【評価/レビュー】 真・北斗無双 【北斗現れるところクソゲーあり…とは言わせない!】

 

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どうもこんにちは、Peter@peters_life0801です。

前回に引き続き本日は真・北斗無双をレビューしてみよう!

 

前作の記事はこちら。

結論から言えば、前作の記事でも述べたが度々ゲーム化されるものの、その多くがクソゲーであることからファンの間では

北斗現れるところクソゲーあり

と言われている。

 

し・か・し!

 

本作はそんな北斗クソゲー伝説に終止符を打つ程度にはよく出来た作品だった。

まあ過去にもいくつか良作はあったんだけどね。
前作も無双シリーズとしてはイマイチだが、北斗ゲーの中では優秀だったもんさ。

 

なお、こちらはまだソフトを持っているが360にはスクショキャプチャ機能が無いため、前回に続きゲームの画像は用意できないのでジャギ様のフィギュアで我慢してほしい。

こちらはまだ公式サイトも生きてるけど、画像を保存できない仕様になってるからね。

※パソコンでスクショして切り抜くって手はあるけど、保存できなくしてる辺りそれは無断転載とかになるかもだし。

 コーエーは確か和ゲーメーカーでは数少ない、スクショ掲載を推奨しているメーカーだけど
 当時はまだゲーム機にそんな機能ははなかったしね。

 

お気に入り度:★★★★☆

 

概要

2012年12月発売。
対応機種は当初はXbox360とPS3だけだったが、後にWii-Uにも移植されている、北斗の拳と無双のコラボシリーズ第2弾だ。

前作がラオウ編までだったのに対し、本作は修羅の国編+αまで収録されているのでボリュームは大幅に増している。っても前作が薄すぎただけってのもあるけどね。

 

内容は基本的にはいつもの無双なので、そんな細かく説明するほどでもないだろうってわけで割愛。

 

 

良かった点

正統進化したと言えるけど・・・

攻撃速度・範囲とも大幅に改善され、全体的に自キャラの性能が飛躍的に向上し、モヒカンどもを薙ぎ倒す爽快感は大幅に増している。

泣きたくなるぐらい弱かったケンもトキもめちゃくちゃ強くなっており、特にトキは病さえなければ最強と言われるほどの実力に恥じぬ性能に引き上げられている。

 

何で使えなかったのか理解に苦しむキャラたちもプレイアブル化したし、GOLAN編やデビルリバース編など削られていたエピソードもバッチリ追加された。

邪推しちゃうと、正統進化したと言えば聞こえはいいけど、前作はこれ出すために
ザと遊びにくい仕様 & 内容スカスカにしてた感が非常に強い作品だったんで、手放しで褒めてもいいのかどうかって感じはするけどね。

 

 

奥義が全種使えるようになった

前作は装備制で同時に使える奥義は、戦闘準備画面で設定した4種類までという制限があったが、今作からは習得さえすれば全種類いつでも使えるようになった。

奥義の種類は結構あるので、切り替えがスムーズにいかないのは難点っちゃあ難点だけど全然我慢できるレベル。

 

 

QTEの廃止

前作ではボスにトドメを刺すのにQTEを成功させる必要があったが、あまりにも評判が悪かったためか廃止されている。

代わりに各イベントシーンでボタンを押す指示がたまに出てくるが
時間制限がなく失敗もないので、イベントを盛り上げる演出として一役買っている。

ストレスなく、自分で秘孔突いてるって感じで良い仕様に変わってるね!

 

 

気になった点

ゲームとしては大幅に面白くなったものの、言いたいことはたっくさんあるので長い笑

 

奥義演出の改悪

前作での魅力の一つだったド派手な奥義演出が非常に簡素に。
カメラアングルが数度変わり、ドン!!っと技名が表示される演出が無くなってしまった・・・。

これによって連打系はまだしも単発系の奥義がひっじょーーーーーーーーーに地味になり、ただの強攻撃みたいになっちゃってんだよね。

 

撃壁背水掌でラオウぶっ飛ばすの超楽しみにしてたんだけど、ただの掌底っすよ。これじゃあ。

 

 

やはり原作愛が感じられない

前作に比べれば遥かにましになったとはいえ、やはり北斗愛はあまり感じられない。

例えばトキがラオウに敗北した時とか、最初っからトキが泣いてるんだよね。
あのシーンは実の兄であるラオウの言葉に、遂に堪え切れなくなってあの冷静なトキが涙を流し始めるからこそ、心打たれるわけなのよ。

 

あと相変わらずグラフィックパターン少なすぎ。
やっぱりダガールやガルフなどお笑い枠のザコは登場しないし、モヒカンも誰の配下だろうがグラフィックは使いまわし。

一般人も当然のごとく使いまわししまくりで、あちこちでミスミ爺さんが登場するという世紀末っぷりである。

 

何より酷いのがフドウとジュウザの別衣装が用意されてないこと。

フドウの鬼の衣装を削っちゃあ、ラオウ戦の魅力が大幅減ってもんだろう。

ジュウザも「防具があればそこに甘えが生ずる!」という原作のセリフを吐きながら防具付けたまんま。体に油を塗っていた奇策も当然再現されていないし、更には敗北したのに勝ち誇ったかのような死に顔もなし。

あんなカメラアングルじゃ あべし! ってなったみたいじゃん!

