【評価/レビュー】 三國志13 with パワーアップキット(PK)

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どうもこんにちは、Peter@peters_life0801です。

 

本日はこちら、歴史シミュレーションゲームの古参である三国志シリーズの13作目、

三国志XⅢ PK をご紹介しよう

 

 

 

三国志シリーズ。

コーエーが誇る歴史シミュレーションゲームの二枚看板の片翼である。
あ、もう一方は言うまでもなく信長の野望だよ。

コーエーにとっての顔良と文醜と呼ぶべき二大SLGの一方の雄、さて本作の感想はいかなるものだったか。

 

そうそう、無印はプレイしてないのでパワーアップキットのみ、そしてSTEAM(パソコン)でプレイしての感想になる。

CS機とは若干仕様が異なる可能性があるため、注意されたし。

 

お気に入り度:★☆☆☆☆

 

 

 

どんなゲーム?

富国強兵に努め、三国時代の中華全土を統一するのが目標のシミュレーションゲーム。

 

君主だけでなく配下武将や在野武将としてもプレイ可能。
12はスルーしていたので知らなかったんだけど、身分プレイの復活は10以来なんだとか。

 

新たに ”威名” なるシステムが取り入れられ、身分プレイの幅がより広くな・・・るはずだった。

ざっくり言えば職業みたいなものだろうか。

商人だったり暗殺者だったり、各種身分プレイの方向性によって名乗る・目指す威名は変わってくる。

 

条件を満たすことで上位の威名が解禁されていき、身分ごとに使用できる特殊コマンドが強力になっていく、というオマケ付きだ。

 

 

 

 

良い点

武将のイラストが素晴らしい

シリーズの売りの一つである劇画調の顔グラフィックは素晴らしいの一語に尽きる。

三国無双シリーズに出ているぐらいの有名武将は
平時/合戦時 と2種類のイラストが用意されているという豪華さ。

 

 

そこらの凡将だって手抜きイラストでなく、味のあるグラフィックが用意されている。

 

 

歴史イベントが充実!

重要なシーンはフルボイスだったりムービー付きだったり。

 

 

ただ、信長の野望・創造シリーズの戦国伝と違って条件が整うと強制発生してしまう模様。
・・・が、官渡シナリオの曹操陣営のように、自軍有利の展開のみ強制なのかな?

袁紹側だと回避できるのを確認。他のイベントは知らん。
赤壁なんかだと多分曹操陣営は回避できるんだろう。

 

あ、念のため言っておくけど、官渡の敗戦時のムービーをスクショしてあるけど、僕は袁紹は大好きな武将の一人よ。

優柔不断だとか色々言われてるけど後年、超世の傑とか呼ばれる尋常ならざる人物と戦ったわけで、相手が悪すぎただけで袁紹自身は間違いなく超優秀な人物だよ。

 

 

音楽も良い

コーエーのゲームはどの作品も音楽は質が高いよね。
本作も良曲揃いで他には・・・あれ、やべえ。良いところがもう出てこない。

 

 

 

 

悪い点

残念ながら非常に多い。

 

やれることが少なすぎる

身分プレイを売りにしている割には、どの身分もやれることが少なすぎて非常に単調。

大半の身分が結局行きつく先は合戦か一騎討ちのどちらか。

 

新たに登場した商人プレイは合戦がからまないものの、ひたすら物買って売る、の繰り返しで酷いなんてもんじゃない。

財力を武器にある程度は各勢力に取り入ってパワーバランスを調整したりもできるんだけど、他の身分以上に単調。

 

身分プレイを前面に押し出すなら太閤立志伝5ぐらい、各身分をしっかり作り込んでほしい。
あれは武士以外の医者プレイとかも凄く面白かったのに。

 

こんな中途半端なシステムにするぐらいなら君主プレイ固定でその分、作り込んでもらった方がよっぽどマシかな。

 

 

画面見てるだけの時間が長すぎ問題

内政を指示したら結果が出るまで待ちぼうけ、同僚の内政のお手伝いに駆り出されても終わるまでやっぱり待ちぼうけ。

 

顔アイコンに表示されている赤いゲージが無くなれば作業終了。
早送り最大速度でも大体20秒かかる。

 

 

合戦もほぼオートで進行するので攻撃先を指示したらあとは待ちぼうけ。

 

