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どうもこんにちは~、Peter@peters_life0801です!
先日買ったファイアーエムブレム(以下FE)無双が面白くて、あっという間にクリアしちゃったので今日はこいつをご紹介しよう。
お気に入り度:★★★★☆
どんなゲーム?
2017年9月28日発売
無双シリーズ・・・それは大軍をバッサバッサと薙ぎ倒すアクションゲーム。
まあ今更説明するまでもない有名シリーズだよね。しばしば北斗の拳やガンダム、ワンピースなど人気作品とコラボすることでも知られ、本作は任天堂が擁するシミュレーションRPG・FEシリーズとのコラボ作品。
無双シリーズは複数機種で展開することが多いけれども、本作は題材が題材だけに当然ながらSwitchのみでの販売となっている。
良かった点
原作の雰囲気を上手く再現している
メインの武器となる剣、槍、斧による3すくみを無双のシステムで上手く再現。
エンパイアーズのように攻撃や防衛など味方に指示を出すことができ、この3すくみを利用して有利な味方を敵にぶつけるといった戦術が可能。
プレイヤーの見えない位置では他作品よりも敵味方が強いというか活発なようで、難易度にもよるけど本作ではこの3すくみや指示を上手いこと使わないと結構しんどい。
無双でありながらFEシリーズの戦術・戦略性を上手いこと取り入れている。
なお、戦場に出せるキャラはメインとサブに分かれており、メインとして配置したキャラとは戦闘中にいつでもスイッチができる。一回の戦闘で色んなキャラを操作できるのは嬉しいね!
このキャラスイッチの利点に、長距離の移動が面倒ならば移動先だけ指示を出して、目的地に着くまでの間は激戦区にいる他のメンバーで遊んでる、なんてのもあるね。無双のダルい要素の一つである長距離移動を、このシステムで解決してくれているわけ。
演出面でもキャラのレベルアップ演出なんかはFEそのものだし
※レベルアップのたびに画面が止まるので、テンポが崩れるのが嫌ならばこの演出をOFFにすることもできるよ。
原画をそのまま3Dモデルにしたといった感じのキャラクターグラフィックも素晴らしい。
本作で個人的に好きなキャラツートップのサーリャとマークス。サーリャは何でいるんだとも思ってしまうが笑
無双風にアレンジされた各作品の名曲も良いね! FEをただ無双にしただけでなく、総じて原作愛がしっかり感じられる作りになっている。
こんな面でも原作再現
覚醒から導入された二人一組で戦う ”ダブル” が本作にも存在。
ダブル中は基礎ステータスが上昇するほか、援護攻撃や援護防御が発動可能。
また、二人とも無双ゲージが溜まっている状態なら、強力なデュアル奥義が使えるようになる。
一部ボスが超硬い本作では非常に重要なシステムだ。そしてデュアル奥義発動時には、キャラの組み合わせによっては特殊なセリフが流れるのが最高。
なお、ダブル中の後衛キャラは一時的に戦場から消える形になるので、敵軍に対して数的不利になることもあって必ずしもダブルが有利だとは限らない。3すくみ同様、状況に応じて使い分けよう。
ほか、さすがに結婚はできないけど支援システムもあり。
仲間を救援する・ダブル状態で戦うことなどで支援レベルが上がり、レベルが上がるごとに成長に必要な各キャラ固有の素材アイテムを入手できる。
原作通りレベルはC~Aで表現されているけど、残念ながらパラメータ補正は無い模様。
特定の組み合わせでのみ、Aになった時に支援会話が発生する。
爽快感抜群
ガンダムや北斗なんかは、一作目は動作がモッサリしてたり攻撃範囲もやたら狭かったりで微妙だったんだけど、本作はどのアクションも機敏だし攻撃範囲もすごく広いしで、爽快感は申し分なし。
使ってて弱いと思うキャラも特にいない。公式に人間形態だと弱いとされているチキですら、よその無双へ出かければ結構な強キャラだと思われる。
アルスラーンとかワンピースなど未プレイで知らない作品もあるんだけど、攻撃範囲や素早さだけ見れば多分、今までの無双作品の中で一番自キャラが強いんじゃないかな?
騎乗キャラ
ソシアルナイトやペガサス・ドラゴンナイト。
こいつらどうすんの? 普段はまさか徒歩で戦うの? とプレイ前は訝しんでいたんだけれども、多少操作感にクセはあるものの、こちらも上手いこと無双アクションに落とし込んでくれている。
三国無双の馬超とか、本作のフレデリクやマークスみたいな感じにしてもいいんじゃない?
