第3章上編もこれにて終了。
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OPUS(オプス) 星歌の響き プレイ日記19話目 【第3章 上 その4】
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内通者
一連の出来事によって、艦内の雰囲気は最悪となってしまった紅桜。
そんなところへラッセルからメールが届く。
鉱連が龍脈協会に協力する内通者の洗い出しを始めたらしい。
今回のしくじりは白い牙の尽力で漏れてはいないと思うが、プレイヤーやリバクたちの与り知らぬところでは以前から色々あったのだと思われる。
既に尋問にかけられている者もおり、内通用の通信回線も全て閉じられたようだ。
これが意味するところは、協会の政治的立場が危うくなるのはともかく、エイダたちにとってまずいのは黒龍の情報が入ってこなくなるということ。
が、このような状況においても協力してくれる者がいるらしい。
詳細は書いてこなかったが、ゲーム内では日増しに鉱連が権力を笠に着て、横暴になってきていることが明らかになっている。辺境では通行船から “臨検” と称して金や物資を収奪したりもしている。
これ以上鉱連の権勢を増させないためにも、危険を顧みず手を貸してくれる者がいるのだろう。
さておき、この人物が黒龍に関する新たな情報を提供してくれるそうだが、最早通信でやり取りをするのは望ましくない。
先方とは山塊首都「ティラン」で接触するよう話を付けてあるそうなので、ここが次の目的地だ。
大戦記念館で行われる記者会見に潜り込み、そこで落ち合う手はずになっているとのこと。
ラミアの胸中
道中のランダムイベント(?)で鉱連軍船に出くわすと、またもラミアが叱られる。
エイダの苛立ちは分かるけど、これはかわいそうだな・・・。
ティランへ行くまでの間に経由できる鉱連食料供給場。
ここにはリバクとエイダが会話するサブイベントが用意されており、ラミアに少しフォローが入る。
上のを見て心が痛んでいたから、少し救われた気がする。
あれでもラミアに悪気はない事、彼女が小さい頃から一緒にいるが口はずっと悪い事を伝え、代わりに謝罪するエイダ。
「わかってるさ。僕はむしろ好きだよ。ラミアが本心で言ってるとは思ってない・・・。」
「自分の居場所に入られたのが気に食わないんだろうな・・・」
彼なりにラミアの思いを汲み取って、その内面を理解してくれている。
こういうの見てるとやっぱり、信頼し合える仲になってくれると嬉しいけどどうなるのかな。
接触
文字通り山塊一帯の首都である大都会。
大戦を制した鉱連の支配下にあり、因縁浅からぬエイダはこの街を酷く嫌っているそうだ。
大戦記念館へ入るとイベント開始。
あんなことの後でまたもエイダと二人きりというのは、いささか心苦しいが
ラミアはまだ幼いためにメディアに偽装するのは無理がある。こればかりは仕方のない処置だ。
リバクは彼女の機嫌はどうだと尋ねるが、エイダ曰く別に最初から悪くないらしい。
そんな話をしている間に会見が始まる。
この日は龍脈大戦終結から6年目の記念日。何か声明発表でもあるのだろうか。
その内容は巫女をひたすらに糾弾するもので、御用と思われる記者たちも一緒になって煽り立てる酷いものだった。
巫女は歴史的犯罪人、彼女たちのせいで盗掘者が増え治安が悪化している・・・
大戦のスケープゴートにされ続けてきたことは既に判明しているが、その機運はますます高まっているということか。
鉱連は記念館に展示されている巫女にまつわる品を撤去、そして公民権も剥奪する意向であることを発表する。要するに歴史修正をしてまで、一層自分たちの権力を強化しようというわけだ。
最初は冷静だったエイダも、あまりに酷い会見内容に怒気を露わにした。
リバクが慌てて制止しようとしたその時・・・
何者かが密かに接触してきた。
なるほど、この人物が内通者らしい。
言葉を交わす間もなく男は壇上に呼ばれ、何かを渡して去っていった。
彼は龍脈指定法の立役者にして此度、貿易市議会の総理事に新たに就任が決まった男だそうで、かなり重要なポストに就いている要人だ。これほどの人物が何故内通を?
名はリチャード=モール三世。
ジプシーファミリーのサブイベントをこなしているなら、あ!っと思うはずだ。
ラミアではないかと思われる、行方不明になっている姫の娘の名はミランダ=モール。
これが父母どちらの姓なのかは明らかではないが、恐らくジプシーファミリーに深い関わりのある者なのはほぼ間違いない。
さすがにたまたま同姓だっただけということはないだろうし、あの事件の顛末を考えれば彼もまた、鉱連を憎む者であってもおかしくない。
「先にちょっといいかな。こちらのメディアの方、どうやら体調がすぐれない様子だ。
君、外に連れて行ってあげて。」
これから何か演説でも始めるのだろうが、彼はその前に上手く
何ら怪しまれることもない方法でエイダたちを会見場から脱出させた。
彼に手渡されたものは一体・・・?
ここでこの章は終了。
これまでは何か大きな出来事や見せ場があって終わっていたが、ここにきて実に静かな幕引きを迎えた。そろそろ終盤の様なので、嵐の前の静けさということかな。