※当ブログの記事には広告やアフィリエイトが含まれております。
どうも、Peter@peters_life0801です!
雨は降らないのに天気が悪い、ジメーっとした日が続くね。
本日はこの陰気くさい気候を吹っ飛ばす熱いゲームのご紹介だ!
お気に入り度:★★★★☆
原作を知らずにこれを買おうという人もそうそういないと思うけど、ご新規さんには当然おすすめしない。
今回紹介するゲームのパッケージにもなってるけど、この絵めっちゃ良いよね。
あしたのジョーってさ、色んなしがらみに囚われつつもボクシングにのめり込んで破滅していく
ジョーをスポ根もののように賛美してるようで、最後は科学に裏打ちされたボクシングをするホセに負けてしまうのとか、ほんっと深いと思う。
でもスポ根ものへのアンチテーゼのようでありながら、決して合理(ホセ)的な姿勢を支持してるわけでもなく、読者に考えさせる内容になっているんだよ。
ブログの趣旨からいつか紹介したいと思いつつも、僕ごときではこの作品をどう取り扱えばいいのか分からないから、記事にできないでいるんだよね。
でもこの作品は確実に、精神論の拳闘から科学や医学に基づいたボクシングへと、時代が変わりゆく一端を描写してるのだと思うな。
どんなゲーム?
あしたのジョーを題材としたボクシングゲーム。
2003年にPS2で発売。うーん、内容は結構鮮明に覚えてるんだけど、もうこんな古いのか・・・。
カメラワークは常にキャラの真横固定でさながら格闘ゲームのよう。
(うろ覚えだけどオプションで視点いじれたかも?)
原作キャラを多く出すためかプレイアブルキャラはボクサータイプとケンカタイプの二種類に分けられており、後者は鬼姫会のメンバーをはじめ、鑑別所時代のジョーや西、ゴロマキ権藤らが参戦している。
鬼姫会は組長ではなく原作で ”竜” と呼ばれていた鼻のでかい奴。
こんな奴使えて喜ぶ人はいるのか笑 権藤さんは人気ありそうだけどね!
なお、ケンカタイプのキャラはボクサーではないのでキックなどが使えるがめちゃくちゃ弱い。
ボクサータイプはスタンダード、KO狙い、ノーガードの三種類から戦闘スタイルを変更可能。
KO狙いはパンチが大振りになって動作が遅くなるが攻撃力アップ、ノーガードはほとんどの攻撃ができなくなる代わりに必殺ゲージが溜まりやすくなる、といったメリット・デメリットがある。
ただし誰でもこの三種を切り替えられるわけでなく、ノーガードを使えるのはジョーや力石だけだし、ハリマオなんかはKO狙いすらなくスタンダードのみ。まああいつのはボクシングじゃないからな。
キャラクターの声に関して
一部キャラの声がアニメ版とは違うんだとか。
古い作品なので2003年時点でも鬼籍に入られてる方が結構いたんじゃないかな?
僕は漫画版しか知らない状態で当時このゲームを遊んだんで違和感は特になかった。
カーロスと金竜飛の声が合ってなさすぎぃ! と思うんだけど、この二人はアニメと同じ人らしい。チェックしてみたらアニメのほうだと全然違和感なし。経年で声質が変化しちゃったのかな。
フリーザの人、こんなイケボ出せるんだってちょっと驚いた。
良かった点
ストーリーモードの再現度が半端ない
クリアすれば原作未読でもあしたのジョーのストーリーはほぼ把握できるんじゃないかなってぐらい、かなり細かく再現されている。
基本はキャラの立ち絵の下にセリフが表示される、いわゆる紙芝居形式で進行。
重要なシーンはムービーで再現されている。
ムービーとはいってもキャラはごく一部のシーンを除いて動かず、静止画の組み合わせだね。
原作そのままの絵に声と色を当ててムービーにしてるって感じ。
試合中でもバンバン再現イベントやムービー(力石がロープで後頭部を強打するシーンなど)が流れるので、原作ファンならば熱くなれること間違いなし。フルボイスなのも素晴らしい。
観客が超うるせえ(褒め言葉)
見出しの通り笑
原作に比べれば大分お上品だけど試合中、観客から怒号やヤジがひっきりなしに飛び交う。
あしたのジョーの雰囲気をこういう細かいとこでも再現してくれてるんだよね。
でもさすがに物は飛んでこない。
世代が違うんで当時のこと知らないけど、実際こんなマナー悪かったのかな~。
昭和の話聞いてると、さもありなんとは思うんだけど。
必殺技の演出が熱い
発動させると原作者描きおろし(のはず)のカットイン、そしてセリフとともに発動。
種類もめっちゃ豊富でジョーならば代名詞であるクロスカウンターは勿論、ロープを背負った状態で発動させればカンガルークロスになるし、特定の相手だとダブル~トリプルクロスへつなげることもできてしまう。
金竜飛なら通常はただのラッシュなんだけど、相手をロープ際へ追い詰めた状態だとチョムチョムになったりと芸が細かい。カーロスなら ”ロープを鋼鉄に変える” パンチになったり。
気になった点
ゲームとしては微妙
再現度や演出など原作ファンが喜ぶ要素がてんこ盛りな一方で、ゲームシステムはお世辞にも褒められたものではない。
パンチの種類を問わず5発ほどガードの上から叩けばブロックが確実に崩れるので
相手のガードが崩れるまでジャブ → コンボ
の繰り返しでCPU相手には確実に勝ててしまう。
また、リアル時間3分は長すぎるので他のボクシングゲームは大抵、3分表記でも実際はその半分ぐらいだったりするもんだけど・・・
しかしこのゲームの1ラウンドはマジで3分。リアル3分。
ジャブが強すぎてパンチをガンガン当てられる仕様もあって、例えホセ・メンドーサ相手であろうが余裕で1RでKOできちゃうゲームバランスになってしまっている。
オリジナルストーリーが微妙
クリア後に特定の条件を満たすことで、”力石が生存していた” 場合の物語を進めることができる。
ジョーファンならば誰もが見てみたい! と願うIFシナリオじゃないかな?
でも本作のはストーリーの大筋を変えずに無理やりねじ込んであるので矛盾だらけだし、最後も結局そうなるのかよ! ってツッコミたくなる展開。
これ付け加えたせいで、泣けるはずのホセ戦前の葉子とのやり取りがめっちゃ不自然になってるし、ジョーもあまりに傍若無人っつーかキャラ崩壊しちゃってるし・・・。
IFシナリオは出来さえ良ければファンにはたまらないんだけど、これはちょっとなぁ・・・って感じだった。
あしたのジョーは物語の完成度が高すぎるので、大まかな流れを変えずに力石生存ルートなんて作るのは無理なのかもね。
まとめ
【評価/レビュー】 はじめの一歩 レボリューション 【体感ゲーム!】
フルボイスで細かく再現されたストーリーモードは感涙もので、原作ファンならば是非プレイしてみるべき。これでゲーム部分も面白ければ完璧なので、惜しい作品ではあるのだけど。
はじめの一歩シリーズとかファイトナイトぐらいしっかり遊べるジョーのゲームを、どこか作ってくんないかな~とずっと思ってたり。
でもま、上記シリーズのようなシステムだとあしたのジョーの各種必殺技って再現できないの多いから、ボクシング部分を妥協しなきゃならないのは仕方ないのかもしれない。
ってかそもそも最近はボクシングゲー自体全然出ないね。
なんか新作来ないかな~・・・。