【評価/レビュー】 ドラゴンファングZ 【不思議のダンジョン系!】

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どうもです、Peter@peters_life0801です。

 

先日、XBOXで配信されたドラゴンファングZをクリアしたので、本日はこの作品をご紹介。

 

 

どんなゲーム?

トルネコや風来のシレン、チョコボなどで有名な不思議のダンジョンシリーズに代表される、いわゆるローグライクゲームの一種。

XBOX-ONE、PS4、スイッチ、STEAM、DMM.comとあらゆる環境で配信されている。
お値段は2400円。

 

入るごとに変化するダンジョン、やられると持ち物をすべて失いレベルも1に戻る。
蓄積されていく自身のプレイヤースキルや知識こそが最大の武器というタイプのゲームだね。

 

基本的なシステムは不思議のダンジョンシリーズと大差はないんだけど、二つだけ目を引く本作独自の要素があったり。

 

 

ファング

このファングは全ての敵に固有のものが設定されており、倒すと低確率でドロップ。

装備すれば条件を満たすことで、各ファング固有の強力な必殺スキルが使えるほか
ステータスに補正がかかったりプレイヤーを有利にしてくれるパッシブスキルが発動する。

3個まで装備可能で、同じファングを複数装備した場合パッシブスキルは重複し、その分強くなれる優れもの。

 

装備以外にもささげるというコマンドが使用可能で、ささげたファングは消滅してしまうが

やられて拠点に送り返されるまで永続的にステータスを強化装備品のレベルを上昇させる一時的に無敵になる

などなど、こちらにも各ファングに応じた強力な恩恵を受けることが出来る。

 

風来のシレンなんかに比べてアイテム全般がとても貧弱なので、このファングの使い道が本作を攻略する上で非常に重要。

 

 

ブレイブシステム

自キャラの周囲8マスに何も無い状態では竜人結界が展開。

この状態で攻撃を行うと会心の一撃が出ることがあるほか、
ブレイブゲージが上昇し、ゲージが2溜まるとファングを含む装備品の特殊効果が発動するようになる。
(ブレイブゲージによる特殊効果のない装備品も存在する)

確実に発動するものもあれば、確率で発動するものも。

ゲージの初期最大値は3だけど、アイテムや敵の攻撃によって増減。

 

このゲージは溜まっても移動すれば1ずつ減っていくし、移動先周囲8マスに障害物があった場合は
ゲージが2以上残っていても特殊効果は発動しなくなってしまう。

 

この類のゲームでは、敵は通路などに誘い出して一体ずつ撃破するのがセオリー。
しかし本作では時には隘路に逃げ込まず、敢えて広い場所で戦うことで活路が開けることもあるという、ハイリスク・ハイリターンなシステムだ。

 

 

 

良かった点

独自システムによる戦術

ファングやブレイブシステムのお陰で、良くも悪くも従来のローグライクゲームには無い独特の戦術が求められる。

 

 

妖精の箱庭が楽しい

風来のシレンでいうフェイの問題。

ステージの構造やアイテム、配置された敵は固定で解き方が決まってるっていうミニゲームのようなモードだね。
本編はあまりに運が絡みすぎるので微妙だったけど、このモードでは完全に実力勝負なんでこっちには結構ハマった。

苦労しながら難問の解法を発見した時の達成感はなかなかのもの。

 

 

モンスターがかわいい

特にもちは風来のシレンのマムルに匹敵する良デザイン。
名前の通り、頭にミカンのっけたお餅のようなデザインのキャラ。

 

 

音楽が良い!