ゲージが溜まったら戦技を出す程度で、見てるだけの時間がとにかく虚無。

 

 

 

移動を指示したら行先に到着するまでやっぱり待ちぼうけ。

・・・と言いたいが移動中には頻繁にランダムイベントが発生する。
しかしパターンは少なく同僚武将に出会うのはまだいいが、賊に襲われて一騎討と詐欺師にからまれて舌戦が発生しまくるのは超ウザい

 

 

 

何をするにもボーっと画面眺めてるだけの、虚無の時間が長すぎてウンザリしてくるんよ。

本作の仕様とセミリアルタイムの相性が悪すぎる。

 

 

戦闘システムがつまらなさすぎる

歴史SLGのキモともいえる戦闘システムが、本作はとにかくつまらない。

前段でも少し触れているがほぼ自動で進行するため、行き先を指示して接敵したら後はほとんど眺めているのを繰り返すだけ。

ゲージが溜まったら戦法を使う指示を出すぐらい。

 

そして兵力差が大きくても敵部隊を潰走させるのにやたら時間がかかるため、
ほとんど画面眺めてるだけなのに一回の戦闘にかかる時間がめちゃくちゃ長い。

 

罠など戦術なんて要素が用意されているけど、発動には先に特定の地点を制圧しておく必要があるため、使う機会がなさすぎる。

罠仕掛ける前に接敵しちゃうケースが大半。

 

あと気になるのが、兵力の回復を ”遅い” に設定しても回復早すぎない? という点。

前述したとおり敵を潰走させるのに異常に時間がかかるため、一度大規模な戦闘が発生したら合戦を終えても終えても、次々に最初の方に壊滅させた奴らが戻ってくる。

 

これはわんこそばと呼ばれ、一応大分マシになってて無印ではもっと酷かったんだとか。

 

 

 

CPUのAIもお粗末

騎馬隊は他の部隊と行軍速度を合わせることもなく突出してきたりするので、待ち構えて多勢でボコれば、総兵力が同程度なら楽々勝ててしまう。

総大将は奥の方で引きこもってるかと思いきや、突如こちらの軍の本陣へ迂回しながら突っ込んでいくこともあるし・・・。

こういう行動しでかす場合は大体兵力差が大きい時なので、一発逆転を狙ってるのかもしれないが当然、陣を落とす前に追いついたこっちの部隊にボコられ壊滅する。

 

何がしたいのかよく分からない行動を取ることが多いね。

 

 

三国志の華・一騎討ちも酷い

パラメータの武力で攻撃力に補正がかかるものの、ただのジャンケン。

しかも5回打ち合ったら強制終了、体力の多い方が勝ち。
相手体力を0にして終わることは滅多にない。
つーか今まで見たことがない。

 

呂布や張遼といった豪傑でも行動がかみ合わなければただのチンピラにすら負ける笑
そしてCPUは明らかにこっちの手札読んでるとしか思えない動きばかりで、防御選ぶとほぼ確実に崩しが飛んでくる。

 

 

「俺ら兵士になりたいんすよ! 驍将と名高い張遼様に実力を見て頂きたいっす!」

とか言って、一騎討ち挑んでくる一般人の若者にボコボコにされる張遼見てると悲しくなっちゃうよ。

そして負けると「有名なだけで大したことないっすね」みたいに罵られる笑

 

 

つーかなんで兵卒志望のパンピーの武力が80もあんのよ。
ちなみに武力80って、ホウ統を敗死させたことで有名な張任と同じ数値なのよ。

そして于禁や曹休といったそこらの名将達よりも高い数値なのよ・・・。

 

追記:
記憶違いか修正されたのかランダムなのか、リライトのために撮影したこの画像の時は武力70だった。それでも一般人とは思えん能力なんだが。

 

 

このシステム、ジャンケンと言っても不平等なジャンケンで、コマンドは攻撃、崩し、防御、必殺の4つに分かれている。

攻撃は崩しに勝ち防御に負け崩しは防御に勝って攻撃に負ける
必殺は防御以外の行動に勝つが、自身が事前に防御しないと発動できない。

 

これが問題なのは攻撃を防御されてもダメージが通らないだけなのに、防御してる相手に崩しが成功したらダメージ + 1ターン麻痺と防御のリスクが大きすぎる点。

なので武力で相手を上回っていれば、ひたすら攻撃だけを選んでればOKということに気付いてからは、
チンピラにボコられる張遼様を見ることは一応なくなった。

 

結局それでも引き分けで終わるだけなんだけどな!

