【評価/レビュー】 熱血魔法物語 【シリーズ迷走中の一作】

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こんばんはー、Peter@peters_life0801でっす。

 

部屋を整理していたら出てきたニンテンドー3DS。
ダウンロード購入してデータが残っていたゲームの紹介第二段だ。

 

つーことで本日は熱血魔法物語をご紹介!

まあ・・・におくんシリーズでクソゲーの四天王を決めるならば、私的には確実に入る一作だね。

他は小林さんと熱血時代劇。この辺が飛び抜けてヤバいだけなので、4つ目は決めらんない・・・かな?

 

 

お気に入り度:★☆☆☆☆

 

 

概要

 

2014年4月30日発売。
りき伝説に続き3DS独占のダウンロード専用タイトルでパッケージ版は存在しない。

お値段は税込み1012円。

 

魔法物語の名が示すとおり、これまでのくにおくんのような現実世界ではなく、剣と魔法の世界を舞台にしたアクションRPGだが・・・。

 

 

 

 

良かった点

マンネリ感を打破したかったのか、異世界ファンタジーものにしたり
武器や魔法による戦闘をメインにしたり、システム面で滑ってるのがアレだが新しいくにおくんを目指そうとした心意気は良いと思う。

エンディングは1種類しかないみたいだけど、道中にいくつか分岐があるのもまあ、くにおくんとしては新鮮で悪くないか。

 

また、出番の少ない柘植や紫、風岡といったべーすぼーる物語のキャラが登場するのは、コアなファンには嬉しい点だろうね。

 

 

 

 

気になった点

不親切すぎるゲームバランス、設計

まず本作で一番の不満点は、戦闘することにほぼ意味がないという点だ。

 

本作は熱血物語のようなオープンワールドではなく

 

 

このようにワールドマップが存在しており、指定したエリアへ入って初めて熱血物語のようなベルトスクロールになる。

 

このワールドマップは自由に動き回ることができず、行きたい場所を指定すれば自動で移動を始めるのだが・・・

レトロRPGを意識している作風だからか、この歩いている最中にランダムでエンカウントが発生し、戦闘となるわけなんだけど

このゲームにはレベルアップだとか成長要素は一切なくステータスは完全に装備アイテムに依存するわけよ。

 

 

んでこの装備アイテム、良い物は数万~数十万するにも拘らず、ランダムエンカウントで戦うような敵が落とすゴールドはせいぜい数十、下手したら一桁とかだ。

つまり雀の涙とも呼べないほどの金額しか入手できない上に、経験値によるレベルアップなども無いのでマジで戦う意味がない。

そしてエンカウント率はやたらめったら高い。
逃げられるのがせめてもの救いではあるが。

 

 

 

お金はサイドクエストでガッツリ稼げるが・・・

無駄に豊富なサイドクエストは報酬として数千~数万ゴールドもらえるので、お金はほぼこれでしか稼ぐことができない。

しかしクエスト内容は指定された場所へ行って敵を倒すか、特定のアイテムを集めてくるという内容のものしかないお使いばかりな上に、ストーリー性も無く凄まじい水増し感。

あっちこっちたらい回しにされるので、前述した移動時のエンカウントも相まって非常にストレスが溜まる。

 

さらにクエストを受注できるキャラを判別する方法が無く、無駄に広い村や町を走り回って住人に片っ端から話しかけてクエスト探しをせねばならんのも超絶面倒。

よそのゲームだとそういうキャラの上にはフキダシと!マークが表示されてるような、あんな感じの目印が本作にはないんだよね。

 

 

ほか、いくつかお店で売っているアイテムを調達してきて欲しいと頼まれるクエストがあるのだが、報酬としてもらえるゴールドを購入金額が上回っていて、クリアする意味が無いというか、損をするだけのものが混じっている。

 

存在する意味のないレストランといい、金策面といい、とてもまともにバランスを取ろうとしたとは思えない。

※レストランは数百~1000ゴールド支払って食事で体力が回復できるが
 熱血物語のようにステータスが上がるわけでもなく、100ゴールドで全回復する宿屋があるので
 存在する意味がほぼ無い。

 一応、テイクアウトできる一部の食べ物(回復アイテム)だけは実用的だが・・・。

 

 

