【評価/レビュー】 真・三國無双8 【無双初のオープンワールド!】

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どうもこんにちは、Peter@peters_life0801でっす。

 

本日ご紹介するのは真・三国無双シリーズの・・・何作目だろ。

8と銘打ってるものの猛将伝やらエンパやら外伝作品含めたら、相当な数出てるよね。
GBAとかでも2Dグラフィックのがあったような。

 

並み居る敵を薙ぎ倒す”無双アクション”というジャンルを生み出したシリーズだね。
ゲーマーでなくとも知っている方も多い作品の一つじゃないかな。

 

僕はXbox-oneでプレイしているが、本作は日本では販売されていない。
今なら海外版がお安くなっているし、日本語がテキスト・音声に字幕と全て完備されているので気になる方はどうぞ。

※記事投稿当時の話。2021年6月現在に書き直してるんだけど、高騰して今は5千円ほどになっちゃってるね。

 

お気に入り度:★★★☆☆

 

 

そうそう。これ豆知識なんだけど、海外版タイトルはナンバリングが ”9” になってるでしょ?

これは日本でいう三國無双、初代PSで発売された格ゲーだね。
この格ゲーが向こうでは ”1” として扱われているからなのさ。

なので日本でいう初代の真・三國無双が向こうでは Dynasty Warriors2 ってワケ。

 

 

 

 

どんなゲーム?

説明するまでもない、一人で大軍をバッサバッサ斬って捨てるゲーム。
超有名シリーズなので改めて説明することも特にない。

 

 

ただ本作はこれまで合戦ごとに用意された閉鎖空間で戦う仕様とは異なり、シリーズ初のオープンワールドを採用。

アイテムや料理の作成に使う素材の収集、釣りの他、野生動物の狩猟といったオープンワールドならではの新要素が色々と追加されている。

 

実在する中国各地の名所巡りなんかもできるんだよ!

ただまあ・・・少し残念なオープンワールドではあるんだけど。
理由は後述しよう。

 

 

あとはアクションが変わっていてこれまでの通常攻撃からチャージ攻撃へ繋げるものではなく、新たにステートコンボアクションというシステムが導入されている。

説明するのは割と面倒なので、知りたい人は公式サイトを見てみよう!

 

 

 

 

良い点

キャラクターデザインが素晴らしい。人選も良い感じ

無双世界ならではのファンタジー要素に中国史の軍装が見事に融合したデザイン、とでも言おうか。

4をピークに微妙なデザインが続いていたけど、本作はこれまでのシリーズの中で一番カッコいい。

勿論、人によって好みはそれぞれ分かれるだろうけど、僕は本作のデザインこそ過去最高だと断言しちゃうね!

 

 

新キャラも今作は特に奇をてらったキャラはおらず、皆良い感じで魅力的。

女性キャラが結構増えたが戦国無双と違い、こちらは重要な武将はほぼ出尽くしているので大して不満はない。

 

人材の層が厚い魏ですら、あと出すべきなのは曹真と程昱、曹洪ぐらいかな?
ってか曹真大好きなので出してください。お願いします。

 

蜀と呉はもう出尽くした感があるね。
馬謖、諸葛瑾あたりなら既存キャラとのからみで話を膨らませるのに一役買ってくれるか。

 

個人的に増えてほしい武将

ちょっと自己主張。

 

個人的に参戦してほしい武将はこんだけ出揃ってきてもやっぱり、まだまだいるもんなのよ。

上に挙げた人たちに加え、魏の李通、郝昭とかね。
李通は演義では周瑜を軽く超えるレベルで悲惨な改悪されてるし、郝昭は活躍の場が限られ過ぎているので厳しいか。

 

他、袁家の人材の層の厚さを表現するために顔良と文醜、田豊、沮授あたりを。
顔良と文醜差し置いて何故か華雄が増えたけど、デザインがそこそこカッコいいからまあ良し。

ってかほんと、何で華雄なんだ・・・?
董白に都合よくからませられるキャラが欲しかっただけ?

 

 

 

人間ドラマが良くできてる

5がちょっとアレだったんで6と7は見送ってたのでその辺の事情は知らないけど、今まで自分がプレイしてきた三国無双に比べて、シナリオに随分力が入ってるなと。

エンディングは良い話が結構あった。

 

 

って言うか孫権がカッコよすぎる

一族や重臣を次々と失いながらも、少しずつ前へ進んでいく孫権がめっちゃ良かった。
韓当との最後の会話とエンディングはホロッときちゃったよ。

 

デザイン微妙、声も変。
2なんかじゃ終盤の戦でも総大将の座をパパに奪われる、と昔は散々な扱いだったのに、ほんと良いキャラに成長してくれた。

 

声は演じてる人は変わってないんだけど、すっごく良い演技するようになったよね、この人。
昔はキンキンしすぎてて苦手だったけど、今は味があって本当にカッコいい声してると思う。

 

今作の孫権はドラマ性からデザインの良さまで、トップクラスに好き。

 

 

 

袁紹も良かった!

三国志13PKの記事でも触れてるけど、実は袁紹大好きなのよ。

 

 

なのでネタキャラにされがちな無双の袁紹は嫌いだったんだけど、今作は結構いい感じに描写されてたなと。

 

 

曹操とは異なる感じで落ち着いていて、どっしりと構えながらもどこか危うさを感じさせる本作は、天下人になる地盤と素養はあったのに相手が悪すぎたために歴史の波に呑まれてしまった、という袁紹の人物をよく表現できていると思う。

大物感がありながら危なげがあるという点では、ちょっと蒼天航路の袁紹っぽかったかも。

 

でもこの路線で行くなら顔つきを、1や2辺りの昔の威厳ある感じに戻してほしいな。

 

天運があるので当たるはずがない、と矢の雨の中でも悠然と佇む姿は超カッコいい!

