【評価/レビュー】  マジカルデリカシー  【お料理魔女ゲー】

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やあどうも、Peter@peters_life0801です。

本日はマジカルデリカシー( Magical Delicacy ) という作品をご紹介。
プレイ時間は3時間37分で実績は30/1000解除済み。

基礎は悪い作品ではないとは思うのだけど、早々にギブアップしてしまった・・・。

 

 

お気に入り度:なし(プレイ時間が短すぎるため)

 

 

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概要

2024年7月16日配信開始。対応機種は記事執筆時点ではXboxおよびPCでお値段は約2850円。
開発元はSkauleというところで、情報は少ないが調べてみたところドイツのチームかな?

 

ゲームのあらすじは以下、マイクロソフトストアより抜粋。

 

このゲームは、駆け出しの魔女フローラとなり、賑やかな町の中を探索しながら人々の体に良い料理を作るメトロイドヴァニア風のゲーム。自分好みに作り変えたキッチンで、慎重に正しい材料を選びながら料理や秘薬を作ろう。カジュアルなプラットフォームの町の中を通り抜けながら人々と出会い注文を受けて、この魔法の世界についていろいろなことを知っていこう。 一人前の魔女になる夢を叶えるため、遠くの町へと旅立ったフローラ。そこは謎に満ちた未開の島々を目指す冒険者たちの住まう崖の上の港町。この町の盛んな経済に携わる中、彼女は対立し合う二人の魔女たちの集まりに遭遇する。魔女のカシアそして魔法使いのタウノは、フローラにたくさんのことを教えてくれる。が、しかしまた魔法に関する対立に彼女を利用しようとも考えている。

引用元:https://www.xbox.com/ja-JP/games/store/magical-delicacy/9pcrbqg481q1

 

ジャンルというかゲーム内容は、2D横スクロールのメトロイドヴァニア + アトリエといった感じ。街を探索しつつ住人から依頼を受け、物語が進むことで行ける場所が広がっていく。

個人的な好みを言えば、自分の好きなゲームが合体したかのようなシステムなのだが・・・。

 

 

 

探索、料理、採集…ゲーム全体のテンポが非常に悪い

わずか3時間半でギブアップしてしまった理由はすべて、とにかく無駄に時間がかかる要素が多く
ゲームがサクサク進まないという点にある。

それぞれ項目別に書き連ねていこう。

 

 

探索

メトロイドヴァニアならではの複雑なマップは僕は本来好きなはずなのだが、これを街に適用してしまったのは正直、大きな失敗だったと思う。

崩れるものや一定時間で消えるもの、夜しか現れないものなど足場関連が特に不便で、何故街にこんな仕掛けを用意する必要があったのかと思ってしまうし、これらのせいで移動が非常にしにくい。

 

 

例えば画像で薄っすら光っている箇所には、夜だけ足場が出現する。

これが何かアイテムが入手できる隠しエリアのような場所に繋がっているのならともかく、ふっつーに主要エリア同士を繋ぐだけの場所にあったりするの。

まあ一応夜間にしか進入できないわけではなく、遠回りすれば行けたりはするんだけどね。

 

 

また、主に食材の購入で頻繁に店で買い物をする必要があるのだが、店舗を含む各施設は
あちこちに散在しているため、ちょっと買い物をして帰ってくるだけでも結構な時間がかかってしまう。

しかも食材は一つの店舗にまとめて売られているわけではなく、パン、ハーブ、水産などなど
系統別に分けられている。

これに加えレシピ屋や鍛冶屋に大工、役場など拠点拡充用の店まであって無駄に種類が多い。

店を小分けにして生活感を出すためなのかもしれないがそれならば、中央広場のようなエリアを作って主要施設はそこへ集結させるべきだろう。

 

 

料理

ジャンルは料理のみではあるが(スープ、デザートなど系統別に分類はされている)複数の素材を組み合わせて作成する、アトリエシリーズの錬金術に近いシステム。

 

 

 

食材ごとに味をはじめとした属性が設定されており、依頼者の要望に合致するように調理して納品する。

これ自体は悪くないシステムなのだが例えば素朴な味甘味など、複数の味がかち合った場合は
どちらが優先されるのか説明がない上に、完成品のステータスを事前に確認することもできないため一見簡単に見える依頼でもかなり難しい。

チュートリアルは細かく挿入されるものの表面的な説明しかなく、肝心なことは教えてくれないことが多いんだよね。

 

要望を満たさない品が出来上がってしまっても、採集は素材のリポップにかなり時間がかかるし
お金は常にカツカツのバランスなので買い直すのが厳しい場面も多い。

キノコ類に至っては頻繁に使うのに店売りされないし(見落としてるだけならごめん)、アトリエ的なシステムながらたった一回の失敗のダメージが割とでかいのよね。

賢者の石とかならともかく、フラム程度の作成でもハードルがやたら高いと言えばお分かり頂けるだろうか。

 

