やあどうも、Peter@peters_life0801です。
本日はTHOSE WHO REMAINというゲームをご紹介。
タイトル名は残された者たちと訳すのが良いかな?
プレイ時間は12時間54分、実績は825/1000解除。
それなりにプレイしちゃいるが感想は・・・うん、まあとりあえず書いていこう。
あと、ネタバレもしているのでご注意を。
お気に入り度:★☆☆☆☆
概要
2020年5月配信開始。
対応機種はXbox、PS、PCでお値段は約2100円(機種によって多少ばらつきあり)。
アメリカのドーモントという田舎町を舞台に、繰り広げられる惨劇を描くサイコホラーアドベンチャー。
プレイヤーは主人公・エドワードとなり怪異に追われながら、多発する謎の失踪事件の真相に迫り、そして自身の過去とも向き合うこととなる。
どうも都会から母と共に引っ越してきた少女・アニカが不慮の事故死を遂げた日を境に、異変が起き始めたようだが・・・。
本作のキーポイントは光と影。
どこまでも広がる闇の中には謎の人影が蠢いている。
ただ立ち尽くしてこちらを見つめているのみなのだが、光から離れればたちまち奴らの餌食となってしまう。
街灯など点在するわずかな明かりを利用して奴らを避け、謎を解いていこう。
屋内でも暗所に立ち入れば即座に襲われ、絶命することとなる。
部屋の入り口には大抵、照明のスイッチがあるのでまずはチェック。
本作のクリアには多大な観察力と忍耐力が要求されるのだ。
ジャンプスケアはなし!
Jump scareとはホラーゲームでよくある、大きな音と共に
いきなり怪物が飛び出してきたりするような演出を指す。
有名なものでは初代バイオハザードの、窓を突き破って現れるケルベロス(ゾンビ犬)なんかがそうだね。
本作には不意打ちで驚かせる要素はないので、ホラーゲームが苦手な人でも安心・・・かもしれない。
でも賛否ある手法ではあるのだが、個人的にはジャンプスケア以外で怖く感じる
ホラーゲーってあまり出会ったことがない気がするな。
知ってるものだとサイレンとバイオRE2ぐらい?
あとは自分が変なのかもしれないが、セレステの追いかけられるシーンは何故かすごく怖かったな。
ホラーではないトライ&エラーの高難易度アクション。名作なので是非遊んで頂きたい一作。
良かった点:先はそれなりに気になる
謎の真相に迫っていく過程はまあまあ楽しめたかなと。
最後が結構投げっぱなし・・・は言い過ぎか。
ただプレイヤーの想像に委ねる部分が大きすぎて、あんまり納得できるものではなかったのは確か。
暗闇から遠巻きに主人公を眺める謎の怪物たち。その様子はアニカたちに向けられた住人たちの視線を連想させるが・・・?
