【評価/レビュー】  熱血格闘伝説  【くにお流格闘アクション!】

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どうも、Peter@peters_life0801です。

ここ最近は連日くにおくんネタをやっているが今日も続けていこう。
本日ご紹介するのはファミコン後期に発売された熱血格闘伝説だ!

 

お気に入り度:★★★★☆

 

 

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概要

 

1992年12月発売。

世間ではストリートファイター2が一世を風靡し、対戦型格闘ゲームが大流行し始めた時代。

そんな格ゲーブームに対抗する形で生み出されたらしく、本作は熱血行進曲の勝ち抜き格闘を突き詰めたようなゲーム内容になっている。

 

 

くにおをプレイヤーキャラクターとしての主人公にしていない『くにおくんシリーズ』の一つ。当時、上位機種で人気を博していた対戦型格闘ゲームに対抗し、ファミコンのドット絵による「はちゃめちゃ格闘ゲーム」として開発された[1]

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E8%A1%80%E6%A0%BC%E9%97%98%E4%BC%9D%E8%AA%AC

 

 

ストーリーモードでは2対2のタッグバトル、対戦モードでは4人での生き残り戦と二つのモードが用意されている。対戦ではタッグバトルが選択できないのはいささか残念。

 

 

4つのタイプのキャラクター

本作は例外のホッケーを除けば基本モーションが全員同じだったこれまでの作品と異なり

・バランスタイプの格闘家
・手技を得意とするマーシャルアーツ
・強力な足技が主軸のカンフー
・投げ技特化の柔道家

の4タイプに大別され、それぞれ各アクションの動作が異なる。

 

タイプごとに独自の操作があったりするわけではないので、戸惑うことなかれ。
初めて遊ぶプレイヤーにも優しい仕様となっているのだ。

 

 

主人公は自分自身!

今回の主人公はくにおでもりきでもなく、なんとエディットキャラ。

名前でタイプとステータス、誕生日で技、血液型で他キャラとの相性が決まる(?)。
(?)を付けてるのは血液型の効果だけ自信がないため。

 

コスチュームの色は選択したパートナーとの相性によって決まるらしい。対戦モードでは白色で固定。

 

こちらは自分のパーソナルデータで出来上がったキャラクター。
爆裂キックかスピンアタックさえあればどうとでもなるので、まあまあ強いけど技欄が埋まってないのが何となく残念だ。

ちなみに本名でも柔道家になるんだけど、どんだけ柔道推してくんだよ!!

 

 

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良かった点

多彩なアクション、多彩なステージ!

これまでのシリーズに比べ格闘アクションが非常に豊富。
特に掴み技は前から掴むか後ろから掴むかで変化するし、ハンマースルーで他の相手やトラップにぶつけることもできてしまう。

 

 

合体攻撃(コンビ必殺技)なんてものも。
炎、氷、風、電気の4種類があり、格闘タイプによって変化する。

パートナーとの間にはコンビレベルが設定されており、これが高くなるほど技の発動中に相手を追尾するようになったりと強力になっていく。

属性に有利/不利があり、同時に出してかち合った場合は不利な方が負けるんだけど
かち合うことがそもそも滅多にないのであまり気にしなくてもいいかもしれない。

 

ステージは全8種。両端に電流が流れているものや足場の悪い冷凍庫、地雷原など特徴あるステージがプレイヤーを歓迎してくれる。

※ただしうち1種はラスボス戦専用で対戦モードで選ぶことはできない。

 

地形やギミックを上手く使って立ち回るのも戦術の一つ!

 

 

この電流ステージのみ、ギミックを利用したハメが容易にできてしまう。
(感電の後はダウンからの復帰時間が長いため、持ち上げて電流へ投げつけるのを繰り返すことができてしまう)

対戦でやっちゃうとリアル格闘伝説になるのは必至なので、節度あるプレイを心掛けよう!

ヤンキーの仲にも礼儀ありってな!

 

そういやスクショ見てて思ったけど、痺れると骨が見える演出って何が初出なんだろうね?
このゲームの場合は時期的にスト2のブランカの影響受けてそうだけど、それ以前にもマンガとかアニメであった気がするし。

 

 

その他

・主人公=エディットキャラという発想

シリーズでキャラクターエディットを搭載したのは本作が初のはず。
古いゲームなのでパターンは少ないものの、やはり自分だけのキャラを操れるのは嬉しいよね。

自分のデータで出来上がったキャラがクッソ弱い人はご愁傷さまだけど笑

 

 

・音楽は今作もカッコいいぞ!

