どーもです、Peter@peters_life0801です。
さてそれじゃあ、断念した攻略記事で言っていたレビュー、はじめるよー。
今回はボロクソに貶しているけど誤解のないよう言っておくと、僕はくにおくんアンチではなくむしろ信者と言っていいほどの大ファンさ。
でも今作は無理だった・・・。
外注のリバーシティガールズを除き近年のくにおくんってどれもこれもつまらないんだけど、その中でも今作は特にヤバかったね・・・。
あー、熱血時代劇も同じぐらい・・・いや、これに比べたら全然マシかも。
オススメ度:★☆☆☆☆
【評価/レビュー】 熱血硬派くにおくん外伝 リバーシティガールズ
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どんなゲーム?
XBOX-ONE、Switch、PS4、STEAMにて配信中。
お値段は税込み1500円。
ダウンタウン熱血物語で敵として登場したライバルキャラ、冷峰学園の小林を主人公としたスピンオフ作品。
過去にはりきのスピンオフであるりき伝説が発売されているけども、
彼の場合は主人公の一人としてくにおと共闘することも多いので、今回ほどの目新しさや衝撃はなかったね。
僕はネット黎明期にくにおくん好きが集まるコミュニティに入り浸ってたんだけど、
この小林さんは訳アリな背景を持ち容姿端麗、しかもめちゃくちゃ強いってんでトップクラスの人気を持つキャラだったね!
僕も小林は大好きなキャラの1人。
なので発売前は否が応にも期待は高まっていたんだけど・・・。
ま、その辺は後述するとしてゲーム内容を軽く紹介。
内容は狭めのマップを行き来して未来人と戦うベルトスクロールアクション。
ダウンタウン熱血物語のような進行型ではなく、イベントが発生したりボスが登場する場所はランダムである。
良い点
ダブドラ兄弟を召喚(苦笑)した時のダブルドラゴンのテーマのアレンジはカッコいい。
それぐらいかな・・・うん・・・・・。
悪い点
アクションが酷すぎる
このゲーム、全体的に酷いんだけど中でもアクションゲームの根幹である、戦闘や操作性周りが爽快感皆無で一番酷い。
ちょっと多すぎるので箇条書きにしちゃおう。
・超モッサリ。攻撃動作が遅くぎこちない上、技の途中や終わりに
いちいちポーズを取ったりするので操作を受け付けなくなる時間が多いのもマイナス。
・加えて通常攻撃はリーチが非常に短い上に、敵と少しでも軸がずれていると当たらない。
・技のバリエーションが乏しい。従来のシリーズや、少し前に発売された
リバーシティガールズのようにレベルアップや買い物で技が増えることもない。
・そもそも技だけでなく基本的なアクションのバリエーションにも乏しい。
ダウンしている相手には一切手出しができず、
倒れている相手を持ち上げて殴ったりぶん投げることもできない。武器もない。
当然、リバーシティガールズやくにおたちの挽歌のようなつかみ・投げ技もなし。
・通常攻撃とスペシャル攻撃の格差が酷すぎる。
通常攻撃は当てにくい上に調整ミスかと思うほど攻撃力が低いのに対し、
スペシャル攻撃は異常な攻撃力の高さに加え、技が終わるまで終始無敵という優遇っぷり。
発動にはSP(攻撃を当てたり喰らったり、時間経過などで回復)が必要とはいえ、
この性能差はバランス調整を放棄したのか忘れていたとしか思えない。
・敵が吹っ飛んでいる時にジャンプボタンを押すと追撃アクションができるんだけど、
上方向に吹っ飛んだ敵には追撃が全然当たらない。
敵をはたき落とすという専用のグラフィックまで用意されているのに・・・。
ゲームバランスが酷い
ごく一部を除きボスが異常に強い。と言うか正攻法では勝てない。
ハメるかスペシャル攻撃の無敵を利用してゴリ押すのが正解という謎バランス。
また、受け身や起き上がり時に無敵が無いせいで持続時間が長い攻撃などは
お手玉されたり、起き上がりと同時に喰らい続けたりでHPがゴッソリ減らされるのもかなりのストレスだ。
ストーリーが酷い
開始直後から説明臭い割に意味が分からず、長いだけの話を延々聞かされる。
少し進むと違うキャラが現れ、また説明臭い話を長々聞かされ、少し進むとまた・・・の繰り返し。
説明臭い割にはプレイヤーがまったく知らない”あの人物”だとか”あの事件”がどうだとか、肝心な部分がえらく抽象的な内容ばかりで、何のことについて話しているのかまったく分からない。
なお、上記の事件だとかは最後まで説明されない。
(真エンドだと分かるのかもしれない)
そもそもオープニングからして小林が未来人と戦うためにくにおを呼び出した、という意味不明っぷり。
別に時代劇や魔法物語なんかもあるしこういう突飛な世界観もたまには悪くないんだよ?