 

 

 

試みは評価したい

不満点も多々あるんだけど、新しい無双を目指したという姿勢は評価したい。

無双アクションというジャンルだけで一定以上の面白さは保証されているものの、毎回あまりにも代り映えしなさすぎるシリーズだからね。

 

 

 

 

気になった点

オープンワールドの出来がいまいち

広さは申し分ないんだけど地域ごとの特色はいまいち再現されてないし、実在する各名所も全然美しくない。本当にただ広いだけ。

 

 

名所は九塞溝、黄龍とか実物はめっちゃ綺麗なのにゲーム内のそれにはガッカリ。

FF15なんかでは実在しそうな景色でも絶景がそこかしこにあったりするので、これはゲームだからというのではなくグラフィックのセンスの問題じゃないかなぁ。

人物や建造物に関しては別に不満はないんだけどね。

 

蜀の桟道とかあるにはあるんだけど全然峻嶮じゃないし、ってか蜀に限らず中国全土が平坦すぎ!

 

 

 

オープンワールドが活かされていないのも問題

せっかくオープンワールドにして戦場も大規模なものになったにも拘らず、戦略性が皆無なのも問題。

結局プレイヤー一人で全てのクエストを解決していき、合戦を終わらせるといういつもの無双。

ファストトラベルでリアルなら数十km離れてるような場所にほぼ同時刻に出現し、戦況をひっくり返していくってのは今までの狭い戦場ならともかく、オープンワールドだと違和感が半端ない。

 

魏将なのに孫策軍からクエストを受け、彼らの補給部隊を助けるという変な部分もチラホラ。

 

 

そして相変わらず味方が役に立たず、拠点を落としていって戦線を上げる新システムが機能していないし
攻城戦でも衝車で味方が門を開けるのを待つよりも、鉤縄で城内へ一人で侵入して守将を倒すほうが遥かに楽だという始末。

※アップデートで一部の城(?)には鍵縄を使えなくなった。
 が、小城がダメかと思えば大都市規模の城では使えることがあったり、基準がイマイチ分からない。

 

 

他、オープンワールドによって処理が難しくなったのか、敵の数が少ない。
しかし一部のイベントや城内には異常なほどワンサカいたり、なんだか表示数が不安定なのが気になる。

 

 

どのキャラでプレイしても変わり映えしない

本作は章と勢力が同じならば基本的にどのキャラでプレイしても全く同じ。
なので同じことの繰り返しになり、非常に飽きやすい。

もう少しキャラごとの違いを持たせてほしかったなぁ。

 

 

黄巾の乱、洛陽争乱などは魏、呉、蜀に属するキャラ全員が同じ内容なので、何回おんなじことやらせんだ! とウンザリした人も多いはず。

 

 

 

全ての要素が中途半端

先述した地域ごとの特色がいまいち薄いオープンワールドもなんだけど、素材収集や釣り、狩り、攻城戦・・・何もかもが中途半端なんだよね。

自宅が持ててカスタマイズできたり、友好度があって仲良くなった武将を家に呼んだりもできるけど、プレイする上で特に意味はない。

 

本当にただ、オープンワールドだからこういう要素をとりあえず入れてみただけ、って感じ。

もう少し1つ1つの要素をしっかり作り込んでほしかったところだ。

 

素材収集は上位装備を作る上で必須だけども、採れる場所が固定だから結局はただの作業だし。

 

 

武器のリストラ

トンデモ武器が大量にあるぐらいなら多少はコンパチになっても良いんだけど・・・ドリルとかエンジン付きの槍とかあまりにも時代にそぐわない武器は特に。

※でも鍾会の浮いてる剣とか左慈の呪符みたいなのはOK。
 三国時代って史実と神話の狭間のような時代なんで妖術的な奴はいいかな。あくまで個人の好み。

 

でも本作ではいくらなんでも色んな武器をリストラしすぎ。

なんと

張飛の代名詞である蛇矛までリストラ。

 

 

と言うか一応、蛇矛自体はあるが槍系統の下位装備という扱い。
当然、モーションも張飛らしからぬ軽快なアクションに・・・。

 

まあ、蛇矛はじめリストラされた武器のいくつかは後に有料DLCで追加されたんだけど、全部入りのセットが3300円。

ちなみに(何故か1年間に)3種類も出ているシーズンパスを全て買うと
税抜き1万4600円とソフトの倍近い値段になる・・・。

 

 

新しい無双を目指した姿勢は本当に評価するんだけど、この拝金主義っぷりはさすがにドン引きする。

 

 

 

まとめ

 

重ね重ね言うけど、マンネリを打破しようという新たな試みは良い。
世間では酷評されているようだけど私的には今後、こっちの方向で進化させていってほしいな。

 

とりあえず色んな新要素をぶち込んでみたけどまだ試験的という感じだし、しっかり作り込めば大化けするポテンシャルは秘めているように思う。

ああでも好意的な目で見ている僕でも、ボッタクリすぎるDLCだけは擁護のしようがないが。

 

本作のエンパイアーズ作ったらめちゃくちゃ面白そうだし、是非やってみたいんだけど無理かな~。

マップ流用しても作る手間もめっちゃかかりそうだしね。

 

 

後日追記:

エンパ出るみたいだね!

 

ただ、昨年(2020年)9月にティザームービーが公開されたっきりで、2021年内に発売予定とのことだが、6月現在でもシステムなどの情報はほぼ一切なし。

公式サイトも更新されずほったらかしで不安しかない。
ただ一つ確定しているのは、オープンワールドではないということだけ。

 

オープンワールドでのエンパを期待していたので残念だね・・・。

 

 

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