やあこんにちは、Peter@peters_life0801です。
先日遊んだデイズゴーンがいまいちで、その記事で少し引き合いに出したゲームであるダイイングライト。
久々に遊んでみたくなったのでダウンロードし直して、本編クリアまで遊んでみた。
このゲームも面白いっちゃあ面白いんだけど、残念な点がめちゃくちゃ多いんだよね。
あ、ちなみに自分にとって至高のゾンビゲーは現状、L4D2(レフトフォーデッド)だね!
まああれはゾンビゲーとしてというか、協力や対戦が楽しいからこそだと思うんだけど。
未プレイの人は是非・・・と言いたいが、さすがにもう人いないかな。ソロで遊んでもいまいちだよ。
っと脱線はここまでにして、ゲームを紹介していこう。
今回はネタバレに加え、グロ画像(ゲームのスクショ)もあるので、苦手な人は閲覧注意ね!
お気に入り度:★★★☆☆
概要
2015年4月発売。対象機種はXbox-one、PS4、PC(STEAM)。
追記:本記事執筆後、Switchにも移植されている。
ゾンビウイルスの蔓延によって隔離された架空の都市・ハランを舞台とした一人称視点のオープンワールド型アクションアドベンチャーで、デッドアイランドの精神的続編と言っていい作品。
デッドアイランドとの最大の違いはパルクール。
掴める場所さえあればどんな建物にだって登れてしまうので、移動が楽しく飽きない。
ゾンビから逃げる際にも役立つ、本作の肝と言っていいシステムだ。
良かった点
爽快感溢れる戦闘! ただし・・・
デッドライジングほどではないにせよ、ほどほどにゾンビはワラワラいる。
そして鈍器で殴った時のズシンとくる手ごたえや、刃物で両断した時のスッパリ感。
SEの良さも相まってか攻撃してゾンビを倒す爽快感はなかなかのもの。
ゾンビが男女ともに全員スキンヘッドでグラフィックパターンが少ないのは残念。
デイズゴーンのように毛髪が抜け落ちるという裏設定でもあるんだろうか。
ゴア表現もバッチリ。
首や四肢が宙を舞い、横にも縦にも真っ二つになるゾンビども。
ゾンビはクチャクチャになってなんぼ が持論の僕としても大満足だ。
当初はゾンビ、人間問わず血が緑色という酷い規制が入っていたそうだが
苦情が殺到したのか修正され、現在は赤色に変更されている。
ただし切断面などは今なお規制が残っており、海外版ではもっと生々しい色をしているんだとか。
あと本来は人間の敵にも欠損があるみたいだが、国内版ではこれも規制されている。
でもま、この程度なら全然許容範囲内だね。
さてさて、ここまで褒めてきたが戦闘面では残念なところもめちゃくちゃ多い。
気になった点にて後述しよう。
パルクールでの移動が楽しい! だが・・・
身一つで鉄塔の頂上にまで昇れるパルクール。
高低差を活かした移動は対ゾンビでの戦術性を高めており、ゾンビゲーにこれを取り入れたのは悪くない。唯一無二の個性と言っていいシステムだろう。
しかし・・・に続いてだが・・・ってお前そんなんばっかだな! と言われそうだが、見出し通りこちらにも不満が大いにある。
これも気になった点で後述しよう。
昼と夜。二つの顔を持つ世界
夜間になるとボラタイルという攻防速すべてに優れた超強いゾンビが街を闊歩するようになり、見つかると執拗に追いかけてくる。
ならば夜は行動できないじゃん、クソゲーかよ!
ってわけでもなく、倒すのは難しいにしても、UVライトや各所に点在するトラップなど対策法は豊富に用意されているし、何より夜の間は入手経験値量が2倍になるというおいしい仕様なので、危険を冒してでも探索やゾンビ狩りに勤しむ価値は大いにあるワケだ。
また、ボラタイルの追跡から逃げきると、追われていた時間(?)に応じたスピード経験値がもらえる。パワーレベルに比べると上げにくいので、あえてボラタイルとの鬼ごっこを楽しむのも良いだろう。
日中と夜でプレイスタイルが大きく変わるのはメリハリができて良い仕様だと思う。
気になった点
一人称視点とパルクールの相性が最悪
これほんとねー、パルクールを何で一人称視点でやろうと思ったのか。
アサシンクリードとかぶるのを嫌ったのだろうかね。
掴めるはずの場所を掴めず落下死することが多いし、そもそもどこが掴めるのか建物によっては分かりにくい。
※視点が合わさっていないと掴める場所も掴んでくれないという仕様になっているため。
なので爽快感溢れるはずの引っ掛けフック移動も意図せぬ落下死が多く、使うのが怖い。
特に崖など岩肌むき出しの地形では「え、そこ掴めるのにこれは無理なん!?」ってのが非常に多い。
とはいえ本編では崖登りをする機会はほぼ無いため、この不満点はDLCであるザ・フォローイングで嫌というほど味わうことになるだろう。
ほか、スピードのスキルツリーにはいくつか罠スキルがあり、チクタクなどを修得してしまうと
壁蹴りジャンプが暴発して更に落下死する機会が多くなる。
ゾンビパニック + パルクールというアイディアは良いんだけど、視点を選べるなり操作性を良くするなり、もう少しブラッシュアップしてほしかった。
予期せぬ落下死が多い上、死ぬとデスペナルティとして経験値をゴッソリ持っていかれるのも勘弁願いたい。
この操作性でジャンプで障害物を避けながら綱渡りをしなければならないシーンなんかも。高所からクッションへ落下する際も視点のせいで落ちる場所がずれて即死することがよくあり、操作面ではとにかくストレスが溜まる。
あと、ダッシュやパルクールで画面がガクガク揺れるのでめちゃくちゃ酔いやすいらしい。
今からプレイしようと考えている人は注意。
なお、ゲームで超酔いやすい僕だが何故か、普段ゲーム酔いしない人ですら酔うと言われるこのゲームは平気である。
人体って不思議。
主人公がどんな奴か分かりにくい!
