【評価/レビュー】 ダウンタウン熱血物語ex 【ファンゲーとしてはそこそこ】

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やあどうも、Peter@peters_life0801です。

前回に引き続きまたもくにおくんネタ! ということで今日は、昨日レビューした作品のリメイク版である ダウンタウン熱血物語ex をご紹介しよう。

 

 

箱と説明書があるのに肝心のゲームソフトが行方不明・・・。

 

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概要

2004年にGBA(ゲームボーイアドバンス)で発売。
FCで発売されたダウンタウン熱血物語に多くの新要素を追加し、リメイクした作品。

FC版のレビューはこちらをどうぞ。

 

 

一番大きな変化は好感度システムの導入。好感度によってボスキャラとの会話内容が変化したり、選択肢次第では仲間にすることも可能だ。

最大3人まで仲間にすることができ、四天王の3人(木下、平、望月)を仲間にして小林と対峙するとセリフが変化するなど、特殊な組み合わせもあったりして芸が細かい。

 

他、必殺技が大幅に追加されたり、通常攻撃であるパンチやキックに強弱を追加。
ボタン押しっぱで通常よりも強力な攻撃を繰り出すことができるように。

 

 

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良かった点

登場キャラクターの大幅追加

熱血行進曲で登場した姿や早坂をはじめ、くにこなどべーすぼーる物語に登場したキャラ、設定にだけ存在した豪田の妹・砂織などファンが喜びそうなキャラが多数増えている。

また、特定の条件を満たすことでオリジナルキャラクターを作成し、主人公として操作することも可能。

 

キャラ周りの設定も充実

説明書にかなり細かく人間関係や未登場の各校の番長らについて書かれており、ファンならば一読の価値あり。

ただし、この凝った設定がゲーム内ではあんまり活かされていないのが残念。
続編を見据えたような展開だったので、そちらに繋げる予定だったのかなあ。

 

クリックすれば文字は読める大きさになるはず・・・!

 

色々細かく設定できる

攻守のバランス、重力など時代劇並みに様々なゲームバランスを調整可能。

必殺技の出し方まである程度自由にいじくれる。例えば↑キー2回とか、今までにない方法で技を出すこともできちゃうよ。

 

 

気になった点

好感度システムがひどい

会話の変化など物語の幅を広げてくれること自体は評価できるんだけど、上下の条件がおかしくて自由度を大幅に下げている。

 

好感度が下がる条件は

・味方を攻撃 & 味方がやられる
・ボスが喋り終わる前に攻撃する
・ダウンしている敵を攻撃する

などなど、ボスの前口上以外は納得できるものが何一つない。

敵味方入り乱れて暴れる作風のゲームなので味方への誤爆は日常だし、多彩な攻撃方法が用意されているのにダウンしている敵への攻撃がご法度という仕様は理解に苦しむ。

 

反対に好感度を上げる方法は敵を全滅させる、ボスを倒す、ダウンする、ダウン中に攻撃を受ける、やられるなど。正攻法ではなっかなか上がらないので結局、好感度を上げたければ

ひたすら壁や電柱にぶつかってダウンを繰り返す

即死する穴へのダイブを繰り返す

 

など何とも間抜けで情けない行為を繰り返す羽目になる。

毎回、沢口がいるエリアの穴でダイビングしてたなー・・・。

 

なお、この好感度は可視化されていないので攻略サイトなどで上下する数値や、起こしたいイベントの必要好感度を調べ、とった行動と照らし合わせながら自分で計算するしかない。

 

 

設定の改悪

山田に弱みを握られたダブルドラゴン兄弟が近隣高校を制圧していった、というオリジナルの設定を何故か変更し、

山田の催眠術でみんなを操って騒動を起こした

という荒唐無稽なものに変更されている。

 

また、コアなファンの間で人気のある沢口が何故だか、”弱いけど根性はある”という設定に変更。

弱い上に根性なしというのが彼の個性だったのに。必殺技も必要ないと思う。
THE・凡人ってのが沢口の魅力であり個性だと思うんだけどなぁ。

 

釈然としないけどこの辺の設定は、この後ずっと採用されることになり、リメイク2作目となる熱血物語SPにも引き継がれている。

 

 

戦闘の爽快感が大幅減

FC版では敵に大ダメージを与えて体力が0になっても、攻撃を複数回当てるなどしてダウンを奪わなければ倒すことができなかった。しかし本作では体力が0になった瞬間、敵は問答無用でダウンしてそのまま消滅してしまう。

最初こそ問題ないもののこちらが育ち切ると、ほとんどの敵がワンパンで倒れてしまうため非常に味気ない。

また、パンチやキックに強弱が追加されたことにより、強攻撃(タメ)が暴発することがあるなど操作性も個人的には悪くなったかなと。

 

新規追加された必殺技も微妙

追加された必殺技の多くが人間離れしすぎていて世界観にそぐわない。
真似が出来そうで出来ない、っていうのがくにおくんシリーズの必殺技じゃないかな。

既存の必殺技でも龍尾嵐風脚(旋風脚)なんかはボタンを連打している間、
移動しながら上昇し続ける=ずっと飛んでいられるという意味不明な技になってしまっている。

 

 

まとめ

くにおくんシリーズの開発元である、テクノスジャパンが倒産したおよそ10年後に発売。

途絶えた人気シリーズの復活に喜んだものの、システム面の改悪点が多く出来はハッキリ言って微妙。まあこれより後に出る作品群に比べればかなり遊べるし、イベントでの会話などファンのツボは突いているので、決してクソゲーではないんだけどね。

このソフト発売後から現在に至るまでの迷走ぶりを見ていると、ファミコンという厳しい容量の制約があってこそ輝けたシリーズだったのかなという気もしちゃうな。