【評価/レビュー】 ダイイングライト ザ・フォロイング

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どもー、Peter@peters_life0801です。

今日は先日紹介したダイイングライトの大型DLCであるThe Following(ザ・フォロイング)をご紹介しよう。

新たなマップに新たな物語。
ベタなところではスカイリムのドラゴンボーンやドーンガードが頭に浮かぶが・・・

まだ光るものはあれど惜しかった本編とは違い、先に言っちゃえばこちらは残念としか言いようのない出来だった。

あ、ネタバレを含んでるんで気にする方はお引き取り願おう。

 

お気に入り度:★★☆☆☆

 

 

本編の記事はこちら。

 

 

 

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概要

ダイイングライトの大型拡張コンテンツであり、本編のハラン市内ではなく
新規に作成されたハラン郊外という、農地が多くを占める田舎が舞台となっている。

転化(ゾンビ化)を防ぐ薬品・アンティジンの在庫が底を尽きそうな中、市内から隔離された郊外には抗体を持つ人々がいるらしいという噂を聞き付けたクレインが、仲間を守るために調査に乗り出す──といった内容だ。

 

最大の特徴は移動手段として車(バギー)が導入されたことだが・・・。

 

 

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良かった点

物語に決着がつく

本編は消化不良のまま終わってしまうが、このフォロイングでは良くも悪くも
主人公であるカイル・クレインの物語の結末を見届けることができる。

良くも悪くも、と言うのはエンディングは2種類あるが、どちらも救いようのないBAD ENDなので人を選ぶのは間違いないからだ。

 

しかしあくまでDLCなので、近々発売が予定されている2次第かもしれないが、これが正史なのかどうかは今のところ不明。

正史扱いだとしても、どちらのエンディング後の世界なのかで大きく変わってくるし、そもそも続編だからといって必ずしも本作と繋がりあるとは限らない。

違う時間軸の世界とかかもしれないしね。

 

設定もまあ良かった。

カルトと言える、パンデミック前は政府に禁止された土着の宗教。
この騒動に乗じて再び表舞台に現れ、そして何故か感染しない信者たち。

しかしその正体は・・・と、設定が良い感じに不気味でストーリーは本編よりも面白かった。

 

 

本編とデータの共有が可能

新たにクロスボウが追加されており、こちらで遊んだデータをロードすることで本編側にも持ち込むことが可能。

拾える武器も全体的に攻撃力が高いものが多い気がする。

 

 

気になった点

マップデザインとバギー周りが酷い

 

画像からお分かりの通り、草むらでは画面の半分が草になってしまうほどバギーの車高は低く視界が狭い。目線の高さは大体ゾンビ(人間)の腰あたりと思ってもらえばいい。

 

そのくせマップ上は破壊できない障害物だらけで、画像のような視界を遮る草むらを走っていると突如として現れる石の塀にぶつかってしまうし、そこかしこに生えている木や岩にぶつかっても止まってしまう。

 

必然的に道路沿いに走る機会が多くなるわけだが、しかしその道路上も乗り捨てられた車やバリケードといった障害物で溢れ返っており、操作性の悪さも相まってスリップするわ、そこかしこにガンガンぶつかって止まるわで、快適なドライブを楽しむことは難しい。

ちなみに視点も縦横は勿論、斜め向いたりガックンガックンと揺れまくるので
本編でゲーム酔いに悩まされた人は死ぬレベルかもしれない。

 

さらに困るのが指定した目的地への行き方が分かり辛いことだ。

こちらはRDR2のマップ画面なんだけど

 

 

この手のゲームはこのように、指定した場所への道筋も表示してくれるのが一般的だ。

 

【評価/レビュー】 レッドデッドリデンプション2 【RDR2】

 

しかし本作では画面右上の小マップにアイコンが表示されて大まかな方角が示されるのみで、どの道路を走っていけばその目的地へ辿り着けるのかは、都度全体マップを開いて確認しながらでないと難しい。

困ったことにマップには車で超えることのできない山や崖、川が随所にあり、ただマーカーを目指してまっすぐ進むだけでは目的地に到達することができないのが余計、ストレスを生んでしまう。

本編では基本的に行けない場所がほぼ無く、パルクールで縦横無尽に移動できたから
道筋の表示が無くても何も問題は無かったんだけどさぁ。

 

 

 