これまた一人称視点の弊害だが・・・というか、こういうゲームでも大抵はイベントなどでは俯瞰視点になるもんなんだけど、本作は全編を通して主人公であるクレインの目線で物語が進む。比喩ではなく文字通りの目線だ。
そのため、どんな顔をしているのかすらよく分からないので感情移入もしにくい。
一応、ニューゲームを始める時に確認はできるが、以降はコンティニューから始めるだろうし
彼の顔をきちんと覚えている人は一体何人いるだろうか。
マルチプレイを除けば主人公の顔をまともに見られるのはここだけである。
戦闘は不満もかなり多い
まずゾンビが硬い。硬すぎる!
安易に無双ができないようにというバランス調整なのだろうけど・・・
また、武器が消耗品なのは仕方ないにしてもゾンビの硬さも相まって壊れるのが速すぎる。
修理はできるが武器ごとに修理可能回数が設定されており、0になった物はただのゴミになってしまうので、新しい武器を入手したり切り替える必要がある。
※最序盤はともかくある程度ゲームが進むと、ライズの連中を襲ったり鍵付きの箱を開けていれば
絶えず強力な武器は手に入るので、武器が尽きて困ることはないのが救い。
反面、スキルツリーで修得できる体術各種が強すぎて、効率だけを考えるとこれらに頼りがちな戦い方になってしまうのも残念だ。
つーかツルハシで頭部を複数回殴打してもへっちゃらなゾンビが、エルボーや軽く首ひねられただけで即死したり、膝蹴りで頭がスイカのように割れるのはどうなのよ。
武器に関して、これも言いたい!
説明した通り武器による攻撃が弱い上にすぐ壊れるのに、クラフトで素材と組み合わせて強化したり
パーツを取り付けて基本性能を向上させるといった要素がある。
難易度を上げた場合は知らないけど少なくともノーマルでは一切必要なく、死んでいる要素だ。
パーツは消耗品だし、クラフト武器の多くは敵に燃焼や電流といった効果を付与するものなんだけど、近づくと自分もダメージを受けることがあるので使い勝手も悪い。
というかクラフトは医療キット以外全然作らなかったな。
チャレンジ用にたまに爆竹作成する程度で。
手榴弾なんかも作成できるんだけど、後述するバイラルがウザすぎて使う気になれないんだよなぁ。
銃撃戦はクソ
銃の使い勝手の悪さが絶望的。
他のゲームのようにLT(L2)でエイム状態に移行するのではなく、何故か右スティック押し込みでエイムという謎仕様。
レティクルが広く精密射撃は難しく、銃による攻撃はオマケ程度・・・ならまだ良かったんだけど、終盤はゾンビそっちのけで、この操作性で人間との撃ち合いがメインになるっつーね。
しかも敵はやたらこちらの銃撃に耐えるのに、こっちはアサルトライフルの掃射喰らうと隠れたり回復する間もなく瞬殺されることがある。
本作といいデイズゴーンといい、ゾンビもので対人間戦をメインに据えて面白かった試しってない気がする。デッドラもサイコパスはともかく4なんかの人間戦はつまんないし。
ストーリーもいまいち
パンデミックが発生した地域に工作員として潜入した主人公が、現地の人々と交流したり
自分を雇った組織の非人道的なやり方に反発しながら、己の正義を貫き生き抜こうとする・・・と設定自体は悪くないんだけど、見せ方が雑だし、メインキャラ殺し過ぎだしで何だかなぁ。
関係の深い主要な人物は次々死んでいくので、終盤はモブに毛の生えた程度のような仲間しかおらず、どいつがどいつだかよく分からなかったほど。
あとブレッケンどこいった。
自分はリーダーの器ではないと苦悩し続ける青年で、成長して立派な指導者になっていくとか、何かカッコいい見せ場とかがあるのかと思えば、中盤辺りから存在を忘れられたかのように、まったく登場しなくなる。
傷が悪化して亡くなったとかそういった説明もなく、本当にゲーム内から消滅してしまうのだ。
ユーザー視点(少なくとも僕から見れば)ではかなりの重要人物のはずなんだけど、脚本家が途中で彼の存在を忘れてしまったのだろうか。
そして、も1つツッコミたいのがラスボスであるライズ。
分かりやすすぎる悪役なんだけど、一般人どころか自分の部下まで気まぐれで殺してるクズなのに
アサルトライフルで完全武装した部下を侍らせてて、何でこんな奴が寝首をかかれないのか不思議。
さすがにクズっぷりがわざとらしすぎるし、最後の戦闘はQTEだしでもうちょい扱いどうにかならなかったのかな、こいつ。
まあ、オープンワールドゲーは大半がストーリーにはあんまり力が入ってないもんなんだけどさ。
一部特殊ゾンビがウザい!
