとしては15作目となる
ファイナルファンタジーXVことFF15。
実は私、FFシリーズってあんまり好きじゃないんですよね。
子供の頃に遊んだ6は大好きだったんですけど、その後発売された7が何じゃこれって感じだったんでずっと敬遠してました。
世間的には7が一番人気っぽいし、当時の盛り上がりは凄かったんで少数派なんでしょうけどね。
さて、そんなFFには大して思い入れのないゲーマーがこの15に対してはどんな感想を抱いたのか。
そうそう、度重なるアップデートなどを経て現在の仕様になったそうなので、初期はどうだったか知りません。
ロイヤルエディションを遊んだ評価になりますので、ご注意を。
それでは、Here we go!
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目次
良かった点
フィールドが美しい!
昔からグラフィックが売りの一つであるシリーズだけに、本作の映像美もまたかなりのもの。
フィールドはアメリカの荒野や原野をベースに、ファンタジー世界ならではのちょっと不思議な地形などを加えた感じ。
行ってみたい! けど現実に存在してそうで存在しない。
現実世界と仮想世界が見事に融合した素晴らしいデザインだと思います。
特に、ヴェネツィアをモデルにしたと思われるオルティシエの美しさは半端ない。
あんな景色、肉眼で見てみたいもんだね。
車で移動ってどうなのよってのが第一印象でしたが、本作の世界観を鑑みれば徒歩よりこっちのが良いですね。
レンタカー借りて海外旅行してるような気分に浸れます。
キャラクターが魅力的
発売当初はゲームシステムは面白そうと思いつつも、主人公であるチャラい4人組がどうしても受け入れられず購入を見送っていました。
安くなっていたので購入し、プレイを始めてみるとやはりチャラ男4人組の珍道中といった感じで、
言動は「だりー」とか「眠ぃー」、「焼肉食いてぇー」だのアホな若者そのもの。
何だこいつらと思ったんですけど、旅の途中で色んな苦難にぶつかって時には支えあい、時にはいがみ合いながらも
成長していく姿を見ている内に気付いたら全員、大好きになってました。
最終戦前に1枚だけ思い出の写真を選ぶシーンと、最後のキャンプはほんと泣けます。
パーティメンバーに女性がいないことをよく批判されていますが、
これらのシーンは男同士の友情が前提にあったからこそできたんだと思う。
個人的には男女同数が理想なんだけど、これはこれであり。
パーティメンバーがよく喋る
そもそもオープンワールドで常に複数人数で行動するゲームっていうのが珍しいんですけど、この4人がとにかくよく喋る。
会話のパターンも豊富なので、仲間と一緒に旅してるっていう感覚を強く持てますね。
探索時にしろ戦闘時にしろ、一人一人が好き勝手喋ってるんではなくきちんと会話してるのが凄く良い!
戦闘が楽しい
RPGの肝である戦闘システムも良好。
敵の動きを読みながら弱点を突き、仲間に指示を出したり連携したりとなかなか戦略性は高いです。
敵の種類がかなり少ないのは残念ですが、戦闘が単調になりがちなオープンワールドもののRPGの中では良い出来なんじゃないかな。
※亜種、いわゆる色違いが大半です。同系統だとモーションもそんな変わらないので、戦い方も同じで通用しちゃう。
音楽がとても綺麗
サントラが欲しくなる出来栄えでした。
特にタイトル画面で流れる曲はクリア前、クリア後で変化するのですが
どちらも耳に残る素晴らしい曲ですね。
悪かった点
ストーリーが説明不足&飛び飛び
チャプター9からそれまでは自由度の高かったゲームデザインが一変。
マップの自由移動が無くなりエンディングまで一気に一本道になる上、
敵対していた帝国がいつの間にか壊滅しているなど、思わず首を傾げてしまう箇所が多々ありました。
良い点でキャラの成長や泣けるシーンがあると書いていますけど、それらも掘り下げ不足感は否めないです。
ただしこれに関しては仕方ないかなと思う部分もあるんですよ。
オープンワールドって性質上、どうしても舞台が一地方などに限定されてしまうので、
世界を股にかける展開が多いJRPGとは相性が悪いと思うんです。
用意したマップだけでは話が作り難くってチグハグになっちゃったのかな、という印象。
でもやっぱ、終盤に旅する別の大陸も自由に移動できたらなぁって思います。
列車で移動するんですけど、車窓から見える景色は綺麗だしね。
街が少ない
フィールドにはモーテルや、海外によくあるコンビニと一体となったガソリンスタンドが点在するのみで、
街と呼べるロケーションは実質2つだけ。
しかも内1つは通常の移動では行けない隔離された地域にあります。
良い点で『レンタカー借りて海外旅行してるような気分』と書きましたが、
RPGで肝心なファンタジー世界を冒険しているという感覚は希薄でしたね。
造形自体はよくできているんですけど、ハマった他のオープンワールドと比べるとそもそもフィールドが狭めかな・・・。
先述した終盤の大陸が、最初のマップと同じ程度広い場所ならなぁと悔やまずにはいられません。
宿屋の経験値補正は不要
本作では経験値が貯まれば即レベルアップという仕様ではなく、
敵を倒したりクエスト報酬で得た経験値は、宿屋なりキャンプなりで宿泊するまで蓄積され続けます。
宿泊時に貯め込んだ経験値が清算されキャラがレベルアップする、という仕様ですね。
ここまではいいのですが・・・
本作では宿泊場所によってこの経験値清算にボーナス補正がかかるんですよ。
フィールドに点在するキャンプ場では補正なし、安宿なら1・1倍といった具合ですが、
なんと高級ホテルでは2倍ものボーナス補正がかかります。
例えば経験値が30万貯まっていたら、高級ホテルで一泊すると60万になるわけですよ。
これのせいで売りの一つであるはずのキャンプが完全に死んでるし、
度々宿泊できる値段ではないので極力経験値を貯める、つまりなかなか宿屋へ行けないという状態に。
結局最後までこの補正2倍のホテルしか使いませんでした。
1・2倍までぐらいならまあ分かりますけど、2倍はさすがにやりすぎです。
まとめ
本作に抱いた感想を一言で表すならば、
非常に歪なゲーム ですね。
戦闘や探索などシステム周りの完成度が高いかと思えば、ストーリーが急に駆け足になり始めたり全体的に説明不足だったり、
秀でた部分と悪い部分の差がものすっごく極端なイメージです。
写真を1枚だけ選ぶ、最後のキャンプ、本来着て凱旋するはずだった衣装を纏っての王都奪還(最終決戦)と、
個別に見れば物凄く良いシーンが複数あるのでストーリーの穴あきは本当残念。
しっかり語られていれば、これら名シーンがより引き立てられていたでしょう。
何かと残念な点も多いゲームなのですが、ただ一つ言えるのは
断じてクソゲーではない ということ。
世間での評価や感想見てると結構クソゲー扱いされてるんですけど、
ストーリーはこき下ろされても仕方ないものの、他のゲーム部分はクソゲー扱いされるような出来だとは思いません。
サブクエストもガッツリ遊んで約91時間でクリア。
個人的には十分満足できる作品でしたよ。
ってことで評価は ”良作” で。