物語はどこまで描いて、どこまで考察させるか。
ちょっと洒落た話に仕上げる場合、この塩梅はかなり難しいのは分かっているのだけども・・・。
気になった点
データが消える恐れあり
タイトル画面では初回起動以降も何故か、最初はニューゲームにカーソルが合わさっている。
それは別に構わないのだけどうっかり押してしまうと、セーブデータが勝手に上書きされてしまい、最初からやり直す羽目になる。
一応確認はしてくるのだけど、ここでもご丁寧に「消えるけどOK?」って問いに対して
”はい” が初期位置になっちゃってるわけよ。
そいでトドメに本作はカーソル移動やボタン入力の反応が悪い上、カーソルがどこに合わさっているのか非常に分かりにくいんだ。
多分マウスなら問題なく、この不満点はCS版限定のものだと思うんだけどね・・・。
ともあれ僕はこれで一回、数時間進めたデータを消し飛ばしてしまっている。
意地悪で退屈すぎる謎解き
本作の謎解きは頭を使うのでなく・・・まあ、思考せねばならないシーンもなくはないが
キーアイテムの隠し方がいやらしすぎて、プレイ時間の大半はこれらの捜索に費やすことになる。
棚や引き出し、ロッカーなど多くのオブジェクトには干渉できるのだが
何十とあるこれらの中の一つだけに、しれっと次へ進むためのアイテムが隠されているのだ。
もちろん何のヒントもなく見つけ次第、総当たりで開けていくしか術はない。
大量に並んだこのロッカーの一つだけに、無造作に先へ進むための鍵が隠されている…。
引き出しやロッカーだけでなく、段ボール箱の下に隠れていることもあるので
行き詰ったらまあ、動かせるものは片っ端から動かしていかなきゃならないわけよ。
また、終盤へ近づくにつれヒントがない、もしくは少なすぎる謎解きが増えていく。
捕まったら即死の敵に追いかけられながら、何十とある扉の中から一つだけの正解を探し出すシーンなどはさすがに失礼ながら、何を考えて設定したんだと思ってしまった。
難しいのと理不尽は違うのよ。何の脈絡もヒントもない謎解きの数々には閉口してしまう。
簡単なものでもあちこちに散らばったオブジェクトを、触れればやはり即死する怪物から
逃げ回りながら一カ所に集めるものだとかね。
物を持っている間はダッシュができないため、時間がかかってめちゃくちゃ面倒くさい。
一度、誤ってニ時間半ほど進めたセーブデータを消してしまったのだが
解法さえ分かっていれば20分もかからないぐらいで追いつくことができた、と言えば
いかに本作の謎解き、アイテム探しが狂っているかが少しは分かってもらえると思う。
全体的に不親切
セーブはオートのみであるにも拘わらず、チェックポイントが少なめ。なので中断するタイミングが限られてしまうし、死ねば結構前からやり直しになってしまう。
そして冒頭で説明したように本作は暗闇に侵入すると死んでしまうのだが、境界が
曖昧過ぎてどこまで行って大丈夫なのかが、慣れるまでは分かり辛い。
部屋の明かりのスイッチはあるのか確認しようと、ちょっと進んだら死ぬことがあれば
どう見ても真っ暗闇なのに平気な場所もあったりするしね。
毎回ニューゲームに合わさることといい、謎解きの不親切さといい
ユーザーフレンドリーでないにもほどがあるなぁと。
バグ多め
クラッシュ(強制終了)、フリーズなどそれなりの頻度で発生。
※約13時間のプレイで5回ほど。
ほか、あまり害はないが復活した瞬間何故か死んだり
一部の場所は壁をすり抜けて進むことができる(暗闇扱いで死ぬ)など、細かなバグが散見される。
終盤のアニカの家の地下で逃げる際、進む道が現れないことが頻発するが
これはバグなのかどうかよく分からない。何か気付いていない進行条件があるだけなのかもしれないが、いずれにせよ不便。
まとめ
気になった点で挙げた諸々を思うと、嫌な言い方になってしまうが
製作者の独りよがりが目立つ作品だったという印象を受けてしまった。
謎解きや次へ進む場所の分かりにくさ、セーブポイントの少なさ、キーレスポンスの悪さなどなど
遊ぶ側のことをあまりにも考えてなさすぎるんじゃないかなと。
前回紹介した同じようなジャンルのClose to the Sunに続き、個人的には大ハズレ。
ただ双方ゲーム部分はどちらも質が低いが、こっちはまだストーリーはそこそこ楽しめただけ良かったかな。
※その分世界観や設定は特に目を引くものはなく、あちらの方が大きく秀でている部分もある。
打ち切りエンドじゃなけりゃ名作になれるポテンシャルはあるように感じた。
とはいえ本作も、考察できる余地があるだけ向こうよりはマシだが消化不良気味。
文化による感覚の違いが大きいのかもしれないが、ゲームに限らず欧米のいまいちな作品には
とりあえず悪魔が原因なら雑でも許される、と思ってそうな作品が多い気がするね。
・・・まあ、日本にも悪魔を悪霊なんかに置き換えただけの雑な作品はごまんとあるか。