どうもこんにちは、Peter@peters_life0801です。
本日はXbox-one、Switch、PS4、PCとあらゆる機種で販売/配信されているゲーム、
ブラッドステインド リチュアルオブザナイトをご紹介!
面白いけど粗が多いゲームでもあったなぁ・・・。
お気に入り度:★★★☆☆
概要
メトロイドヴァニアと呼ばれる2D横スクロールの探索アクションゲーム。
タイトルのBlood stainedとはstainがインクや血によるシミ、もしくは染色するといった意味なので血染め、血まみれとかそんな感じのイメージだろうか。
Ritual of the nightは直訳すれば夜の儀式。
2000年代の悪魔城ドラキュラシリーズを製作したスタッフが手掛けており、初代PSやGBAで発売された悪魔城を現代向けに作り直した作品と言える内容になっている。
名作と名高い月下の夜想曲をプレイしたファンなら、あれを思い浮かべると分かりやすいはず。
ボスを倒して得た能力によって徐々に行動範囲が広がり、敵を倒して得た装備品やレベルアップによって自キャラは強くなっていく。
現在ではインディーズでしばしば見かける程度になってしまったものの、今なおファンが多いジャンルのゲームだ。
ちなみに同じブラッドステインドというタイトルで、副題がカースオブザムーン(Curse of the moon)というゲームがあるが、あちらはファミコン時代のステージクリア型だった悪魔城風のゲームで、グラフィックもファミコン風になっている。
キャラクターは同じだけどパラレルワールドという設定で繋がりはないみたいだね。
本作ではカース~のプレイアブルキャラの1人だったミリアムが主人公。
操作キャラクターは2人から選択可能。ただし・・・
ミリアムのほか、カースオブザムーンで主人公を務めた斬月も使用することができる。
ただし途中で使用キャラクターの変更をすることはできない。
さらに斬月編はストーリーをはじめ、装備の変更や敵からのドロップ、アイテムの使用や錬成、買い物、シャード集めといった本作を楽しむための、あらゆる要素が利用できない。
(敵を倒してレベルアップすることだけはできる)
完全にオマケモード扱いなので初プレイでは選択しないことをお勧めする。
月下のリヒターモードみたいなもんだね。
なんでもこちら、後からアップデートで無料で追加されたものなんだとか。
ミリアム編の斬月の行動を追うモードかと思ったけど、そういう事情なら文句は言えないね。
むしろ遊びの幅を増やしてくれたスタッフに感謝をするべき。
良かった点
懐古向けとしては非常に完成度が高い
覚えることの少ないシンプルな横スクロールアクションで取っ付きやすく、操作性も良好。
ただしドットではなく3DCGであるため、昔の作品に比べ動きがもっさりしている。
そして昔の作品で言うソウル(本作ではシャード)が大幅に増え、使用ボタンも増えたので
操作性やシャード関連で最初に少し戸惑うかもしれないが、直に慣れるレベルだと思う。
図書館の司書を下から突き上げるなど、過去作品を彷彿とさせる小ネタも随所に散りばめられており、ファンならニヤリとする演出もそこかしこに。
音楽も良い出来!
BGMも悪魔城シリーズのお約束としてカッコいい良曲が揃っている。
パッケージ版のみ?初回限定特典としてサウンドトラックが付いていたらしい。
豊富なやり込み要素
レアアイテム・シャード集め、料理制覇、マップ埋めにモンスター図鑑コンプと
クリアしてはい終わり! ではなく遊び尽くそうと思えばやれることは無数にある。
下の方にクリアデータの画像があるが、迷ったりアイテム集めをしたりしつつで
20時間半ほどかかった。
横スクロールのアクションゲームとしてはかなりのボリュームだね。
外見のカスタマイズが可能
自キャラの外見のカスタマイズが嫌いな人などいないだろう。
・・・・・・・・いないよね?
悪魔城シリーズにはなかった要素なのでこれは嬉しいシステム。
今作では頭装備、マフラー、アクセサリーのデザインがミリアムの外見に反映される。
※ただしアクセサリーはメガネ類など一部の物だけ。
胴装備は確認できた物の中ではヴァルキリードレスのみ特殊グラが用意されている。
また、ゲームを進めてある人物に出会うと髪、瞳、服、肌の色も変更することができる。
髪型も変えられるようになるが、こちらは対応したアイテムを入手することで順次解禁されていく仕様。
髪型と色を変えるだけでもかなりイメージは変わる!
