はいこんにちは、Peter@peters_life0801でっす。
今年もあっと言う間に残り僅かでもう11月。
気候も肌寒くなってきて、寒いのが大嫌いな僕は暖かいもしくは暑い日々が懐かしい。
本日はそんな「暖かな気候」で思い出したこのゲームをご紹介してみよう。
大統領となって冷戦時代のカリブ海に存在する架空の群島国家 ”トロピコ” を運営する箱庭経営シミュレーションゲーム、トロピコ4。
あ、気候云々はただのこじつけで単純に紹介したかったからってだけ。
いつの間にかoneの互換に対応してて最近またハマってんだよね!
お気に入り度:★★★★★
どんなゲーム?
2011年9月発売。対応機種はXbox360およびSTEAM。
ジャンルは
独裁者として国家を繁栄に導くシミュレーションゲーム。
前述した通りプレイヤーはカリブ海の架空の島国・トロピコのプレジデンテ(大統領)として、国家を発展・繁栄させるのが目的。
移民を呼び込んで労働力確保に努めつつインフラを整備し、産業を発展させたりやることは多岐にわたる。
このゲームが面白いのは住民1人1人がルーチンワークではなく、自身の欲求に従って行動すること。
用意された職場で仕事をしつつ疲れれば帰宅して床に就くし、お腹が減れば農場や牧場、市場へ食料を買いに行く。
遊びたい時は娯楽施設へ行くし、礼拝したい時は教会へ向かうといった具合にその行動は一定ではない。
住民を幸せにするために彼らの欲求を満たす施設を建ててあげる必要があるのだが、収支が安定しない序盤はそれもなかなか叶わず、何を優先するか考えながら行動しなきゃならないわけだ。
と言ってもそこまで難しいゲームでもなく
まず移民管理局を立てて労働者呼び込み
↓
嗜好品(砂糖、コーヒー、タバコのいずれか)を栽培する農場を2~3建設
↓
収支が安定してきたら作物を加工する工場建設
↓
さらに収入が増えるので診療所と教会を建てて後は適当
ってな具合で何とかなる。
住民の欲求を効率よく満たすため、施設の配置も考えて行おう。
それぞれが離れすぎていると移動時間がかかる=仕事の効率が落ちてしまうのだ。
また、彼らにはそれぞれ資本主義や共産主義、軍国主義、国粋主義、環境保護主義など異なる主義思想に基づく派閥が設定されており、住民からの支持を得るにはこれら派閥のバランスを考えることも重要。
例えば移民を入れれば労働力は確保できるけど国粋主義者は反発するし、経済を優先すれば収入は増えるがその分自然破壊が進んで、環境保護論者の支持が低下するといった感じ。
国粋主義者代表のエル・ディアブロ。顔面に裸?のおねえちゃんのタトゥーが入っているという、見た目からしてアレな奴。
でも意外とカワイイところもある本作の癒しキャラの一人。
住民の幸福を蔑ろにしていると定期的に行われる選挙で敗北してゲームオーバーになることも。
独裁者らしく選挙を禁止するというトンデモも可能だが、これやると国民による暴動が発生しやすくなる。そして暴動や反逆者による襲撃で宮殿が破壊されてもゲームオーバー。
軍人の労働環境を整えないとクーデターを起こされてゲームオーバーになることもあるし、政情不安定になれば超大国(アメリカ、ソ連)に侵略されてやはりゲームオーバー。
この手のジャンルにしてはゲームオーバーになる条件がやたら豊富なのも特徴の1つ笑
独裁者やるのも案外楽ではないのかもしれない。
指定された条件をクリアすることで物語が進行していくキャンペーンモードと、人口や自然環境など自分で条件を指定して勝手気ままに遊べるサンドボックスモードがある。
好きな方法で独裁者ライフを楽しもう!
