【OPUS 星歌の響き】 日紅と孤城に関する考察・解説

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やあどうも、Peter@peters_life0801です。

 

考察記事はすでにあるけど長くなりすぎているので、追記ではなく別記事として新たに書くことにした。

そちらは記事の最後にリンクを貼っておくので、良かったら読んでみてね。

 

今回は終盤、エイダと別れる寸前に貨物室で入手することになる二つの草花種子・日紅と孤城に関するお話。

これらはそれぞれ、リバクとラミアがモチーフになっていることには気付いたよね?

 

アイテムの説明文からは名前だけでなく、二人の特徴を表していることも何となく分かるが、少しぼんやりとしている。

なのでもう少し掘り下げて、自分なりの解釈になるけど解説してみよう。

 

 

原産地や名前がたまたま一致したなんてことはないだろうから、エイダが品種改良で生み出したんだろうなぁ・・・。

 

 

日紅

品種名:日紅
学名:クバリイカイエ
原産地:瀛海

乾燥や湿気には強いが、肥沃な土地での栽培が必須。
花を咲かせるのは容易ではなく、花期も短い。

 

学名のクバリイカイエを逆から読むと瀛海リバクとなる。

 

逆境や困難にもめげない強さを持っているが、それは傍に誰か支えてくれる人がいればこそ。

”肥沃な土地”とは瀛海からの逃亡を支え続けてくれたカイト、愛するパートナーとなったエイダや、家族と呼べるほどの仲になったラミアといった、彼にとって大切な人々の隠喩なのだと思われる。

 

自身の短慮でカイトを失うこととなり、リバクは酷く落ち込み自分を責め続けた。
恐らくエイダがいなければ、自暴自棄になったまま駄目になっていただろう。

 

序盤はエイダに助けられてばかりだったが旅の中で精神的に大きく成長し、終盤の黒龍では
彼女が取り乱す中、冷静に脱出口を確保するなど立場が逆転している。

(その後一人だけ気絶してるのはご愛嬌。どこか締まらないのも彼の魅力)

 

 

紳士的にエスコートし、危機にあっては身を挺してでも愛する人を守る。
黒龍での彼は同性から見ても惚れ惚れする男ぶりだが、この強さは ”肥沃な土地” があったればこそなのだ。

支えてくれるものがなければその花は芽吹かないのが、リバクという人物なのだろう。

 

 

 

花期が短いというのは一見不自然。
リバクは恐らくエンディング後、あのまま白龍で眠りにつくのだろうが、あの時点で84歳なので決して短命ではない。

そして人生の大半を鳶家に捧げて最盛期を築いてまでいるので、生涯を通して活躍し続けている。

 

しかし彼が本当に心の安らぎを得られ、幸せを感じていたのは恐らくエイダと共に過ごした2~3年だけなのだろう。

もっと踏み込んで言えば医務室での一幕を見る感じ、ラミアとも打ち解けた後の
三人が揃っていたほんのわずかな期間だけかもしれない。

 

数多くの龍脈を発見し莫大な富を得て一族を幸せにしたが、序章では「本当は龍脈の狂乱から逃れたいものだ」と呟いていることからもそれは窺える。

 

恐らく花期が短いとは、このことを指しているんじゃないかな。
どれだけお金があろうと、地位や名誉を得ようとも、本当に欲しかったのはエイダというただ一人の大切な存在のみ。

彼女が不意の別れを予期していたとは思えないので、たまたまそういう花になったんだろうけど、それも運命なのかもね。

 

※とはいえ瀛海にラミアがやってきてからは、彼にとって大きな心の支えになったはず。
 遺言を見るに最期まで二人のことを案じていたから、関係性はずっと良好だったようだしね。

 個人的な欲を言えば、光落ちした後のラミアをもっと見たかった。

 

 

 

孤城

品種名:孤城
学名:トンロトアミラ
原産地:山塊固有種

生育期間は70~80標準日、植珠は厚く、生育環境に左右されやすい。
湿気の多い栽培環境では、根腐れを起こす。

 

トンロトアミラを逆から読むとラミア トロントとなる。
植珠とはどうも存在しない単語のようだが、他の言語でプレイすれば茎のことであることが分かる。

 

 

周囲に影響されやすく、過酷な状況下では駄目になってしまう繊細さを持つ性格。
逆に暖かで穏やかな空気の下であれば、強く美しく育つと読み取ることもできなくはない。

 

湿気の多い栽培環境や根腐れとは人身売買の商品であった過去や、リバクを受け入れられずギクシャクしていた時期のことを指しているのだろう。

茎が厚いってのは根は良い子であることを表してるのかな?

 

発芽から枯死までを指す生育期間についてはちょっと考えが浮かばなかったので、何か思いついたらいずれ書き直すかも。

80標準日・・・ラミアが亡くなったのが恐らく80歳丁度なんだけど、関係ある・・・?

日紅の花期のように、図らずも予言になってしまった形なのだろうか。

 

 

 

名前の孤城は中国語でも同じ意味。
城には街という意味もあるがいずれにせよ、誰からも愛されない(と思い込んでいる)彼女を表現しているかのような名前だ。

 

一方で日紅は赤い太陽と訳すことができる。
鳶家の系譜によればリバクは太乙の魂を宿した子と言われており、太乙は瀛海での太陽の役割を果たす恒星である。

 

太陽(リバク)が現れたことで温暖な環境を得られ、時間はかかったが花開いたのが終盤のラミアなのだろう。

白い牙とあっと言う間に打ち解ける人懐っこさを見せ、リバクには相変わらず
口は悪めだが当初のような嫉妬や憎しみからくるものではなく、遠回しな愛情表現のようなものに変化していく。

 

幼少期のトラウマから、エイダやラッセル先生を除く全方位に攻撃的な彼女は正に ”孤城” であったが、こちらが本来の人格なのだろうね。

 

性格が悪いことを自覚しているが自分でもどうしようもできず、内心ではずっと苦しみ続けていた。
序盤こそタフで図太い印象を受けるが、実は作中で最も繊細なキャラクターなのだ。

 

 

そんな名前付けんなよとツッコむ人がいるかもしれないので、これにも自分なりの考えを述べておくと、孤独と同時に彼女の気高さも表してるんじゃないかなって。

そういう意味も込みなら良い名前でしょ?

 

 

 

まとめ

花の名前は日本語と中国語では共通。
英語では日紅がSunny Red(太陽のような赤)、孤城がBlue Orphan(青の孤児)でやはり同じようなニュアンスになっている。

ちなみに魂芳花はFragrant White(香り高い白)で、いずれも日中の言葉とはまた違った味わい深さのある名前だ。

 

三人を表す花がそれぞれ違う色で表現されているのが良いね。
日紅と孤城は作中ではどんな花か分からないけど、魂芳花は白いからきっと赤色と青色なんだろう。

 

 

リバクが太陽ならエイダは月といったところか。どちらも欠けてはならぬ存在だし花の生育にも大きな影響を及ぼす。

そしてBlueには空という意味もあり、知っての通り空は太陽と月によってその色を変える。

こう解釈すると誰がいなくなっても駄目だという、正に三人の関係性のようで素敵だな。

 

※作中に月は登場しないし、上の例えは地球での話が混じってるからこじつけだけどね。
 でも回想シーンから、アリアナンには夜の帳が下りていることが分かるので
 彼女の故郷には月に相当する星があるはず。

 まあロマンチックならばそれで良いのさ。

 

 

 

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