どもです、Peter@peters_life0801です。
STEAMで発見して以来、結構前から気になっていたクロスコードというゲーム。
今回は数年の時を経てプレイする機会が訪れたので遊んでみたよ!っていう記事。
プレイ時間は現在約22時間。
まだクリアしてない、というか当分クリアできないと思うのでレビュー記事は別に書くとして、このゲームがかなり面白いので先に紹介だけしておこう。
ストーリーに関するネタバレも含んでいるのでご注意あれ。
概要
STEAMで2018年9月配信開始。
現在僕が遊んでいるXbox-oneのほか、PS4、Switchと各CS機にも一通り移植されたが、CS版は昨年2020年7月配信と比較的新しい。
開発は Radical Fish Games というチームなんだけど、どこの国のメーカーなのかは少し調べてみたが不明。
公式サイトやFacebookは英語だけど・・・単に世界共通言語だからそうしてるだけって可能性もあるしね。
スタッフのお名前を見ている限り、AUSやNZも含む欧米圏だとは思うんだけど、見落としてるだけでどこかに表記されてるのかな。
さておき、本作のジャンルはドット絵によるレトロライクな2DアクションRPGだ。
STEAMでのゲーム説明は以下。
『CrossCode』(クロスコード)は、遠い未来を舞台に展開する2DアクションRPGです。16ビットのスーパーファミコンスタイルのグラフィックに、スムースな物理演算、ハイペースなアクションシステム、時間を忘れるパズルシステム、またSFのストーリーとがあなたを惹きつけます!
引用元:https://store.steampowered.com/app/368340/CrossCode/?l=japanese
SFC世代の人に分かりやすく言えば、当時のゼルダの伝説と聖剣伝説を混ぜ合わせ、現代向けに昇華させた感じ。
スキルツリーやレベル上げ、装備品の入手などで強くなっていき、使える技が多彩でキャラはキビキビ動いてくれるので、戦闘での爽快感はなかなかのもの。
神々のトライフォースと聖剣2~3を両方楽しんだ人ならハマるんじゃないかな。
ただし謎解きやボス戦など難易度はかなり高めなので、万人向けとは言い難い。
タイトル画面。スクショじゃお届けできないが、この凄まじいクオリティのドット絵で、髪や服がめっちゃ滑らかに靡いてんの!
手間のかかるドットにこんだけこだわってるゲームがつまらないはずがない!
ってわけでこの時点で面白いのを確信したね!
謎解きは高低差を活かしたものが多い印象。
バリアに囲まれたスイッチが見えるが、あそこまで上る足場は近くに見当たらないし、どうやって起動させればいいのやら?
こんなのがあちこちにあるので良い頭の体操になるが、苦手な人にはキツイだろうね。
あらすじ:ストーリーがめっちゃ良さそう!
舞台はクロスワールドというMMO-RPGの世界。
なのだが我々が生きる現代よりも遠い未来の話なので、ゲームとはいえこのクロスワールドは
自分自身がその世界を冒険している感覚で遊べる、という凄いものらしい。
VRの進化系だと思えばいいのだろうか。
チュートリアルも兼ねたオープニングは間違いなく本作の物語の核心に触れるものなのだが、この時点では詳細は不明。
プレイヤーはシズカという人物を操作し、何者かがけしかけてくる敵を倒しながら兄の元へ向かうというシーンから始まる。
妹であるシズカを人質に、余命いくばくもない状態で何かを開発させられていたらしい兄のサトシ。
最後の仕事を終えた彼はシズカに謝罪の言葉と、自由に生きて欲しいことを伝えてこと切れる。
しかしその後辺りは光に包まれ・・・
全く違う場所へ舞台は移り変わり、ここから主人公・レアの物語が始まる。
顔の特徴的な傷痕からシズカと同一人物だと思われるが、記憶はすべて失っており、言葉も話せない状態だ。最初のシズカパートは現実世界なのかゲームの中の世界なのか、それすらもイマイチ分からないが・・・
※ゲームの世界らしき演出が挟まれるし、シズカが必殺技を使ったりもするが
未来世界ではそういうもんなのかもしれないし・・・特殊部隊の隊員か何かっぽい感じもするしね。
ワケが分からないまま戦闘訓練をさせられ、画像の知らない人物のサポートを受けながらクロスワールドをプレイすることになるレア。
セルゲイと名乗るこの人物、他のプレイヤーには見えず声も聞こえず、そもそもゲーム内にこんな通信機能は無いらしい。
話せないことも含め、一連のオープニングイベントのシメには彼女を狙って襲ってくる謎の敵との戦いもあり、レアは一般のプレイヤーとは異なる何か特別な存在のようだ。
そしてクロスワールドは大人気ゲームであると同時に、何かきな臭いものであることを匂わせている。
謎だらけだが非常に興味深い幕開けだね!