キャラゲーとしてもよくできてる
戦況報告をはじめ、メニュー画面などで流れるシステムボイスが全キャラ分用意されており、条件を満たせば好きなキャラに変更することが可能。
お気に入りのキャラがあいさつしてくれたり、長時間遊んでいたら注意してくれたりするよ笑
気になった点
良作には間違いない一方で粗や不満点も多々あったので長め。
ストーリーモードがいまいち
とりあえずビックリするぐらい短かった・・・。
プロローグ(断章)含め全21話、しかも断章と最初の3話ぐらいはすぐ終わるチュートリアルのようなもの。なので話数だけを見れば全体の実に5分の1が導入部分にすぎないんだよね。
内容もあまりにも駆け足なのでラスボスっぽい敵を倒したときに、こっからまだ一悶着あるよね? と思っていたらマジでそのまま終わってしまった。
クロスオーバーもいまいち活かされてない感じだし、何より不満だったのが敵キャラのグラフィックパターンの少なさ。要はモブばかりでFEではおなじみの敵国の将軍とかがほぼいないんだよね。
暗黒竜、覚醒、IFの三作から一人ずつ主要な敵キャラが出ているのみで、しかもこの3人はいずれも魔導士タイプ。祖国のやり方に疑問を感じながらも忠義を全うする将とかがいないんで、敵側にドラマがあまりにもなさすぎる。
あくまで無双であって本家のシミュレーションでないとはいえ、正直ストーリーはもう少し何とかならなかったものかなと。
支援会話もいまいち
長い割に会話の中身が無いというか、どうでもいい内容をひたすらベラベラ喋ってるだけというか。
制作会社が違うんで文章作ってる人も別なんだろうけど、支援会話の出来はハッキリ言って本家とは雲泥の差。
ヒストリーモードあれこれ
各作品の特定のステージを(一応)再現したモード。
ストーリーモードとは違いこちらはステージ数がかなりあるんだけども、特殊なイベントなどは一切なくどのステージもあまり代り映えしない。人によっては単なる作業と感じてすぐ飽きちゃうかもね。
ガンダム無双を知ってる人ならミッションモードを連想してもらえば分かりやすいかな。
Sランクの条件が厳しい
Sランク達成で最強武器の素材など、貴重なアイテムがもらえるステージが多々あるんだけども、達成条件である15分の制限時間は厳しすぎるように思う。
本作は砦を奪い合うシステム(エンパの拠点のようなもの)のせいもあり、どこそこの砦が苦戦、陥落! 敵の援軍! とほぼひっきりなしに情報が流れ続ける。
これが渋滞して総大将のいる門が開くまで2分近くかかり、このせいで15分越えちゃうことも。
あと勝利条件に記載されてないのに、総大将撃破後に不意打ちで出てくるクッソ硬いボスもマジでやめてほしい。
敵撃破数によって解放されるスキルがあるため、15分間近まで敵倒してることが多いんだよね。
なのでいきなりそんなん出てこられると対処できない。常に時間に追われてるようで15分制限はかなりストレス。
一部ステージの難易度がおかしい
難易度はレベルで表記されてるんだけど、いくつか明らかに表記レベルでは太刀打ちできない難しいステージが混じっている。
脱出戦やシャドーが大量に出てくるようなステージは、自キャラのレベルがかなり上回っていないとクリアは困難。
オリジナルキャラに魅力が無い
他作品のロードのような器量や威厳は無いし、性格はありきたりな熱血系&世間知らずなお嬢様だし、デザインも正直ダサいし、主人公の双子にまったく魅力を感じなかった。
つーかお姉ちゃん、覚醒のノワールと見た目かぶりすぎだし!
無個性すぎて使う気も起きないんだけど、一応主人公なのでストーリーモードでは強制出撃。
ストレスでしかなかったね。
※ただしどのステージも一度クリアするとフリーモード扱いとなり、以降は強制出撃メンバーも変更できるようになる。
敵側も同様で、王はただの空気だし王子もありきたりな兄貴分キャラで無個性。
ストーリーともども、こちらももう少し何とかならなかったもんかと。
参戦作品の偏り
参戦作品が少なすぎる問題。
2019年7月2日現在、FEシリーズはリメイクを除けば14作品が発売されてるんだけど、参戦しているのはたった5作品だけ。
各作品からの参戦キャラ数も偏りまくってて、有料DLCの追加キャラも含めた人数は
暗黒竜から6人、覚醒から9人、IFから12人。
他には烈火、Echoesから1人だけなのと、色んなシリーズに登場する商人のアンナが隠しキャラとして登場。
これに主人公の双子を加えて全32キャラ中の21人が覚醒とIF。
烈火とEchoes、アンナはストーリーに登場しないいるだけ参戦。
まあでも参戦キャラの人選自体は納得いくし、IFなんかはねえ・・・
主要人物が多い上にDLCを除く初期メンバーは、全員外せないようなキャラなので仕方ないかとも思うんだけど。人気の面でも覚醒とIF中心になるのは当然だとも言えるしね。
しかし擁護もできるとは言え、やっぱ歴史あるシリーズで参戦作品が半数にも満たないっていうのは残念だし、Echoesや烈火のように主人公が複数いるのに一人ずつしか出てないってのもどうなのよと思う。あとはスマブラで人気のロイとアイクぐらいは出してあげてよ。
武器の偏りは擁護できない
しかし本家同様に武器による3すくみが非常に重要なこのゲームにおいて、プレイアブルキャラのほとんどの武器が剣というのはさすがに擁護のしようがない。
DLCで9キャラ増えるんで、それである程度はマシにはなるんだけども。
未導入なら全23人のうち剣使いが10人という偏りっぷり!