戦闘も微妙

もちろんこれまで通りのパンチやキックによる攻撃、技もあるが本作では武器での戦いがメインになっている。

・・・が、この武器のリーチがとても長くな相手でも攻撃ボタン連打してるだけでハメ殺せる。

 

ドラゴンのみ起き上がり攻撃があるがこれも、尻尾よりやや上辺りに位置取れば当たらず一方的にハメ殺せてしまう。

 

杖を装備すれば魔法攻撃なども出来るようになるがぶっちゃけ、使い勝手が悪すぎる上にMPという制限があるのであまり役に立たない。

タイトルに魔法とついているがその存在は完全に空気だ。

 

 

また、装備武器は投げたり敵の攻撃を受けると一定確率で落としてしまうんだけど、拾い直す前に戦闘が終わってしまうと消滅する。

入手手段が限られる一点ものでも容赦なく消えてしまう。

 

一応、一定確率で紛失した装備が武器屋に並ぶことがあるらしいが、謎の店で購入できる20万Gの武器などは実質買い直すのは不可能である。

 

 

 

その他

・深刻なボリューム不足
コピペサイドクエストで水増ししているだけで、メインだけ追えばあっという間に終わる。
いくら1000円とは言えあまりにも短い。

 

・二度と加入しない仲間たち
せっかく豊富な仲間キャラが登場するのに同時に2人までしか連れていけない上に、一部を除いて外すと二度と仲間にできなくなる。
時代劇のような仲間が集まって待機している、文蔵一家のような施設はない。

 

・引継ぎ要素なし
連れている仲間などによってストーリーが分岐するため、周回を推奨するような内容でありながらアイテムや所持金など引継ぎ要素は一切ない。

なので毎回、装備を整えるためにコピペ水増しクエストをプレイする羽目になる。

まあハメが容易にできるので、初期装備でもクリアできるかもしれんけど。

 

 

 

投げっぱなしのまま終わるストーリー

くにおくんキャラを使っただけの完全オリジナルの世界観・・・かと思いきやどうも、くにおに長谷部、山田など一部のキャラは現実世界(いつものくにおくんの世界)から召喚されてきたようだ。

しかし記憶は失っているらしく思わせぶりなセリフだけ散々あるものの、その辺は最後までボカされたまま終わる。

 

イカすぜ!!小林さんといい未来世界だとか、近年は元からかけ離れた変な設定ぶっ込みたがってるよね。

なんてーかさぁ、昭和のヤンキーの抗争だからくにおくんは面白いわけであって、こういうのやるなら時代劇みたいに演劇設定だとか、完全な別世界ものとしてやるべきじゃないかなあ。

本編と絡ませるのはイメージが崩れちゃうよ。

 

パラレルワールドでありながらも新しいくにおくん像を構築し、アクションゲームとしても爽快感あるものに仕上がっているリバーシティガールズはほんと偉大だと思う。

 

 

 

エンディングはゲーム内では行くことのできない、西の大陸で新たな戦争が勃発したという所で終わる。

 

物語は続く・・・?

というナレーションでシメられるが、じゃねーって。
しっかり終わらせてよ。

 

なお、この記事を書いている時点で発売から7年が経過しているので、残念ながら物語は続かなかったようだ。

 

売り上げとか大人の事情もあるんだろうけど、熱血時代劇といい、続編を匂わせるだけで投げっぱなしのまま途中で終わらせて放置すんのはやめようよ。

こういうのがしばらく続いたから、テクノス以降のくにおくんには不信感ばかりが募っていくんだよね。

単純にゲームとしてことごとく過去作よりつまんないってのもあるけど。

 

近年のシリーズで唯一良いと思った外注のリバガが、本家よりも原作愛に溢れていてアクションの出来も良いってのは何とも皮肉なもんだね。

 

 

まとめ

重度のくにおファンを自負してるけど、これに1000円出す価値はないと思う。

同じ3DSなら1000円弱で過去の名作を移植したVC版が2本買えるし、SwitchやXbox one、PS4を持っているならFC版がまとめて収録されているクラコレを買った方がよっぽど有意義だろう。

 

 

 

 

移植じゃなくどうしても新規タイトルで遊びたい、って言うなら止めはしないけどね・・・。

 

 

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