ただ、従来のシリーズとかけ離れてるんなら、その世界観に合わせたキャラ設定や物語の構築はしっかりやらなきゃ。
なんで未来人と戦ってるのかとか説明が一切ないので、のっけからプレイヤーはおいてけぼりよ?
ゲーム内のキャラだけが勝手に盛り上がって勝手に話が進んでいってるよ?
また、内容云々以前にどのキャラも一方的にベラベラ喋ってくるばかりで、
小林やくにおはほぼセリフを発することが無く会話になっておらず、演出面でもダメダメ。
システム周りも酷い
一応成長要素はあるけど、ボスだけが落とす★を消費してキャラを強化するという、よく分からないシステム。
入手できる数に対して強化に使う消費量はやたら多く、何度も周回することが前提になっている。
また、何故か強化はゲーム内では行えずにわざわざ一度タイトル画面に戻る必要がある。
このシステムのヤバいところはザコと戦うメリットがほぼ無いという点。
一応HP回復アイテムを落としたり、溝口の装備ゲージが溜まるというメリットはあるんだけども、そもそも戦わなければHPを回復する必要はないわけで・・・。
従来のくにおくんだと、倒した敵がお金を落としてお店で強化とかできたでしょ?
時代劇なんかだと戦闘でレベルアップして技を覚えたりステータスアップもした。
でも本作にはそういった要素は何もない。
なので
最初に幹部(ボス)を呼び出すために30体の戦闘員を倒す以外に、
ザコと戦う必要性がまったく無い
ってわけなのよ。
前述したアクションの出来の悪さも相まって戦闘が億劫になり
ひたすら逃げ回るなんて、くにおくんシリーズで今まで経験したことないよ。
せっかく小林が主人公なのに・・・
これもストーリーに関する不満の一端ではあるけど。
小林を主人公にしているにも拘らず他の四天王は登場しない。
木下と平はともかく人気キャラの望月すらいない。
ダブドラ兄弟が登場してくれたのは嬉しいけどなんと、
溝口という新キャラの召喚獣扱いで一応操作はできるものの、一定時間経過で帰ってしまう。
ストーリー上、一切喋ることはなく技も画面全体に氷や炎を降らせるなど色々おかしい。
双截拳はどうした?
そして、一匹狼でありながら小林だけは慕っている、
小林にとっては目をかけている後輩である、という非常においしいポジションにいるはずの音無がただの空気。
小林を題材にしているなら操作キャラにしてあげても良いぐらいのキャラのはずなんだけど・・・。
そして喋るのは確か今回が初だけど、口調も声もなよなよしたヘタレキャラってのは、一匹狼という彼のイメージからかけ離れすぎてると思うのは僕だけだろうか。
なんなら今回はくにおは留守番で構わなかったんだよ。
題材が題材だけに望月や早坂など、冷峰のキャラにスポットを当ててくれた方がよっぽど嬉しいよ。
まとめ
アクションの出来は今まで遊んだ同ジャンルの中でも最底辺と言っていい出来だし、
じゃあキャラ物としてはどうなのかと思えば、それもダメ。
冷峰学園のキャラが少なすぎる上に話にも全然からんでこないので、
主人公が小林である必要性がまったく無いんだよね。
同じスピンオフであるりき伝説では、サッカー部をクビになり留年する羽目になった理由が明かされたりと、これまでは存在しながらも詳しく説明されていなかった設定を掘り下げ、
りきが伝説の番長になっていく過程を描く内容だったから、主人公はりきである必要があった。
でも本作はオリジナル要素ばかりで小林に関する掘り下げも無いに等しいので、
これなら別に
イカすぜ!西村さん でも全然問題ないわけだ。
むしろ、
みらいじんなんか このおれが ぴゅぴゅぴゅのぴゅーにしてやるぜ!
ってな具合に西村さんが主人公ならクソゲーでも笑って許せたかもしれない。
同じくにおくんの外伝作品ということで、どうしても直近に発売されたリバーシティガールズと比べてしまうけど、キャラゲーとしてもアクションとしても出色の出来だった向こうとは、月とスッポンなんて言葉でも足りないほどの差がある。
いつもと全然違う舞台設定に世界観でも、向こうはくにおくんの新たな可能性を見せてくれたのに対し
今作は説明不足過ぎる上に全然まとまっていなくて意味不明なだけだった。
冒頭で書いてるように僕はくにおくんはほぼ全作品遊んできたぐらい大好きだし、
冷峰学園のメンバーが一番好きなので今作はすっごい楽しみにしてたんだよね。
でもこれはくにおくん、そして中でも冷峰が大好きだって人ほど特にガッカリすると思う。
だからってシリーズ未経験者に勧められるわけもなくまあ要するに、
誰に対してもお勧めはできない。
小林が大好きでも、いや大好きな人ほどやめといた方が良い。