クラスが少ない
おなじみの山賊や海賊が一切いない。ソシアルナイトの上位クラスはいるけど槍騎馬キャラが敵味方含めこれも一切いない。ボウナイトもいないし、アーマーナイトも敵にモブがいるだけでプレイアブルキャラには一人もいない
とまあ、FEおなじみのクラスがいなさすぎ。出ていてもモブのみだったり。
傭兵/勇者も実質いないようなもんかな。
ナバールがいるけど彼、見た目もモーションも完全に剣士/ソードマスターなんだよね。
※実際、原作でもリメイク版では傭兵から剣士へ変更されている。
人気ありそうなアズールかセレナでもいてくれればねぇ・・・。
敵のステルス
昔の無双でよくあった問題なんだけど、敵を同時に大量表示することができず、倒した瞬間に新たにその場で敵が生えてくる(ように見える)現象。
同時に表示されてる数自体は決して少なくはないんだけど、倒した瞬間にそこらからニョキニョキ現れるのはなぁ・・・と。
スペックよりも携帯できるなど利便性を重視したSwitchの特性を考えれば、仕方ないとは思うんだけどね。
十分ワラワラいるんだけど実際はこの数倍いる。倒れた敵が消えたらその分、その場にパっと表示される感じ。
本拠地陥落しすぎ
ゲームオーバーになる原因の9割9分はこれじゃないかな。
救援が必要というログが流れてから向かっても間に合わないことが多々。
一応本拠地を狙う敵が進軍し始めたら文章で表示されるんだけど、他の無双に比べて情報表示が多くログが流れやすいこのゲームでは見落としがち。
誰かを護衛に置いておけばいいんだけど、そうすると絆レベルが上がらないというジレンマ。
スキル解放システム
無双お馴染み、武器に付属するスキルが本作にもある。
しかしこのゲームでは一部のスキルは一定数の敵を撃破しないと使えるようにならない。
※スキルの種類によって異なる。基本的に強力なものほど必要撃破数が多い。
2000、2500、3000、4000、5000、6000の6種類。
しかも一度解放して終わりではなく、必要になる度、同じ敵撃破の作業を繰り返す必要がある。
各キャラ専用のユニーク武器も初期状態では弱く、真の力を解放するには特定の条件を満たした後に1万もの敵を倒す必要がある。それをキャラの数だけ・・・と考えるとゾっとする。
それと超めんどくさいのが敗北すると、その戦闘で稼いだ撃破数がリセットされること。
ただでさえ何百回も繰り返さなきゃならない作業なのにこの仕様はあんまり。経験値や上がったレベルは没収されないのに。
一人しか出撃できないステージ
ヒストリーモードに結構あるんだけど・・・本作ではキャラの強化に支援レベル上昇で入手できるアイテムが大量に必要。
最高のAまで上げようとすると結構時間がかかるのに、絆を一切上げられない単独出撃のミッションはぶっちゃけ時間の無駄に感じてしまう。
コンパチ
本作はアクションが同じ・・・いわゆるコンパチキャラが多い。
ただ僕の見解を述べとくとこれに関してはまったく気にしていない。
ただ人によってはマイナスだと思うんで挙げておくってだけ。
原作的に使用武器の幅は狭いし、クラスなどの制限もあるから全キャラ違うモーションにってのは難しいと思う。私的にはアクションかぶってもいいんで、味方も敵もキャラの数を最優先して充実させてほしいかな。
キャラ人気が強いシリーズだしね。
まとめ
無双の新シリーズ第一作目って大抵、意図的に微妙もしくはつまらなくしてる感がある作品が多いんだけども本作は珠玉の出来。
悪い点を長々と挙げたように不満点も多いんだけど、それを吹き飛ばすだけの面白さはあるし何より、原作愛がビシビシ伝わってくるのが良いね!
無双好きもFE好きも、どちらか片方しか知らない人にも、もちろん新規さんにもプレイしてもらいたい良作。本作の核となっている覚醒とIFの二作品は面白いし、新規さんでこのゲームを気に入ったならば遊んでみる価値はある。
是非、参戦作品やキャラクターを大幅に増やした次回作を遊んでみたいもんだね。
これ一作で終わらせるのは勿体ない。
※追記
続編が出たがお勧めはしない。
特にクロードとレア様が好きな人はトラウマになるレベルなのでやめておいた方が良い。
どうしてこうなった。
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