【評価/レビュー】 悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲 【忘れ去られた一作?】

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やあどうも、Peter@peters_life0801です。

本日はSwitchで配信中の悪魔城ドラキュラ・漆黒たる前奏曲をご紹介。
まあ何と言うか・・・往年のコナミらしからぬ出来のゲームだったなぁ。

 

お気に入り度:★☆☆☆☆

 

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概要

1997年11月、GBにて発売された横スクロール型アクションゲーム。

プレイヤーはシリーズでは珍しい(初めて?)女性主人公・ソニアを操って、ドラキュラの討伐を目指す。

ちなみにサブタイトルはパッケージを見るに、漆黒たる前奏曲と書いて
“ダークナイトプレリュード” と読むらしい。

 

 

操作方法は方向キー左右で移動、下でしゃがみ。
Aでジャンプ、Bで攻撃、スタート(+ボタン)でポーズ、セレクト(-ボタン)でメニュー画面。

さらに上を押しながらBでソウルウェポンの使用、AB同時押しでバーニングモード発動。

 

ソウルウェポンはシリーズおなじみのサブウェポン的な存在で、使用するにはハートが必要。
ただしこちらは道中拾えるわけではなく、各ステージのボスを倒すごとに増えていく。

バーニングモードは一定時間、移動速度が上昇し無敵にもなってしまうチート技。
1ステージで一回のみ使用可能。

 

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全体的にクオリティ低くない?

GB作品にはそんな詳しくないんだけども、いくら何でも97年の作品にしては
アクションもグラフィックもあまりにもお粗末なような・・・

 

 

とりあえずそう感じた理由を順に説明していこう。

まずグラフィック。

ソニアに原画の面影が無さすぎる。

辮髪もしくはGガンダムのサイ・サイシーみたいだ。

あとあれだ、ナイトガンダム好きとしては武闘家ネモも思い出す。

 

黒髪なのは色の少ないGBなので仕方ないのは分かるんだが
(他の色にすると背景に溶け込みそう)前、横髪はどこ行ったのさ。

数ドット足すだけでもかなり見栄え良くなりそうなんだけど、と思うのは素人考えなのかな。

 

背景も描き込みが圧倒的に足りず、真っ白い部分が多すぎる。

同じくSwitchで配信されている6つの金貨(92年)やカービィ2(95年)といった
数年前のソフトにすら大きく見劣りするので、決してGBだからスペック不足なのだというわけではないはず。

 

次に操作性。

超もっさりしていて非常に動かしにくく、ジャンプ中はさらに動きが重くなるので
上の画像のちょっとした穴を飛び越えるのすら、少し難しく感じる。

常時バーニングモードの速さで丁度良いぐらいのように思う。

攻撃の発生も遅く、ボタンを押してからワンテンポ遅れて出る感じなので
小さい上にフラフラ動くコウモリが、最弱の雑魚とは思えぬほどうっとうしい。

 

最後にステージ構成とかバランスとか。

起伏に乏しく凝ったギミックもない割に無駄に長いため、かなり単調。
必要以上に広く感じるのは、移動速度の遅さのせいもあるだろうか。

ダラダラ長い割に中途半端に分岐があるのもストレスで、大抵はハズレのルートは行き止まりなのだが、真エンドを見るために必要なコレクションアイテムが隠されていることもあるのが超厄介。

しかもハズレ、隠しアイテムのあるルート問わず、分岐先も長いため正規ルートなのかどうかの判別もできない。

※ちなみに正規じゃないルートは突き当りまで進んだら、また戻ってこなければならない。

 

ステージ進行型なので取り逃したら、そのプレイ内では二度と入手できないのも難点。

 

クリア直前の画面だけど一個だけ取り逃してしまっている・・・。
お世辞にも楽しいと言えるゲームではなかったので、また一からプレイする気にはとてもなれない。

 

バランスは月下の夜想曲以外ほぼ知らないんだけど、シリーズファンの方は口をそろえて簡単すぎると言ってるね。

私的にはもっさりアクションに慣れられず、結構難しく感じたが・・・
でもハート20で体力が全快するソウルウエポンがあるし、ボスはバーニングモードでゴリ押しできるし、やっぱぬるいのかも。

 

 

良いところはあるの?

 

月下の夜想曲が好きなので、アルカードが出てきた時は思わず「おお!」ってなった。

ちょい役だし描写が足りなさすぎて結局、どういう役回りなのかよく分からないんだけどね。そこは考察してみてねってことだろうし、マイナス点にはならないけども。

オープニングのソニアしかり、上のアルカードしかり、原画を再現したグラフィックの出来だけは良いね。あとシリーズ通して評価の高いBGMは、私的にはなかなか良かった。

ぐらいかな。

 

 

まとめ

 

シリーズでも人気のあるアルカードと関係の深い人物が主人公、ということで
重要な位置づけの作品・・・になれたはずなのだが、あんまりな出来ゆえに
今もコラボなどで他作品に登場するアルカードとは違い、こちらはまったく陽の目を見ていない。

ゲームの出来云々以前に物語の設定も、これまでの作品との間に大きな矛盾があるらしく
それらの理由からか悪魔城初期作品を集めた、アニバーサリーコレクションにも本作は収録されていないという不遇っぷり。

 

いわゆる黒歴史扱いな上、GB用ソフトは高騰してしまっていてプレイする機会がなく
シリーズファンでも今回のSwitch配信にて初めて触れることができた、という方もちらほら。

評判は言うまでもないものの、決してクソゲーとまではいかないという声も結構見かけるのは意外。

 

ん、僕? どう思ってるかは記事の内容でお察しくださいませ。