依頼者の要望が大雑把すぎるため、序盤から自分でレシピと各食材の属性を膨大な組み合わせの中から考える必要があり、失敗があまり許されないバランスもあって全然ゲームが進まない。

料理名を指定してくれれば、考えられる組み合わせの数が大幅に減って楽になるんだけどな。

 

というか多分、序盤に登場するクエストでも新しい調理器具を買い足さないと作れない物だらけっぽい。

そして調理器具は序盤から大量に登場する上、入手金額のバランスが悪くてすべて買うことはできないので、最初に買う器具を見誤ると沼ってしまう感じなんじゃないかなこれ。

アトリエなんかは自分が知ってる作品はこの辺、新しい器具は進行に合わせて順次解禁されていき
導線がしっかりしていたんだけどね。

 

他には料理の完成にはリアル時間の経過が必要など、どう考えても不要な要素があるのも良くない。

※数十秒程度かな? なので完成するまでの間に出かけることもできない。
 ちなみに完成後に放っておくと火を使うものは焦げてしまうので、放置もできない。

 

 

採集

上でも少し触れているがリポップするまでの時間が長すぎるし、これまた店同様にあちこちに
散在しているため、どこで何が採れるのかを覚えるのは困難。

消費量が多い上に店売りのないキノコ類の場所を忘れてしまうと大変なことに。

これなら一個ずつではなく、一度に複数個入手できる仕様にすべきじゃないかなぁ。

また、せっかく採集物を見つけてもインベントリの数が少なすぎて、入手できないことが多いのも難点。不要なアイテムはお店へ行けば売ることはできるが、何故か捨てることはできないのも困りもの。

 

食材不足を補う要素として他にガーデニングがあるが、これはこれでやはり収穫までの時間が長すぎるし、水やりが大変すぎてあまり助けにはなっていないのが何とも。

 

 

その他不満点

・ローカライズは微妙

文章は機械翻訳的な固さが目立ち、意味は何となく分かるがストーリーの全体像は把握しにくい。

 

・操作性に癖あり?

操作性は基本良好だが二段ジャンプが何か変で発動しないことが多々ある。
入力した瞬間に壁などに当たっていると無効化されているのかな?

 

・夜にしか寝れ(時間スキップでき)ない

夜間にしか作成できないアイテムや限定イベントがあるのに、昼間に時間をスキップする方法がない。

 

・常に金欠

お金を得る手段が少なすぎるのに物価は高く、貯まれば即新たな調理器具や拠点の設備に消えていくことになるので常にお金が足りない。依頼の報酬をもう少し上げるか、せめて主人公のお店は自動販売にすべき。

新しい調理器具を買うために(そうしないと依頼も達成できない)、壺を破壊しながら街をさまよい
小銭を拾い集める生活にはもううんざり。

 

 

まとめ

【評価/レビュー】 ドラゴンズドグマ2 【12年ぶりのナンバリング新作】

【評価/レビュー】 レッドデッドリデンプション2 【RDR2】

 

めんどくさいゲームは好きなのだが本作は駄目だった。

同じめんどくさいゲームとして僕が好きなドラゴンズドグマ2やRDR2などは、不便を楽しませる工夫が凝らされているんだよ。

例えばRDR2の素材集めなどは、時にはアイテムも駆使しながら獲物の痕跡を辿り、急所を射抜いて綺麗なまま倒すなど狩猟のシステムが非常によくできているし、狩りの道中も見知らぬ人に助けを求められたり、賊に襲われたり豊富なランダムイベントによるハプニングだらけで、遠出する度に新鮮な体験を提供してくれる。

 

しかし本作の場合はそういった楽しませる要素が特になく、何をするにもただ面倒といったバランスになってしまっている。正直、売りになっているメトロイドヴァニアである必要性も感じられない。

もちろんジャンルが全く違うし、超大手とインディーズという違いがあるので
上で挙げたようなタイトルと比較するのは乱暴かもしれないが、小規模タイトルなりにもう少し反復作業を楽しませる工夫はしてほしかった。

 

イメージイラストやキャラデザインはかわいいし、世界観やグラフィックは大好きなのだけど
序盤から難しすぎてこれはちょっと、最後まで付き合うことはできそうにない。

難易度を緩和するパッチでも当たれば、再挑戦してみたいけどね。

基礎がつまらないわけではないし、多少でも易しくなれば個人的には結構ツボな要素が多いので、一気に化けるタイトルなんだけどなぁ。現状は勿体なさすぎるという印象。