仮想世界と現実
本作の物語にそそられる一因として、舞台がMMO-RPGの世界であることが挙げられる。
仲間になるキャラクターたちはリアル(現実での生活)のために一時離脱をすることもあるし、レア自身がログオフ状態になることもある。
ただし彼女の場合はゲームの世界に生きているという状態?のようなものなので、他のプレイヤーに怪しまれないために便宜上ログオフをしているだけのようだ。
リアルのために仲間が一時離脱というと面倒臭そうに感じるかもしれないが、ストーリーの進行に沿って行われるので煩わしさはない。
他のRPGと同じようなものだと思ってもらえばいいし、話を進めればすぐに戻ってくる。
クロスワールド自体はよくあるファンタジー世界のゲームって感じなのに、仲間からはリアルであったことの愚痴や悩みを聞かされるのは何だか面白いね。
実生活に追われる仲間に対し、レアはログオフすると毎回、見知らぬ誰かと会話をしたり争うといった奇妙な夢を見る。
これまた物語の核となる内容だと思うのだが、やはりここまでプレイした時点では詳細が分からない。
しかしある程度話を進めた段階で夢から覚め、ログイン状態になった時にセルゲイから
現実世界ではレアの肉体は昏睡状態にあることを告げられる。
どうもクロスワールドを続けることで、現実世界のレアが回復するかもしれないキッカケが得られるようなのだが・・・?
このゲームのストーリーさ、
・超文明の痕跡を残して消えた古代人の謎を追うクロスワールドというゲーム
・クロスコードというレア(シズカ?)の物語
2つの話が同時に進行していくのがとんでもなく面白いのよ。
そこへ仲間のリアルでの話なんかも絡んできたりして奥が深い。
古代人とは何なのか。でもレアの正体も気になる。
謎解きやサイドクエストの消化にめっちゃ時間を取られるけど、先が気になってしょうがないほど。
キャラクターも魅力的!
2人目の仲間、トロニーは加入したばかりなので彼のことはまだよく分からない。
穏やかな口調で性格は少し気弱。現実に存在する生物をモチーフにした敵を倒すと豆知識を語ってくれたりするので、生物学を専攻している学生あるいは研究者といったところだろうか。
トロニーのことは今はさておき、本編開始直後にほどなくして、一緒に冒険をすることになるエミリーはかなり良いね。すでに長い付き合いでもあるからか、この子にはかなり感情移入している。
明るくて負けん気が強く、時には自分勝手ささえ感じることもあるかと思えば、繊細な一面を覗かせることも。
また、リアルでは学生らしいがクロスワールドに没頭するあまりクラスメイトとトラブルになったり、ずっとこの世界(ゲーム内)にいられればいいのに、といった旨を呟くこともある。
現実世界ではあまり上手くいっていない様子が垣間見え、この無邪気な笑顔の裏には寂しさが隠されているのかもしれない。
レアに心を開いているのは現実には頼れる人がおらず、自身の話を黙って聞いてくれるのが彼女だけだからなのだろうか、と考察してみたり。
後に彼女の友人が在籍するギルドに参加することになるので、友達がいないわけではないようだが、そこまで親しい間柄でもないのかな?
※なお、ジェスチャーを駆使したり、セルゲイが挨拶など簡単な単語だけは喋れるようにプログラミングで
追加してくれたため、エミリーはレアがまともに話せないのを知らず、単に無口なだけだと思っている。
話せないなりに必死に意思疎通を図るレアの姿も本作の見どころの一つだろう。
閑話休題。
SNS全盛の現代でも、ネットでは自分を良く見せようとする人が多いそうだし、彼女のような自身の二面性に悩んでいる人は結構いるんじゃないかな。
こういうやり取りも、本作の世界観や物語を味わい深いものにしており、惹き込まれる理由の一つなんだろうね。
余談だが会話に時折フランス語を混ぜるので、リアルではフランス人だと思われる。
※初対面の男性には敬称であるムッシューと呼んだり、ログオフ時にはオルヴォワール(さよなら)と言ったり。
まとめ
ゲーム面での面白さは起動時から確信していたものの、この手のゲームって(僕が知らないだけかもしれないが)あまりストーリーにこだわっている印象はないのに、話がめちゃくちゃ面白くてびっくり。
システムに関することも色々書きたかったんだけど、ストーリーに関してあーだこーだ述べているうちに結構な文字数になってしまったので、ここら辺で一旦幕を引いておくことにしよう。
ゲームの雰囲気をより詳しく知りたいなら、こちらの公式トレーラーもどうぞ。
そもそもこんな場末のブログで紹介しなくても、STEAMレビューが2021年7月8日現在で
全てのレビュー9406件:非常に好評、最近のレビュー137件:圧倒的に好評と非常に高い評価を得ているんだけどね!
でも日本ではあんまり知られていないゲームである気もするし、この記事も多少は意義のあるものになると思いたいね。
隠れた名作と言われているらしいが、こんな良いゲームが隠れてるのは勿体ないしさ。
レトロライクに抵抗感が無く、難しいゲーム上等かかってこい!って人は是非お試しを!