今さらながらシーオブスターズをクリアしたので、本日は改めてご紹介。
ファーストインプレッション記事の投稿日が去年の9月か・・・何か色々あってプレイをしばらく中断してしまい、そのまま長いこと放置しちゃってたんだっけか。
クリアし終えた今、何でこんな素晴らしい作品を長期間放置してたんだ!
って自分を責めたくなるほど満足いく出来だったね。
プレイ時間他、ぼかしてはいるが多少ネタバレを含んでいるためご注意あれ。
お気に入り度:★★★★★
概要
2023年8月29日配信開始。PC、Xbox、Switch、PSと現行機種には一通り対応。
お値段は約4000円だが、Switch版のみ4400円と少し高め。
(他作品でもマルチの場合はSwitch版だけ、1割ほど高いことが多い気がする)
開発元はカナダのSabotage Studio.
90年代のJ-RPGへのリスペクトが詰まった、レトロライクRPG。
オーソドックスなコマンドRPGに見えて、攻撃や防御、スキル中にタイミング良くボタンを押すことで効果が増すなどちょっとしたアクション要素も取り入れられているのが特徴的。
例えばこのムーメランという技、名前通り月の力をまとったブーメランで敵にヒット後、返ってくるのよ。
ボタンをタイミングよく押すことで打ち返すことができ(限度はある。20数回ぐらい?)、連続で当てるほどダメージも増えていくというわけ。
単発で終わらせるか連続ヒットさせるかで与ダメージは大幅に変わるが、タイミングは全然シビアじゃないのがありがたい。
僕はいずれもよく知らないが、クロノトリガーとスーパーマリオRPGを合わせたような感じなのだとか。
※
クロノトリガーは20年ぐらい前に一度クリアしたが、楽しかった記憶はあるものの昔すぎてよく覚えていない。マリオはSwitchのリメイク版をそのうちやってみようかな。
良かった点
SEA OF STARSを遊んでみた感想 【レトロライクRPG・期待の作品!】
前回記事でほぼ書き尽くしちゃってるのでこちらをご覧あれ。
補足もしつつ一応、改めて簡単にまとめておこうか。
・適度にアクション要素があり、ほどよく難しい戦闘が超楽しい。
・キャラ間のバランスも良くそれぞれに強みがあり、戦闘中に行動の消費なく交代が
できるので全員が活躍できる。
・難しく感じる場合は秘宝システムによって、プレイヤー好みの難易度に細かく
カスタマイズが可能。
・キャラの魅力◎。全員大好き! 最後に仲間になったアイツは第一印象は微妙だったが
熱くて他者に劣らぬ良いキャラクターだった。
・ストーリーは飛び抜けて良いわけではないが及第点。十分楽しめた。
先輩二人が人間的な弱さがあるのに対し、主人公二人は達観していて鋼のメンタルなのは
好き嫌いが分かれるかもしれない。
この芯の強さがあるからこそ世界の流れを変えることができた、という見方もできるけどね。
・グラフィックは最高。レトロ感がありながらも滑らかに動き、古く見えるけど新しい。
究極技はド派手だし、戦闘以外でもアニメーションムービーや、ドット絵による
カットシーンが用意されていたり、演出もお見事。
個人的に一番好きなのはセライ。デザインも技も、ムービー中でのアクションも
何から何までカッコよすぎる。
気になった点
虹色の巻貝集めが面倒なのと、ミニゲーム(ホイールズ)がつまらなかったことぐらいかな。
特に巻貝はヒントをくれる秘宝があるものの、真エンドを見るために達成せねばならない条件の中では、圧倒的に手間がかかる。
取りこぼしがあった場合は、すでに経験値の足しにもならないダンジョンへ
再度行かねばならないしね。せめてダンジョンを瞬時に脱出できるスキルかアイテムが欲しかった。
ホイールズは確かゲームの進行には関係なかったはずだが、運の要素が強すぎてシンプルにつまらない。攻撃できるチャンスが少なすぎるので単発高火力が役に立たず結局、防壁を無視できる暗殺者でのゴリ押しが最適解という残念なバランス。
ああ、あと個人的な好みの問題で一つ。
終盤にとあるキャラの意外な正体が判明し、グラフィックが少し変化するのだが
どちらか選択させてくれれば良かったなと。
変化後も趣の異なる魅力があるんだけど、元のデザインがかっこよすぎるのよ。あの人。
まとめ
プレイ時間は44時間26分で実績は920/1000解除済み。
真エンドの条件が少し面倒(巻貝)なのを除けば大きな不満もなく、ほぼすべてが高いレベルで
まとまっている上にやり込み要素も豊富という、非常に質の高い作品だった。
レトロライクではあるけど現代向けに中身はバッチリ調整されており、古き良き
RPGの面白さを再現しつつもストレスの少ない、遊びやすい仕上がりになっている。
しかし遊ぶ側は簡単にレトロライク、などと言うけど作るとなると実際、昔の作品から何を削って
何を足すか考えるのはかなり難しいんじゃないだろうか。
ちょっと引き合いに出して好きな方には申し訳ないが、それに失敗してしまったのが百英雄伝だと思うのだけど、本作はこのバランス感覚がしっかり取れている印象を受けた。
SFC~初代PSぐらい、もっと言えば黄金時代のスクウェア製RPGが好きだという人は是非。
あの辺にハマった人にはきっと刺さるはず。