良かった点
キャンペーンモードが面白い
こういう経営シミュレーションってキャンペーンモードがあっても
ストーリーは適当だったりすることが多いんだけど、本作の物語はかなり面白い。
そしてボリュームも申し分なし。全20話でエンディングを迎えるには・・・プレイ時間は残らないので詳細不明だが、数十時間かかるのは確実。
物語の内容はざっくり説明すれば、順調に国を発展させるプレジデンテであったが他国の陰謀により失脚。
群島国家という地の利を生かし、まだ発展していない島へ逃亡してはそこでひっそり国力を高めていきながら、自分を追いやった連中へ復讐していくという内容。
復讐劇なんて言うとドロドロしてるように感じるかもしれないが、本作のソレはシリアスのシの字もなく内容はコメディに全振りだ。
最高にイカしてるキャラクターたち
先に紹介した資本主義者などの各派閥の他、諸外国の外交官などそれぞれの代表者がストーリーに絡んでくるが、こいつらがどいつもこいつも必要以上に濃い。
アル中の神父(宗教派閥代表)とか何人かは完全に頭おかしい、と言うかこのゲームにまともなキャラっているのだろうか。
吹き替えも素晴らしいの一語に尽きる。
僕は字幕派なんだけど本作の吹き替えはハマりすぎてて吹き替えで良かったと思うほど。
魅力的なこれらのキャラクターは残念ながら、続く5や6ではリストラもしくは違うキャラに置き換えられてしまった上、声も変更された。
(声に関してはローカライズする会社が変わってしまったためだろうが)
独裁者ならではの自由
政府を支持しない国民を無実の罪で投獄したり兵士に射殺させたり、時間はかかるけど ”事故” を偽装して暗殺したりと好き放題できる。
テレビ局を開設すればプレジデンテを褒め称える内容の番組を放映できたり。
まあやりすぎると先述した反逆や暴動でゲームオーバー一直線なんだけど、普通の経営シミュレーションとは異なる強烈な個性なのは確かだよね。
説明してると何だかおどろおどろしいゲームのように思うかもしれないが、キャンペーンモードの項でも説明したようにゲーム内の雰囲気は底抜けに明るく、ブラックジョークやコメディで溢れかえっている明るく楽しい作品だ。
ラテン系の歌が常に流れてるし、ラジオ局のDJたちはアホなこと喋りまくってるしね!
DLCのモダンタイムスが素晴らしい
税込み2940円の大型DLC、モダンタイムス。
(増税で今はもう少し値段上がってるかも)
冷戦時代ということもあり本編では古臭くて汚い感じの建物が大半だったが、このDLCを導入すれば多くの建築物を現代風のデザインに進化させられるし、天まで届きそうな高層ビルなど完全新規の施設もたくさん増える。
建築費や維持費は増大するものの各建築物の機能は向上するので、無印とはまた違った戦略が求められることも。
加えて、新たに舞台を現代に移した全12話のキャンペーンモードが追加され、この値段でゲームのボリュームがほぼ倍に膨れ上がると言っていい内容になっている。
無論、このモダンタイムスを導入しなければ内容がスカスカというわけでもなく、DLCなしでも長く遊べるだけのボリュームはしっかりある。
漫画のゲーム化でありながらキャラデザインを改悪した上、原作の衣装を1着300円で販売するどこぞのゲームは見習ってほしいものだね。
気になった点
費用対効果の低い施設がある
特に観光業に関する施設に顕著で建設費用、維持費もやたら高いのに客が全くと言っていいほど入らない施設がいくつかある。
そもそも観光業自体が収入が少なすぎて、お金も物資も余るぐらい発展してからでなきゃ手を出せないし、島の見栄えを良くする=プレイヤーの自己満足ぐらいしか効果が無いような。
でも観光解禁しないと建てられない建物がいっぱいあるんだよね。
ソ連の開発支援が便利すぎる
友好度を高めることで超大国であるアメリカ、ソ連から開発支援を受けられるんだけど、アパートが恒久的に半額になるソ連の支援が便利すぎて、アメリカを選ぶメリットがない。
最終的にはどちらの国の支援も受けられるんだけど、アメリカの方は発電所と空港が半額っていう超微妙な内容。
発電所は中途半端で使いどころに困る施設で、原子力発電所やDLC導入済みなら太陽光発電建てる方がよっぽど良いし、空港なんて半額になっても無理して建てるもんじゃなく、建てられる頃にはお金が有り余ってるはずだからね。
せめて原子力発電所が半額になるならまあ納得って感じではあるんだけど。
まとめ
箱庭で街作りをするシミュレーションの中では、私的には今まで遊んだ中で一番面白い作品。
それは発売からおよそ10年が経過している2021年現在も変わっていない。
繰り返し遊んで、総プレイ時間は何百時間いってんだか?
値段分より遥かに楽しめたので、僕個人の評価は文句なしの満点だ。
さすがに今遊ぶと少し古臭さは拭えないけど、それは仕方ないしね。
そうそう、僕はXBOX360でプレイしたけど人口上限や動作の快適性などは
パソコンの方が上らしいので、必要スペックを満たしているならパソコン版でのプレイをお奨め。
今更本作を遊ぶ人で360持ってる人なんてそうそういなさそうだけど。
5~6と続けて残念な出来だったから、7で盛り返してほしいもんだけど・・・そもそも現時点では出るかどうかも分からないけどね。
オマケ: 360版初回特典
XBOX360版のみの初回特典として配布されたトロピコ議員バッジ。
日本では有名ではないシリーズな上に、更にあまり普及しなかった360版だけの初回特典。
用意してくれた心意気が凄く嬉しいよね。
マイナー機種で発売されたマイナータイトルの初回特典って実はこれ、かなりのレア物なんじゃない?