大体のBGMがカッコイイこのシリーズ。
今作での僕のイチオシはメインテーマ(タイトル画面の曲)、冷凍庫、水が流れてるステージあたり。

 

 

気になった点

面白いけど大小問わず、問題点が非常に多いんだよなぁ。

 

全体的なゲームバランスはいまいち

キャラ&必殺技の格差

ジャンプエルボー、ジャンプギロチン、ハイスピンキック、トルネードアタック、マッハふみふみ、ストーンガードあたりはろくに使い道がない一方、バクレツキックかスピンアタックさえあればそれだけで何とかなるという大味気味なバランス。
(エルボーとギロチンはせめてダッシュジャンプからも出せれば・・・)

 

各キャラには最大で3つまで必殺技が設定されているので、他に強力なものを持っているなら良いんだけど、ハイスピンキックしかないなど露骨に弱くされているキャラがいる。

行進曲のようにチーム戦ならともかく、本作はそれぞれが独立したキャラクターなので
(ストーリーモードはタッグバトルだけど)ある程度は、強さを均等にすべきだったと思う。

 

また、必殺技は全10種と先に発売されている行進曲や時代劇よりも少ない上に、全体的に使いづらく地味なものが多いのも残念。

総数が少ないことに加えマッハパンチ/マッハキック、バクレツキック/スピンアタック や ジャンプエルボー/ジャンプギロチンのように手技か足技か程度の違いだけで、中身はほとんど同じという技が半数以上を占める。

 

 

味方AIが超おバカ

ストーリーモードはタッグバトルなので1人で遊ぶ場合は味方がCPUになるんだけど、
こいつの思考がかなりお粗末で、目の前の敵は考え無しに殴りに行くようプログラムされているのか
開幕と同時に目の前の地雷に突っ込んでいったり、突出して囲まれ、瞬殺されてアイテムまで献上することがしばしばある。

 

さらに困ったことに敵となれば見境なく襲い掛かるため、こちらもろとも攻撃してくることが多い。

同士討ちをするとコンビレベルが下がるにも拘らず、味方CPUはガンガンこちらを殴ってくるので
自分がどれだけ気を付けていても、相方がCPUの場合は高レベルを維持するのが難しい。

そもそも考えなしに動き回るので合体攻撃を出すのがまず難しいから、別に問題ないっちゃあないんだけど。

敵CPUはしっかり連携の取れた動きをするんだけどなー・・・。

 

 

ラスボス強すぎ問題

アクション、スポーツのジャンルを問わず全くにおくんシリーズの中で一番強いかもしれない。

異常に硬く攻撃力も高いので、基礎ステータスが恐らくプレイヤーの限界値である99以上に設定されている。

何より問題なのが、先に挙げた4つのタイプに該当しない、ラスボス専用の格闘タイプに設定されているんだけど技の持続が長く隙も無い、当たり判定も激強、攻撃範囲も広いと贔屓されまくっていることだ。

幸い負けても何度でも挑戦できるが、倒せずギブアップしてしまうプレイヤーもいるのではないだろうか。

 

余談だがダブルドラゴン兄弟と対決した場合は、ダブドラ兄弟の方が強いらしい。

岐阜県 Kさん
◆ダブルタイガーとダブルドラゴンがガチんこで戦ったらどっちが強いんですか?
夢の対決に憧れます。

 

 

 

キャラが薄い

ストーリーモードはあれどプレイヤーチームは最後以外しゃべらないし、そのセリフも汎用のものだけ(くにおを相方にしてクリアした場合のみ、セリフも変わる真エンディングとなる)。
フルネームやバックボーンが説明書で紹介されているのもほんの数人だけ。

 

そしてたった10種類しかない必殺技を、ボス含む18人+エディットキャラで使い回しているので、あまり個性が感じられず、とにかくどのキャラも印象に残らない。

ラスボスのダブルタイガーだけはキャラが濃すぎるから別だけども、これがダウンタウンキャラだったらなぁと思わずにはいられないね。

 

もっと固有の旋風脚(龍尾嵐風脚)だとか頭突きみたいな、そのキャラの代名詞となる技でもあれば違ったんだろうけど。

 

 

まとめ

基礎はよく出来てるけど技の少なさやキャラの薄さで大分損をしている、ちょっと残念なゲームかな。

キャラクターをタイプ別に分けたことで絵の枚数が増えたし、大量の水が流れてるステージなんかファミコンじゃ処理がキツそうだし、容量不足もあるのかも。

しかし操作もルールも簡単で遊びやすく、協力プレイも対戦も盛り上がるので一緒に遊ぶツールとしてはかなり優秀。小さい頃、兄弟や友人と夢中になって遊んでた記憶がある。

 

ところで実はここだけの話・・・いや、ファンの間では結構有名なんだけど
本作をベースに不満点を丸々改善し、色んな要素を追加してくれたようなフリーの同人ゲームがあるのよ。

テクノスジャパンが倒産し、くにおくんの版権が宙ぶらりん? だった時期に製作されたもので
アークシステムワークスがガッチリ権利を持っている今は、版権的にどうなのか分からないが
熱心なファンが作っただけあり、色々分かってる出来なので興味があれば遊んでみてはいかがだろうか。

 

今でも配信されてるから大丈夫だとは思うんだけど、グレーっぽい感じもするのでタイトルは一応伏せておこう。

このゲーム名で検索すれば、割と簡単に見つけることができるはずだよ。