【評価/レビュー】  OPUS 地球計画  【SIGONOの出世作】

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どうも、Peter@peters_life0801です。

魂に刻まれた名作・星歌の響きの影響を受けてOPUSシリーズの過去作も遊んでみたよ。

今回は記念すべき第一作目、地球計画をご紹介。

 

お気に入り度:★★★★☆

 

最高評価はできないけども、この頃から光るものはありまくり。
後のシリーズと比較すると、SIGONOの進化を感じさせるにはうってつけの作品だね。

そうそう、本作のクリア後のちょっとしたオマケほか、同シリーズに関するネタバレ(考察)が少し混ざっているため、ご注意下さいまし。

 

概要

STEAM版は2016年4月21日、Switch版は2017年11月30日配信開始。
他には買い切り型のスマホアプリ版としても配信されている模様。

海外版のサブタイトルはThe Day We Found Earth(地球を見つけた日)。

 

2022年8月現在、三作出ているOPUSシリーズの記念すべき第一作目。

現状、SIGONO名義で販売されているのはOPUSシリーズのみだが製作者様曰く、たくさん作ってきたゲームの中で最も多くの反響を頂いた作品なのだとか。

(この記事時点では続く魂の架け橋や星歌の響きの方がより評価されている)

 

ジャンルは宇宙探索アドベンチャー。

あらすじは以下。

 

あらすじ

マイニンテンドーストアの商品ページから抜粋。

 

「OPUS 地球計画」は、
小さなロボット「OP1414-エム」が望遠鏡を使って
忘却された神話の故郷「地球」を探す物語を楽しむ
宇宙探索アドベンチャーゲームです。

地球が神話の中の存在となった数十万年後、
人類は再び自分の故郷へ帰る為に、「地球」探しの旅に出た…。
宇宙船OPUS号は、あなたを様々な銀河を巡る広大な旅の始まりへと導く。

引用元:https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000002823.html

 

もう少し詳しく付け足しておこう。

 

気の遠くなるような時間を宇宙で過ごすうちに、元来地球外での生活に適応しない人類の遺伝子には狂いが生じ始めてきた。

このままでは人類存亡の危機・・・

母なる故郷である地球ならば、遺伝子の欠陥を修復する情報がきっと得られるはず──

 

こうして天文学的な予算をかけ、人類が生き延びるために発令されたのが “地球計画”というわけ。

 

ロボットである主人公のエムは自身の生みの親であるリサ、そして彼女の同僚である科学者・マコトと地球探査を繰り返す日々を送っていたのだが・・・。

 

 

プレイしてみて

全体的にあっさりめなので、あまり語ることもないかなぁ。

ひたすら望遠鏡で地球を探し続けるゲーム内容は少し単調だし、全隠し要素に追加ストーリーを含めても5時間程度で終わってしまう。

 

ただし星歌の響きと比べると淡白ながらも、ストーリーや音楽はこの頃から良い。

 

 

ロボットであるために融通が利かず、時にはひどいわがままも言って危機を招くこともあるが
(そのわがままも博士の命令を忠実にこなそうとするが故もの)
行方不明になった博士を慕い続け、がむしゃらに使命をこなそうとするエムの姿にはうるっとくる。

※このホログラムはリサ博士の人格をコピーしたものだが、エムは彼女だと認識しない(できない?)。

 

あまり多くは語られないが何となく察することのできる展開(リサとマコトはどこへ行ったのかなど)や、考察しがいのある設定、切ないシナリオのセンスもさすが。

 

と言うか500円というお値段を考えればこれで短い、淡白だというのは酷かな。

雰囲気とシナリオを楽しむだけなら申し分ないし、終盤の演出やエンディングは本作も結構感情を揺さぶられたよ。

 

 

”舞台裏”はこの頃からあり!

クリア後に解禁される製作者様による、制作秘話や裏話は本作にも収録されていた。

この舞台裏は内容が興味深いのは勿論なんだけど、字幕とかじゃなく日本語で話してくれる心遣いも嬉しいよね。星歌の響きだとすんごい日本語上手いけど、あれもBrianさんご本人が喋ってるのかな?

 

常々口にされている、昔自分が体験したような感動を伝えるゲームを作りたいという理念には共感しかない。そして僕はこのシリーズからは、言葉に尽くせないほどの感動をもらっている。

わざわざ対応している言語で語ってくれるお気遣い、こういう人柄だから心に響く作品が作れるのかもしれないね!

 

 

魂の架け橋や星歌の響きとのつながりは?

本作の主人公・エムはシリーズ三作目となる星歌の響きにゲスト出演している。
ならば同じ世界線の話なのだろうかと少し考察してみたが・・・

 

どちらの作品もともに “銀河歴” という暦が採用されているが
地球計画が発令されたのは16000年、しかし星歌の響きでリバクとエイダが共に過ごしていたのは8536年。

このように二つの作品の時代には大きな隔たりがあるため、彼らが出会うことは本来あり得ない。

 

さらに人類の故郷とされる地球を探す本作に対し、星歌の響きの人類は(眉唾ではあるが)万道神話から生まれたと言われており、その起源は不明だ。

地球を祖とする生命体なのかは分からないし、リバクたちもエムに出会った時の反応で分かるが地球を知らない様子。

つまりリバクたちが地球人ではないのなら、年数は違うもののたまたま同じ名前の暦を使用しているだけで、同じ世界の同じ時間だという説も無くはないね。

※同じ概念の銀河歴ならば両作品の間には8000年もの開きがあるので
 その間に人類が地球の存在を知った可能性は大いにあるんだけど、それならやはりエムとは出会うはずがない。

 

万道神話の主神たちは体格を見るに間違いなく地球人ではないし
その神の生まれ変わりと思われるリバクとエイダも、違う種族である可能性は十分ある。

 

雑だけど同じ場所、同縮尺での乙皇&地母とリバク(174㎝)の身長比較。乙皇は6m近くありそう。

 

瀛海は中国に似た文明を持っているし、ビッグベンらしき時計台をエンブレムにしている
ロンドン商業連盟という勢力が存在していたなど、地球との関わりを匂わせる要素も結構あるけどね。

もちろんエムは単なるカメオ出演というだけで、同じ世界だという可能性も高い・・・というか、多分これが正解なんだろう。

 

 

星歌の響きはともかく、二作目の魂の架け橋の要素が感じられる話はある。
というか、この二作は完全に同じ世界であることが明言されている。

この画像他、リサ曰く ”古代のプラズマ体” らしい残留意識(?)の願いを聞くエピソードもあった。

”虚ろな意識や夢が遊離して宇宙の果てにまで届いている” とのことだが、宇宙葬によって銀河へ還った霊魂だったりするのかも?

 

三作共通して意志を持つ魂が登場するのは興味深いね。

霊魂と理魂は性質が明らかに違うものだけど、人は死ぬと銀河へ還ると信じられているのは同じなんだなぁ・・・。

 

まとめ: OPUSの原点を感じられる作品!

 

まだ少し粗削りだけどこの頃からセンスの良さは大いに感じられ、良いチームになるという片鱗は存分に垣間見えている。

ここから魂の架け橋→星歌の響きと順当に、しかし大幅に進化していくし
ユーザーからの反響もどんどん高まってきているのは嬉しいよね。

 

僕は星歌の響きからファンになったにわかだけど、OPUSはまずこの作品があったからこそ
あそこまで大きなものになったんだと思うと、この偉大なる初代にも敬意を払いたくなるってものだ。

この地球計画のヒットが無ければ、シリーズになっていなかったかもしれないしね。

 

生まれてきてくれてありがとう、エム!

 

 

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