転化直後、要は人間からゾンビになったばかりの状態であるバイラルという特殊ゾンビがウザすぎる。
こいつはめちゃくちゃ足が速く、通常のゾンビとは違いパルクールも駆使するし、こちらの攻撃は機敏な動作でかわしまくるし攻撃力も高い。
銃声や爆発音など大きな音に反応してやってくるという設定があるが、中盤辺りからブレッケン同様にそんな設定は忘れ去られたのか、そこかしこから大量に湧いてくるのでとにかくウザいったらありゃしない。
なりたての新鮮なゾンビだってのに(だから筋肉組織がまだ腐敗しておらず、運動能力が高い)、長期間隔離されてた屋内にも登場するのも何故なんだ。
普通湧きは論外としてこいつのせいで、せっかく豊富に用意されている銃や爆発物を気軽に使う気が起きないのもマイナス。
あとボマーという自爆するゾンビ。
一般ゾンビと見分けがつきにくいので大群に紛れていると分からず、いきなり自爆されて即死することがしばしば。L4Dのブーマーぐらい目立つようにしてほしい。
ドアを開けると目の前に → 回避が間に合わず即死 といった初見殺しもあり、こいつもストレスの素。
その他
・ファストトラベルが無い
マップ自体はそんな広くはないとはいえ、移動は徒歩 + パルクールのみ。
起伏に富んでいるため狭さを感じないのは結構なんだけど、地上はゾンビだらけなので避けるために、頻繁に壁を上ったりする必要があるので目的地へたどり着くのに時間がかかる。
お使いクエストも多いので各安全地帯間か、最低でもタワーなど本拠地へのファストトラベルは欲しかったところ。
・字幕見にくすぎ問題
字が小さいわ背景に溶け込むわ、吹き替えも無いので読むのにかなり苦労する。
読みやすくなるように文字が溶け込まない色の建物などを探して会話中に周辺をキョロキョロする姿は、情けない笑
ちなみに僕の視力は裸眼で1.5なので目が悪いわけでもない。
Xbox-one、PS4の世代から文字が小さいゲーム増えたよね~。
中でもこれは特に酷い方。
・物資投下の停止
序盤は日中と夜間にそれぞれ、隔離地域に残された生存者へ支援物資が投下される。
敵組織とのこれの奪い合いが楽しいのに、少しストーリーが進むと早々に無くなってしまうのは残念。
・水中マップがウザい
いくつか、長~い水路を進まねばならないシーンがあるが、これが迷路のようになっていて一発でクリアするのは難しい。
視界も悪い中、柵が壊れている場所などを探しながら進むのは面倒だった。
当然息継ぎが必要なので、途中で進める場所が見つけられなかったら息継ぎポイントまで戻る必要があるし、迷って戻り方が分からず溺死することもある。
こういう難しさは求めてないって。
まとめ
パルクールの操作性の悪さと硬すぎるゾンビ、バイラルのウザさ、そして人間相手の銃撃戦で大幅減点。
(体術じゃなく武器をもっと強くすることでゾンビに対抗できるようにして欲しい)
水中がウザいとか字幕とか、かゆい所に手が届かなさすぎて色々アレなんだけど、上に挙げた部分さえどうにかなればなぁ・・・私見ではこれらが残念過ぎて
名作になり損ねた佳作
というのが本作に対する評価。
今年、2021年内に続編が発売予定らしいが、最低でも視点は三人称も選べるようにして欲しい。
そして武器に強みを、銃による操作を快適に。
ほんのちょっと調整するだけで神ゲーになれるポテンシャルはある、残念なゲームだね。
ゲーム画面もちょろっと出てくるが2も一人称視点は確定。
視点変更があることに期待したいが・・・。
三人称視点があると死角から襲われることが無くなるので、難易度にも影響するから難しいのかなー。
どっちにせよ、パルクールの操作性は最優先でどうにかすべきだと思う。
追記:
感想記事書いたよ。
【評価/レビュー】 ダイイングライト2 【深刻なバグが悔やまれる…】