ジュウザの魅力を削ぎ落すことに命を懸けたかのような演出になっちゃってんだよね・・・。

 

鬼の衣装は作成するの手間かもしんないけどジュウザの場合、上着脱がすだけじゃん。

 

重要な衣装や演出削りまくっといて、

マミヤのバスタオルverとか用意してる場合じゃねーぞ!

 

 

相変わらずプレイアブルキャラが少ない

総勢20人(DLC含めれば24人)で前作の8人から比べれば大幅に増えてはいるんだけど、それでもやはり少ない。

ジードとか牙大王、獄長、カーネル・・・北斗ならこの辺も網羅してもそんな人数増えないでしょ?
原作で瞬殺されたとはいえ、五車星のシュレンやヒューイも登場はするものの使えないし。

中でも取り分け、獄長の人気は言わずもがな。
カーネルも一部ではシンより強いんじゃないかと言われるほどの実力者で人気も結構あるし、この辺が使えないことに不満を感じるプレイヤーは当時結構多い印象だったね。

 

また、プレイアブルキャラにもリュウガやリンなど強攻撃が一種類しかない、
ちょっと手抜きなんじゃない? と思うモーションのキャラが複数混じっている。

 

 

幻闘編が大幅改悪

完全オリジナルストーリーであった前作からは打って変わって、原作に登場していない間の各キャラは裏で何をしていたのかという内容に変更。

原作者監修らしいけど凄まじいまでに矛盾だらけで、内容もつまらないものばかり。

いやまあ、元々矛盾だらけな漫画なんだけど笑
そういうのを吹き飛ばすほどのパワーと言うか面白さが足りてないって言うかさ。

 

あんなことがありましたね → 戦闘(回想)
こんなこともありましたね → 戦闘(回想)
そういえばこんなことも → 戦闘(回想)

みたいな感じで、ほぼほぼ回想だけで終わるファルコ編とか新手のギャグかと思うほどだ。

いや、そもそも原作が半分ギャグ漫画みたいなもんだってツッコミはここでは無しね!

 

大人バットとリンがタイムスリップしちゃう北斗の軍シナリオのみ、唯一前作の展開っぽくて楽しめたかな。バットかっこいいよ。

 

 

システムもダメ

ステージ内に点在する拠点を制圧していくシステムなんだけど、5つ制圧すると勝手にボス戦へ移行してしまい、ザコが消えてしまう。

そしてそのザコは拠点の周りにしかいないため、移動が物凄く退屈。

 

全っ然敵を倒せないシステムゆえか無双おなじみのKOカウントも廃止されており、何人の敵を倒したかも分からなくされてしまっている。
(ン百人撃破ごとに今まで同様テロップが入るので大まかには確認できる)

 

ちなみに千人撃破はDLCのステージ買わないと達成できない。

拠点関係なくザコがワラワラ湧くステージが有料配信されてるからね。

 

 

DLCはまたもボッタクリ

今回も原作衣装は1着300円、全4人の追加キャラは1人800円、追加ステージは1つ100円。

そして前作に引き続き、原作衣装ではレイの白髪verが使えないなど、相変わらずかゆいところに手が届かない造りになっている。

また、リュウガやユダはなぜかマントを身に着けていない。
ってかユダはこれ、原作衣装じゃなくない? 色も何かおかしいし。

 

 

DLCキャラ・アミバのモーションが酷い

グルグル回転する技の後に目を回して倒れるなど、全体的にネタに走っており、原作ではありえないアクションの数々を繰り出す謎のキャラになっている。

ネタキャラとして人気はあるし僕も大好きだけど、アミバの魅力ってこういうもんじゃないでしょ?

こういうの一つとっても、なんか勘違いしてるって言うかやはり原作愛が無いんだなと感じてしまうね。

 

 

まとめ

長々と不満点を書き連ねたが、2019年4月現在でも北斗の拳をゲーム化したものの中では一番遊べるものだと思う。

しかし、(粗が多いながらも)ゲームとして楽しめてもやはり
圧倒的に原作愛が感じられぬ本作の演出や、仕様の数々はファンとしてはなんとも残念。

 

PSで発売された世紀末救世主伝ぐらい、原作愛溢れる仕様ならなあと嘆かずにはいられないね。

まあアクションゲームとしてはそんな悪くない出来だし、北斗ファンならきっと楽しめるはず。

 

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