水没したり、地形に引っかかってスタック(一切動けなくなる状態)してしまうことが非常に多いのも難点。

幸い、製作者側もこうなりやすいのは理解していたのか近くでAボタン(PSだと多分〇か×)長押しで少し巻き戻した、動ける状態から復帰することはできる。

 

マップの広さは結構なものなので、本編のように走っての移動は厳しく、ストレスを感じようがバギーを使わざるを得ない仕様になっている。

 

 

壊れまくるパーツもストレスの素

バギーはエンジン、サスペンションなど全5種類からなるパーツを取り付けることで基礎性能の強化ができる。

それは良いが武器と同じシステムで、使っているとすぐ壊れてしまうし修理できる回数もしっかり設定されている。

先述したマップデザインの悪さも相まって、最高級のパーツを揃えてもあっと言う間に使い物にならなくなってしまうので、移動がとにかく苦痛だ。

 

ガソリンの補給も面倒。何故燃料タンク1つで満タンにならないのか。

 

 

走行中の車に追いつくゾンビたち

バギーでの移動中は定期的に進路上にボマーが湧く仕様のようで、本編の比にならないほどボマーが出現する。

そして自爆され、ダメージは大して受けないんだけど大量のバイラルが湧いて追ってくる。

 

パーツ構成次第ではスピードが足りず逃げるのが難しく、障害物にぶち当たって追いつかれることも多い。

車に飛び乗られて延々攻撃を受けるし、じゃあ降りて倒そうかと思えば数次第では
降車した瞬間に袋叩きにされて即死に近い死に方をすることもある。

クッソうざかったバイラルがさらにうざくなっているので、これも好みが分かれる点だろう。

※一応バイラルに飛び乗られた場合、障害物にぶつかったり急ブレーキを踏むことで振り落とすことはできるが
 大抵の場合3~6体ぐらいに追われるので1体だけ振り落としたところで別の奴が飛び乗ってくる

 

さらに問題なのが夜間で、ボラタイルはそれなりに良いパーツを積んだ車でもなかなか振り切ることができない。

加えて暗闇でライトはあれど視界がさらに悪くなることで、障害物への衝突やスタックすることも増え、本編のように逃げ切るのはかなり難しい。夜間はほぼ行動できないものと思っていい。

 

 

複数のボスが追加されたが・・・

本編でも幾度かあったボス戦が追加・・・・されたのはいいが、手抜き感が強い。

 

 

見た目は既存のボスクラスゾンビを更に巨大化した程度のもので、モーションも同じなので新鮮味はないし対処するのも楽だ。

しかし既存の連中とは比べ物にはならないほど耐久力が高く、例えば上の画像の敵は
攻撃力300程度のサブマシンガンのマガジン3つ分(120発ほど)を頭部に撃ち込んでいるのに与えられたダメージは御覧の通り。

弱いのに硬すぎて無駄に時間がかかるとしか言いようがないバランスになっている。

 

一応、メインストーリーを進める上では倒す必要はなく、サイドクエストの討伐対象だとか、設計図をドロップするだけのオマケ的な扱いなのだが・・・。

 

 

パルクールはほとんど使わない

起伏のない農村地帯が舞台なので本編での売りであるパルクールを用いる機会はほぼ無い。

ストーリー上、高い山を登るために崖から崖への移動などで何度かお世話になることがあるが、掴める場所が非常に分かりにくく理不尽な落下死が多い。

 

 

まとめ

パルクールという本作最大の長所を自らかなぐり捨ててしまった問題作。

これで代わりに導入されたバギーが楽しめるものならまだしも、本編でのパルクールの操作性の悪さが可愛く思えるレベルなので、代替にはなり得ていない。

加えてバギーがメインになったことで、ゾンビが地形を利用して戦ったり逃げたりする相手ではなく、ただ轢き殺すだけのオブジェクトのようなものに成り果てているので、最早別ゲーと言っていいほど違うゲームになってしまっている。

 

(個人的には納得のいくものだったが)エンディングも救いが無いので本編が楽しめた人ほど、このDLCは合わないかもしれない。

向こうは消化不良感があったとはいえ、希望が残る終わり方ではあったからね。

 

エンハンスドエディションなどには無料で付いてくるが、単品購入する場合は2200円。
ボリュームの有無ではなく面白さ的に、2200円の価値があるかは・・・まあ好みは人それぞれだけど。

ともあれ、遊ぶにしても別ゲーだと思ってプレイするのが良いんじゃないかな。

本編と同じものを期待して購入すると痛い目を見ると思う。