時の宿木(拠点)と妖精の箱庭の音楽は、流しながら色々作業が捗りそうな良曲。

 

 

 

気になった点

アイテム周りに不満が多々

全体的にアイテムが弱い

杖の効果こそ不思議のダンジョンシリーズと同じ強力な効果のものが複数用意されているけど、
巻物、本作でいうが全体的に弱くピンチを切り抜けにくい。

爆睡や聖域のような急場を凌げる効果のものが少ないし、滅多に入手することもできない。

 

そこで本作独自の要素であるファングと結界を使えと言うことなんだろうけど、
ドロップ率が低めで入手機会は限られるし、他作品の巻物よりも汎用性で大きく劣っちゃうんだよね。

 

 

箱も不便すぎる

不思議のダンジョンシリーズでいうに該当するアイテムだけど
入れたアイテムが変化したり回復できる壺はいいとして、アイテム保存用の竜の箱の存在意義が微妙すぎる。

他作品の保存の壺のように任意に取り出したり箱に入れたまま使用することはできず、
中のアイテムを使いたい時はいちいち投げて割って取り出す必要がある。

当然、ピンチの際には投げて割って拾って~なんてやってる余裕などあるはずがないんで、このアイテムの存在意義はあまりない。

 

未識別や売却する予定の品を一時的に収納できるぐらいかなぁ。

 

 

入手アイテムが妙にかたよる

ローグライクはランダム要素が強く運にも左右されることは承知してるんだけども、それにしたって本作は拾えるアイテムの偏りが酷い気がする。

装備品が全然手に入らないことがあれば、やたらめったら落ちていることもあるし、
20階まで杖を一本も入手できないことがちょくちょくあれば、ほぼお金しか落ちていないこともある。

最初の方の階で拾えたアイテムと同じ系統のものがやたら落ちてる気がするね。

つーかそもそも、配置されているアイテムの総数が少ないような。

 

 

竜の時システム

1ターンに1ずつ減っていき、0になるとHPが1ずつ減っていく。
他作品でいういわゆる満腹度で初期最大値は500。

しかし回復する手段が満腹度に比して非常に乏しく、階段を下りた際に回復、竜の時の書を使用、特定のファングをささげる
ぐらいしかない。

あと、いけにえの書っていうレアアイテムか。

 

その回復量も初期最大値500に対してフロア移動が150、竜の時の書が300と物足りない。
しかも前述したアイテムのかたよりもあり、竜の時の書は出ない時は全く出ない。

 

薬でもある程度回復するなどしてほしかったね。

※薬は他のシリーズの草に相当。不思議のダンジョンシリーズでは草類を食べると満腹度5%回復

 

序盤でフロア移動時の回復量を増やすもちのファングが入手できなければ、その冒険は
早い段階で失敗してしまいがち。

 

 

モンスターハウス多すぎ

異常なほど多い。
全30階のダンジョンで7回遭遇したのが最高記録。

3階たて続けに発生したことも。

 

 

ボス戦がかったるい

10階ごとにボスが登場。強すぎるというか、硬すぎてダルイ。

この手のゲームにボスは基本いらないし、いたとしても工夫すれば(銭投げなど)瞬殺できる程度の強さであってほしいなぁ。

 

 

 

 

まとめ

ファングやブレイブは目新しいものの、装備品合成や腕輪もなく内容自体は実にシンプル。

ダンジョンもストーリー用(全30階)とクリア後に遊べる持ち込み不可(全50階)の2種類しかない。
あと、ミニゲームの妖精の箱庭が全50ステージ。

シンプルな不思議のダンジョン一作目の、トルネコあたりが好きな人向けかな?

僕はシレン2あたりが大好きなので、この辺を想像しながら買うとガッカリしちゃうかも。

 

不思議のダンジョンシリーズよりも全体的に、ピンチに陥った際に取れる行動の選択肢が少なく、あまりにも運に左右されすぎなんじゃないかなという印象。

プレイヤーの立ち回りと運のバランスが悪いっていうかね。

 

一部のファングと装備の組み合わせが強力すぎてそれさえ入手できればごり押しは可能。

っていうかそれ前提の難易度になってる気がするし、その環境を整えられるかどうかもやっぱり、大きく運に左右されちゃうわけで・・・。

 

世間での評判は上々だけど、私的にはいまいちな作品だったかな。

 

 

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