 

 

友好度上げが苦痛

今までのようにただ交流するだけでは、他の武将との友好度を100まで上げることができなくなっている。

友好度80になるとその武将から依頼されるお使いクエストをクリアするまでは、友好度が増えなくなるのだ。

 

そしてそのお使いクエストの内容はランダムなんだけど、特定の宝物探してきてくれってやつを頼まれるとかなり面倒。

どこにあるか分からないので、あてもなくあちこちの都市を彷徨い店を覗く羽目になる。

 

 

クリアすることで友好度の限界値解禁。
しかし90で再び頭打ちとなり、100まで上げるには再度お使いクエストをこなす必要がある。

 

これを絆結びたい武将に一人一人よ?

面倒くさすぎてやってられんっての。

 

 

勢力の国力差・・・

 

中原以外がスッカスカで三国鼎立状態の時代ならば、蜀や呉は各都市が離れすぎていて攻められると援軍が間に合わずかなり辛い。

今作は兵数は各都市の人口に紐づけられる形になったため、前線都市に多数の兵士を駐屯させることもできなくなっている。

 

そして河北もスカスカなので画像は官渡シナリオの勢力図なのだが、なんと

初期の兵力、金、兵糧、収入すべてが袁紹軍は曹操軍に劣っている。

 

なので田豊の曹操とは国力差が段違いなんで、富国強兵に努めてりゃーどんどん差が開いていくっすよって諫言はこのゲームでは通用しない。

むしろ速攻で曹操側の勢力を削がないとジリ貧になってしまうという。

 

 

 

 

まとめ

信長の野望はちょくちょく面白いのが出てるんだけど、こちらは長らく駄作続きだね。

 

不思議なんだけど信長といい、この三国志といい、何で毎回ガラっとシステム変えて一から作り直すんだろう?

評判良かった要素を突き詰めて続編を作っていけば、自然とユーザーから好まれる作品に仕上がるだろうに。

まあそれだといずれマンネリの壁にぶち当たることになるから、何作かに一回は総取っ換えしなきゃならないのは分かるんだけどさ。

 

 

そして何より、内容の酷さ云々以前に値段おかしいよね。
無印とこのPKバラバラに買ったら1万7千円ぐらいよ。

 

他国のメーカーが安価で面白そうな三国志のゲームを作り始めているので、
この商法もいつまで続くやら、って感じだね~・・・。
武将のイラストだけは負けやしないだろうけどさ。

ただぶっちゃけ、イラストは確かに良いけどそこよりシステム面に力入れてもらいたいよね。

見てくれが良くてもゲームとしてダメじゃあ話になんないし。

 

 

評価は限りなく最悪に近いけど、ギリ最悪じゃないってとこかなぁ・・・。

いや、やっぱ最悪でいいかな。

なんかPKはこれでも大分ましになってるらしいんだけど、このスカスカっぷりで大幅に改善されてるって無印は一体どんなんだったのやら。

 

 

 

オマケ: 海外メーカーが開発中の三国志ゲー

Total War: Three Kingdoms

このシリーズはプレイしたことないけど、日本の戦国時代版とかもあるみたいだね。
タイトルは Total War: SHOGUN だそうで。

コーエーの決戦シリーズみたいなゲームなのかな?

今年の5月に発売予定。めっちゃ面白そう。
お値段は6580円とお求めやすくなっております。

 

 

 

Three Kingdoms: The Last Warlord 三国志:漢末覇業

本場中国のメーカーが開発中のインディーズ作品。
昔のコーエー三国志にインスパイアを受けてるんだとか。
映像美は無いけれどお値段は2000円。

販売はされているけどアーリーアクセス版で、現在も開発継続中。
日本語も対応してるらしいので、完成品が出たら買う予定。

 

後日追記:

購入したので記事にしてみたよ!
ちなみに値段の2000円ってのは記事執筆当時の話で、今はいくらぐらいだったか。
僕はセールで800円ぐらいで買ったと思うんだけど。

 

 

 

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