ただ、装備品に関してはグラフィック固定なのが残念。
気に入ったデザインの物があっても弱ければ使い道はないので、必然的に選べる物は限られてしまう。
最近は性能はそのままで外見だけを変更できるゲームも結構見かけるからね。
気になった点
一部の謎解きの理不尽さ
クリアするためには必ず訪れねばならない、とある場所へ進むために
ボスではなくただのザコが落とすシャードが必須となる箇所がある。
しかもそのザコはまとまった数が現れるわけでもなく、さらに遭遇した時点ではコツと言うと大袈裟だが、倒すのにちょっとした工夫が必要だったりする。
そして当然、シャードは100%ドロップするわけではない。
ボスやイベントで得られる能力で行ける範囲が広がっていくタイプのゲームで、これはやっちゃいかんだろうと思うんだけどなぁ。攻略サイトを見ない場合、一生気付かない人も多いんじゃないだろうか。
小さい敵多すぎ! & デザインがイマイチ
月下の夜想曲と暁月の円舞曲、HDしか知らないけど今までの作品って
こんな小さい敵多かったっけ・・・? 月下のノミ男がウザいのはよーっく覚えてるけど
そんな数は多くなかったはずのアイツと同じようなのが、本作にはウヨウヨいる。
それとエレメンタル系、バグ系といった壁の中や画面外など攻撃できない位置へ
素早く移動してから急襲してくる敵も多すぎ。
終盤などこいつらだらけでウンザリした。
デザインに関しては好みの問題も大きいと思うんだけど、過去作に比べて
不気味さやおどろおどろしさを持つ敵があんまりいないなぁと。
実写取り込み?の巨大な犬や猫はウケ狙いなんだろうけど、さすがに悪ふざけが過ぎるような。
強制終了バグあり
クリア後、データを引き継いで2周目を始められる・・・とのことだけど
データを引き継ごうとすると100%強制終了する。
クリアデータを選んでL2を押すと引継ぎプレイをすることができるはずなんだけど・・・
攻略サイトによれば特定の装備品、シャードを身に着けていなければ回避できるらしい。
斬月刀やディメンジョンなど、イベントで得られる装備が悪さをしているようだ。
また、稀に画面が切り替わる際にも強制終了が発生することがある。
こちらは再現性はないんだけど、よそ様のブログでも報告例は多数挙がっている。
僕は未経験だが上記のものとは別にフリーズすることもあるらしいので、セーブは小まめにしよう。
なお、強制終了以外にもマップが正確に表示されないなど細かなバグが多い。
さらにXbox-one、PS4、Switch、PCと様々な機種で販売されているものの
Switch版のみフレームレートが安定しない上に、独自のバグもあるそうなので
買うつもりなら事前に詳しく調べてみよう。
その他
・全体的に動作が不安定
双竜の塔を筆頭にいくつかのエリアでは恒常的に処理落ちが発生するし、
普段なんともない場所でも、エリア進入直後などは不意に重くなったりするので、強制終了の件もあって常に不安が付きまとう。
ゲーム開始時やコンティニュー時のロードが心配になってくるほど長いのも気になる。
・一部演出がキツイ
円状のフィールドをグルグル走り回りながら戦うアルフレッド戦は目がおかしくなるかと思った。
双竜の塔の外側もちょっと気持ち悪くなる。
・難易度はそれなりに高め
難しいってのは人によっては美点だけども。
一番簡単なノーマルでもそこそこ難しいので、アクションが苦手な人には厳しいかも。
レベル上げや良い装備を集めれば、回復アイテム持ち込みでゴリ押しができるレベルではある。
回復アイテムが恐ろしく高いので、基礎ステータスを永続的に高めてくれる料理は
即使わずに、ボス戦で回復を兼ねて使用するのがお勧め。
・マップが不親切
店、床屋、司書(O.D.)のいる場所などは色を変えるなり何か目印を付けておくべきだと思う。
ある程度ゲームを進めれば覚えられるものの、店はともかく床屋と司書の位置は
いずれもワープゾーンから近いとはいえ、最初は分かりにくい。
まとめ
良い意味でも悪い意味でも昔気質のゲームで、ハマる人はとことんハマるけど
受け付けない人は早々にギブアップしそうな感じ。
レトロゲーならではの面白さがしっかりある代わりに、レトロゲーの不親切さや作りの粗い部分もそのまま残っているので、万人にお勧めはし難いように思う。
僕の場合は月下が好きだったこともあって最初こそハマったけど、悪い点で挙げたように
終盤は小さかったり、攻撃できない位置へ逃げ回る敵だらけなのがかなりストレスで、惰性でクリアした感じ。
隠匿されし砂漠あたりから急に難易度が跳ね上がるので、最初はハマってもここらで脱落した人もいるんじゃないかなぁ。
とはいえ、クリアした時はそれなりの達成感を得られたので、何だかんだ結構楽しめたゲームだったと思う。レアアイテムやシャード集めは純粋に楽しかったしね。
2月いっぱいはPS4ならフリープレイとなっているので、興味がある人はお試しを。