やあどうも、Peter@peters_life0801です。
ギブアップしようか悩んでいたマザーを結局はクリアしたので、本日は改めてご紹介しよう。
いやー、タイトルにもある通り難しかった・・・いや、難しいってかバランスがおかしかった。
ちょっと普通にはクリアできなさそうなので攻略サイトのお世話になったよ。
なお、古いゲームなので遠慮なしにネタバレをしている。もし気にする方がいたら注意してね!
お気に入り度:★★★☆☆
概要
1989年、ファミコンにて発売。確か任天堂としては初のRPGなんだっけ?
コピーライターの糸井重里氏がゲームデザインを手がけたことで有名らしい。
僕は名前ぐらいしか存じていないが、セリフ回しや世界観に独特のセンスは感じるね。
ゲームのあらすじはざっくり説明すると
ある日、主人公の自宅で家具が突如動き出し、襲い掛かってくるという怪奇現象が発生。
曽祖父が行っていたという謎の研究が関係しているのでは──?
ということで、真相を究明する旅に出るというものだ。
良かった点 & 気になった点
大体こちらの記事で書いているので、良ければご一読あれ。
【いにしえの名作!?】 MOTHER(マザー)をプレイしてみたよ!
これら以外だと謎解きの不親切さが気になったな。
ラスボスの倒し方含め、攻略サイト見ないとこんなん分からんでしょってのが結構ある。
他にも何点かあるが、長くなりそうなので別途書いていこう。
ゲームバランスは相当悪い
上の記事で紹介した不満点など最終的に些末なことに思えるぐらい、戦闘のバランスが悪いのが気になった。
不満その1:仲間が弱い!
正式な名前は上からそれぞれニンテン、アナ、ロイド、テディというらしい。
ニンテンはスマブラに参戦しているネスそっくりだが、彼は2の主人公であって完全な別人なんだとか。
単純に主人公に比べてパラメータが低い上に、仲間になるのが遅いくせにレベル1で加入してくる。
しかも困ったことに経験値はパーティの人数分、等分されてしまう(2人なら1人あたりもらえるのは半分、3人なら1/3となる)ので、仲間は成長が遅いのも辛いポイントだ。
とはいえ、ボンボリはいわゆる魔法使いタイプなので最終的には強くなる。
レベル1で加入してくるから長期間お荷物なだけで大器晩成型。
打たれ弱さはいかんともしがたいが、育てば攻撃に回復にと大活躍だ。
問題はモルヒネの方でこいつがマジで弱い。
機械系の一部のアイテムを運用できるという特殊能力を持っているけど、これらは敵のドロップで滅多に入手できない上に数回使うと壊れてしまうし、そもそもそこまで強いものでもない。
調べてみたら気弱ないじめられっ子なので、敢えて弱くしてあるらしいが・・・。
最後の仲間・メンダコは最強のアタッカーで加入時のレベルも高く、唯一の即戦力。
打たれ弱いボンボリやモルヒネと違い、タフなのも魅力的だ。
しかし終盤に加入してすぐ永久離脱してしまう。
せめてこいつがいてくれれば、意図的に弱くしてあるキャラをパーティに紛れ込ませても、そんな不満はなかったんだけどなぁ。
ボンボリが強いとはいえ魔法使いである以上燃費は悪いから、主人公以外にもう1人物理アタッカーが欲しいんだってば。
なかなか熱いシーンだが、別にこのイベントを通して強くなるわけでもなく弱いまま。
不満その2:敵も強すぎるってーの!
倒すと自爆してパーティ全員に大ダメージを与える奴だとか、HP半分ぐらい持ってかれる全体攻撃を持ってる奴が複数体同時に襲ってきたり、まあヤバいね。
特殊能力抜きにしても、シンプルに攻撃力や防御力が高い敵が多いのも辛い。
そして強い敵に限って何故か経験値はしょっぱい。
終盤まではそこまで難しいとは思わなかったけど、湿地帯あたりからヤバくなるかなぁ。
ラスダンのホーリーローリーマウンテンなんかは、完全に調整ミスってるか放棄してると思う。
一戦ごとにパーティが半壊するというか、下手すりゃ全滅するレベルなので逃げの一手。
遭遇するザコとまともに戦ってたら、回復アイテムがいくつあっても足りないほどだ。
ストーリーはなかなか?
この時代のRPGなんてみんなそんなもんだけど、非常に淡白。
基礎だけ用意して大部分はプレイヤーの想像に委ねられるっていうね。
本作もそんな感じなんだけど、しかし終盤の出来は格別だった。
クイーンマリーの正体は察しはついていたけど、ラスボスおよびその関係性については目を見張るものがあったよ。
マザーというタイトルを回収しているラスボス戦の演出もめちゃくちゃ良いわぁ・・・
でもこの流れは素直に感動したけど、エンディングが無い(スタッフロールが流れるだけ)のはどうなのよ。
スタッフロールをバックに会話は無しで、療養しているメンダコと面会してから、ただ主人公が家へ帰っていくだけとかでも良かったんだよ。
あれで今生の別れってのは、ただでさえすぐ退場するのにメンダコの扱いがあまりにもかわいそうだって。
ボンボリの母親とか伏線も色々投げっぱのまま終わるけど、それはそれ。
昔のゲームだしそこはご想像にお任せしますで全然良いんだけどね。
スタッフロールのみってのはさすがに余韻も何もあったもんじゃないなぁ。
それはさておき、終盤以外にも大人がみんなさらわれて子どもだけで身を寄せ合っている街だとか
お化け屋敷だとか、宇宙人に捕らえられた人々だとか印象深いシーンは多い。
あまり説明されないのが却って怖いというか、黎明期のゲームならではの不気味さがあるよね。
メロディを遺して壊れてしまうイヴや、次々と死んでいくフライングマンなども切なくて良い。
得も言われぬ虚無感があった。
まとめ
RPGとしてはゲームバランスがめちゃくちゃでイマイチ。
ただし雰囲気ゲーとしてはかなり良しってことで、総評としては惜しいゲーム。
全体を通しての雰囲気、独特の世界観やBGM、終盤の展開は素晴らしいので
巷間、名作と言われるのもまあ納得はできるかな。
心に残る作品ではあるけど微妙ゲーだね、うん。
ともあれ、次は2を遊んでみるかな。