【評価/レビュー】 Trek to Yomi(黄泉への旅路) 【雰囲気は良いが・・・】

※当ブログの記事には広告やアフィリエイトが含まれております。

 

やあどうも、Peter@peters_life0801です。

本日はTrek to Yomi、邦題は黄泉への旅路というゲームをご紹介。

まあなんだ・・・ゲーム性が伴っていれば素晴らしい作品だったんだけどなぁ。

 

おすすめ度:★★☆☆☆

 

スポンサーリンク

概要

黒澤映画をリスペクトしていると思われる、白黒の時代劇を題材としたポーランド発の剣劇アクション。

・・・ごめん。実は黒澤映画なるものを全く知らないんだけど、こういう雰囲気の作品によくそれっぽいと言われているので、多分そうなんだろう。

こだわり抜いた映像美が特長的で対応機種も記事執筆時点の2023年1月では、Xbox、PS、PCといったハイスペック機のみとなっている。

 

 

スポンサーリンク

雰囲気は最高!

実写に見えなくもないグラフィックに白黒の画面が良い感じ。

ローカライズも丁寧でセリフ回しはきちんと時代劇調になっており、不自然な点はない。

※アイテムの説明などは少し直訳っぽかったりする個所もあるが、それでもそんな変ではない。
 会話シーンなどは完璧だと思う。

 

ボイスは日本語吹き替えが用意されているが、海外の人が無理矢理喋っているわけでも、棒読みの大根演技でもなく、皆めちゃくちゃ渋い良い演技をしている。

 

 

洋ゲーにありがちな自宅は城だとかのトンデモアジアではなく、町並みにもまったく違和感はなく、製作者の時代劇愛がひしひしと伝わってくるようだ。

 

ゴーストオブツシマでも感じたことだけれど、こういう作品が
国内からではなく海外から出てくることに、少し寂しさを感じてしまったり。

まあ日本だとリアル系のキャラ造形はあんまり受けないから、仕方ないのかもしれない。

 

うん、キャラクターデザインに演出、BGM、空気感etc…ほんと雰囲気だけは素晴らしいゲームだった。雰囲気だけは・・・。

 

 

気になった点

雰囲気以外は全てと言っていいレベル。

 

爽快感皆無のもっさりアクション

剣劇アクションっていったら大抵の場合はバッサリと叩き斬る爽快感があったり、いかにして一撃を決めるかという緊張感ある読み合いがあったりするものだけど、本作にはそのどちらもない。

もっさりした動きに加え、アクションが単調で最初から最後までやってることは変わらない。

技は色んな種類があるけど使わないものばかりで、あとから修得するものは序盤に覚えた気絶攻撃(X,X,Y)以外ほぼ使わなかった。

 

操作性が悪くなかなか思ったように動いてくれないのも×。
連続攻撃はなぜボタン連打じゃ駄目なのか。タイミングが結構シビアなのに、敵がいないと抜刀してくれないから練習もできないし。

Xで弱、Yで強と攻撃の出し方は無双シリーズと同じだけど、あの感覚で入力すると技は出ない。

 

 

 

そうそう、これもストレスの元。
パリィ(受け流し)が重要なのに一部の場面ではカメラが引きすぎてキャラがめちゃくちゃ小さくなり、何をやってるのか分かりにくくなる。

 

戦闘はシステム自体がつまらない上に快適性の面でも本当によろしくなかった。

 

 

そもそも画面が見にくすぎる

全編を通して白黒というのは確かに味があるんだけど、どこに何があるのかが
分かりにくすぎるため目が疲れる。

完全な一本道ならまだしも、このゲームの場合は見つけにくい脇道などのために目を凝らす必要があるからね。

行ける場所やアイテムぐらいは強調表示するなど、もう少し分かりやすくしてほしかった。

(一応アイテムは光って近づくとアイコンも表示されるが、それでもまだ見にくい)

 

 

やり直しも後戻りも不可の一本道

自キャラの強化は隠しアイテムのみ。
加えて収集物(コレクションアイテム)もあるのに一度進むと戻れない場所がある。

なのにアイテムが配置されている脇道なのか、正規のルートなのかが非常に分かり辛く、試しに少し進んでみたら戻れなくなった・・・なんてことも。

 

困ったことにこのゲーム、各章を個別にプレイすることはできず
もし取りこぼしがあったならば回収する場合はもう、最初からゲームを始めるしかない。

そしてセーブデータは一つしか作れない。

(一つ前のセーブポイントに戻ることだけはできるので、後戻りできなくなった場合はこれで挽回できることもある)

さらに凶悪なことに クリアするとセーブデータが消えてしまう。

 

物語の進行に沿って更新される日誌や、収集物のデータもすべて消去されてしまうため、後から読もうと思っていたならご愁傷様。いや、自分のことなんだが。

 

・・・これは酷すぎるよ。

なんでタイトル画面に図鑑みたいな項目を作らなかったのか。

 

 

まとめ

以上、難易度:武士道(ノーマル)をクリアしての感想。

映像と雰囲気作りだけで力尽きた感が凄い作品だった・・・。

見た目は良いからストーリーはちょっと引き込まれるんだけど、描写が足りなさ過ぎてキーパーソンである愛子の存在が薄すぎたし、結局は影炎は何がしたかったのか分からずじまいだったしで、こちらもやはり微妙。

ただの賊じゃなくどこぞの大名(?)がバックにいたようだけど、それも匂わせだけで終わったし。

 

長すぎる黄泉パートを削って現実世界のステージを増やし、もう少し人物の描写に力を割くべきだったんじゃないかなぁ。

最終章の収集物から主人公の出自が分かるので考察できたりするのかもしれないけど、そこまでする気力もないや。

※あるいはマルチエンドなので他の終わり方だと分かるのかも。ちなみに任務の道エンドだった。

 

プレイ時間は6時間2分。
そんな長くはない作品だったけど、どっと疲れた。