OPUS(オプス) 星歌の響き  プレイ日記15話目 【第二章 下 完結編】

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話が大きく動いた感のある第三章もついに完結。

※後日追記:
章のカウントが間違っていたのでタイトルだけ訂正。
正確には二章 下が完結。

 

前回記事はこちら。

 

 

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後悔

真っ暗闇の中、他の太子にいじめられていた幼い日の映像が頭に浮かんでいた。

泣きながら帰ってくるとカイトが慰め、励ましてくれる。

 

もういないはずのカイトに励まされる・・・突如目が覚めると同時に、彼の名を叫んでいた。

爆発で一時的に意識を失い、理気と感応していたらしい。

 

 

探査していた遺跡が随分遠くに見える。
吹き飛ばされたリバクをエイダがどうにか受け止めてくれたらしいが、彼女は自分の身は自分で守れる、もうこんな事は二度としないで欲しいと怒っていた。

いや、怒りというよりは、自分の為に犠牲にならないでという優しさや心配なのだろう。

もし直撃していたら、どこまで吹き飛ばされていたか分からないほどだったとか。

※宇宙空間は一旦加速すると自力では減速できないので、爆発なんかの衝撃で
 吹き飛ばされようものなら、二度と戻ってこれなくなる可能性が非常に高い。

 

エイダの言葉は耳に入ったか、入っていないのか。突如、リバクは泣き出した。

カイトが死んだのも、鳶家が没落したのも、エイダが白い牙に捕まったのも全部自分のせいだと。

確かにリバクは判断ミスを繰り返してきたし、自責の念に駆られるのは仕方ない。
しかし明らかに錯乱している。

 

「理気に感情を支配されないで・・・」

 

理気の作用によって、彼の中の後悔や罪の意識といったものが肥大化しているのだろうか。

エイダの言葉に少しずつ平静を取り戻していき、遺跡へ戻って改めて調査をすることにした。

 

 

落ち着いたものの、引き返す最中も彼は自分を責め続けるが
エイダはそんなリバクを暖かく包み込むように、感謝の念を伝える。

これまで何度も助けてくれたこと、協力してくれたお陰でこのような古代遺跡を見つけることができたこと・・・

 

「今の自分が嫌いでも、」

「魂に誇りを持つこと。」

「覚えておいて・・・」

 

 

インディーズゲーだからグラフィックの質は決して高いわけではないけど、見せ方が凄く上手い。
この場面は漂う理気が画面手前の方へ、花吹雪のようにひらひら流れてくるのがとても美しく、見入ってしまうほど。

台詞の区切り方なんかにもセンスを感じるんだよね。

 

 

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花の海

リバクはすっかり落ち着きを取り戻したようだ。

取り乱していたのは覚えているらしいが、細かいことは記憶にないらしい。
これが理気に感情を支配されるということだろうか。

 

休憩がてら腰掛けながら、エイダがさっきの話はすべて師匠の受け売りであることを明かし、
それを皮切りにポツリポツリと自分のことを語り始める。

彼女が龍脈を探し続ける理由。
それはやはり師匠である紅に会うためだった。

厳格ではあるがとても優秀な巫女であったこと、
喉を潰し、塔から追い出された自分を拾って育ててくれたことや、名前を与えてくれたこと。

いずれもプレイヤーは既に知っているが、リバクは初めて知るものばかりだ。

 

このまま師匠と共に幸せな人生を──と夢見ていたが、紅の能力を鉱連は放っておかなかった。

龍脈探査のために再度招集がかかり、最初の内は断っていたがエイダを人質に取られることで、やがて協力せざるを得なくなる。

鉱連が調査しようとしているのは黒龍と呼ばれる、前人未到の伝説の龍脈らしい。
結局この調査に向かったのを最後に、紅とは音信不通になったのだとか。

 

前人未到ではあるがその存在が示唆されているという龍脈か・・・
危険な宙域、例えば太陽のすぐ傍だったりとか、磁気嵐が止まない一帯だとか、そんな場所にあるのかな?

 

お師匠ほどの人物が行方不明になるなんてあり得ない、きっとどこかで困っている。
だから見つけ出して助ける。それが、彼女が龍脈を探し求める理由なのだそうだ。

 

自分の予想は半分は当たったってところかな。
まあでも・・・生きてはいないんだろうなぁ・・・。

エイダも多分、希望的観測に縋っているだけなのだと思うと悲しいね。

 

 

師匠が連れていかれたあの時、自分に彼女の代行をできるほどの力があれば──

行方不明の原因は自分。

彼女もまた、リバク同様に取り返しのつかない過去に対して、自責の念に駆られ続けている。

だからさっきのように、誰かに助けられるのは嫌。
そのせいで誰かがいなくなるのが、耐えられないと。

 

拭いされない傷を持つ者同士、お互いの心の中をさらけ出しあって、その距離がぐっと近まった一幕であった。

 

無数に漂う理気エネルギーは、まるで舞い散る花のよう。
たくさんの花に囲まれた自分の故郷を思い出し、いつかリバクにも見てもらいたいと語るエイダ。

叶わないのは知ってるから辛いなぁ・・・。

 

 

栄誉

この発見した古代遺跡はエイダによって万道風引所と名付けられた。

これまでにない大発見で紅桜の船員は大きく注目され始め、また、この功績を以て龍脈協会への登記も叶うこととなる。

数カ月後には遭難していた移民船団を発見、これを救助し栄誉探査者として表彰を受ける。

 

「当時我々の名声は銀河の遠くまで届いていたように思う。」

 

この辺りがリバクの人生で、一番楽しかった時期なんだろうな~・・・。

 

そして、しばらくぶりに現在のリバクの場面へ移る。
遺跡を少し奥へ進むのだがそこには何と・・・

若かりし日に使っていた鳴戒杖・歌柱、栄誉探査者証明、エイダの巫女龍鳴・・・

種々の思い出の品が置かれているではないか。

 

 

ここはあの時一緒に歩くのが叶わなかった道。
ようやく戻ってきたよ。

冒頭にリバクが発した言葉だが、ここは一体何なのだろうか。

 

ともかく、第3章はこれにて終了だ。