【評価/レビュー】 ダウンタウン熱血物語 【人気シリーズの立役者!】

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なめんなよ! どうもPeter@peters_life0801でっす。

 

本日はファミコンで大人気だったくにおくんシリーズの一つである
ダウンタウン熱血物語をご紹介。

 

 

小さい頃大好きだったんだよね、このソフト!
2021年現在はニンテンドーオンラインに加入していれば、Switchで無料で遊べるよ。

 

お気に入り度:★★★★★

 

くにおくんシリーズについて

昭和によくあったらしい? ヤンキー同士による各高校間の抗争などを題材にしたシリーズ。

かと思えばドッジボールやホッケー、バスケなどなど色んなスポーツもやっちゃう、独特の世界観を持つハチャメチャさが魅力。

 

 

しかし一口にくにおくんと言っても、微妙に世界観の異なる二種類が存在しており
僕はそれぞれを熱血硬派シリーズダウンタウンシリーズと呼んで区分している。

なんでも開発チームが違うようで、同じくにおくんでありながら世界観などに微妙な差異が生じたという経緯があるらしい・・・昔、そんな話を聞いたことがある。

 

前者は例えば記念すべき一作目の熱血硬派くにおくんなどが当てはまり
くにおの友人としてひろしやこうじなどが登場し、敵役としてしんじやみすず、さぶなどが登場する。

ドッジボールやサッカーなどもこっちのはず。

 

 

そしてこの熱血物語は後者、ダウンタウンシリーズの第一作目。
こちらのシリーズには上記のくにおの友人・ライバルたちは登場しない。
(ただし親友にして永遠のライバルであるりきだけは共通して両シリーズに登場する)

この熱血物語を含め、熱血行進曲、時代劇などの大人気作品を複数輩出しているため
あくまで個人的な感覚だけどファン人気はこちらの方が高いという印象。

 

とはいえ中にはひろしやこうじがいるのに、五代だけは出ているホッケーなど分類が微妙な作品もある。

近年、3DSで発売された本作のリメイクではひろしが登場するので、現在は完全に両シリーズの垣根は取っ払われた模様。

 

 

 

どんなゲーム?

 

1989年4月にファミコンでテクノスジャパンより発売。

 

複数のエリアで区切られた箱庭を進んでいく横スクロールのアクションゲーム。

昔のスーパーマリオシリーズのようなシンプルな横スクロールではなく、
本作では画面奥や手前にも移動することができるし、用意されたエリア内は自由に行き来が可能。

現代で言うオープンワールドみたいなもんなのか・・・なぁ?

 

そして成長要素があるので厳密には、アクションRPGに分類すべきゲームなのかもしれない。

 

 

基本アクションはパンチ、キック、ジャンプ。
他、敵が持っている木刀やチェーン、そこらに落ちているゴミ箱や古タイヤを拾って武器にすることも可能。

ダウンした敵を持ち上げて振り回したり、ぶん投げることもできちゃうぞ!

 

 

ストーリーはざっくり言えば、最近ブイブイ言わせてる高校がりきの彼女をさらったため、りきがその高校へ彼女を助けるためにカチコミをかけるという話。

その黒幕がどうやらかつての友人っぽい・・・という理由からくにおも同行。
本作はくにおとりきが初めて共闘することになった作品なのだ。

 

 

 

 

良かった点

後のシリーズの基礎を築いた

本作はダウンタウンシリーズの一作目にして、くにおくんのグラフィックを定着させた作品でもある。

キャラをすっぽり黒縁で覆う画法で当時のグラフィックの粗さを解決。

はっきり、くっきり表示されたキャラクタードット絵の造形は非常によくできており
制約の多い当時の環境で、数多い登場人物の顔をしっかり描き分けているのは正に職人技。

 

 

また、ダブルドラゴン兄弟や豪田、五代、望月、小林など多くの人気キャラもこの作品が初登場。

特に五代などは特徴的な容姿ゆえか非常に人気があり、後に(りき以外の)他のキャラを差し置いて
単独でアイスホッケーやバスケなどにも登場することに。

 

当時としては派手で多彩なアクション、グラフィックの良さなど
同年には147ものゲームが発売されているが、本作は間違いなく抜きんでた作品の一つだと思う。

モブにまで名前が付けられ、アクションに合わせて変なセリフを発するなど芸も細かい。

 

 

高い自由度、独自の成長システム

今時のゲームと比べるのはさすがに酷なんだけど、当時としてはかなり自由度の高いシステム。

箱庭を自由に行き来でき、登場する敵は倒してもいいし倒さなくてもいい。

アクションがかなり豊富で多様な必殺技があるし、背景の塀や土管の上に乗れたり、
武器として使用できるゴミ箱や転がる古タイヤの上にも飛び乗ったりと、アイディア次第で色んな遊び方ができる。

 

 

成長システムもユニークで、本作では敵を倒すことでレベルアップしたりするわけではなく
敵を倒した際に落とすお金を拾い集め、喫茶店や食堂で何か食べたり
おもちゃ屋などで購入したアイテムを使用することで、各アイテムに対応した能力値が上昇していく。

 

これを食べるとどの能力がどれだけ上がるのか、ってのを調べ回るのも楽しみ方の一つ。

 

 

 

アイテム使用時のメッセージも無駄に凝っていて素敵。

 

 

くにお は さばを にぎりしめた

くにお の てはなまぐさくなってしまった!

 

ちなみにサバはパンチ力と防御(ガードしやすさ)を成長させ、気力を回復させるアイテムだ。

 

瀕死状態で魚屋に駆け込み、体力回復アイテムと思ってマグロの刺身などと一緒に購入。
使ってみたらこんなメッセージが表示され、肝心の体力は回復しないわで当時爆笑したのは良い思い出。

食わないのかよ!!! って笑

 

 

必殺技も本屋で購入、本を読んで覚えるという形式だ。
後のシリーズに比べればまだ地味な必殺技が多いんだけど、敵をぶっ飛ばす爽快感は本作で既に確立されている。

 

 

音楽もいいよ!

古い作品なので曲数自体は少なめだけど、どの曲もクオリティが高く耳に残る良曲ばかり。

 

また、本作には発売元であるテクノスジャパンの代表作である ”ダブルドラゴン” の主人公、ジミー&ビリーがパロディキャラとして登場している。

そう。あのダブルドラゴン兄弟の竜一・竜二だ。

ドット絵での顔のみならず技やテーマ曲まで再現されているので、当時の僕は知らなかったが
ファンならおお!っと思うような演出だったんじゃないかな?

あの曲カッコいいよね。

 

 

 

気になった点

セーブができないのは不便(パスワード制)だけど当時は当たり前だったので除外。
Switchで遊べるものはじめ、近年の移植版にはセーブ機能が搭載されているので問題はない。

 

あえて挙げるならば、いくつか当時子どもだった僕には、進め方が分からない箇所があったこと。

例えばと言うか、その筆頭だったのが花園公園の木下とかね。

 

まるか運送 廃倉庫で西村を倒したあとに、来た道を戻って花園公園に行くとボスである木下が登場する。

移動が自由とはいえストーリー進行させる場合、来た道を戻らねばならないというのは後にも先にもこのイベントのみ。
気付かずに先へ進めなくなるキッズが当時は結構いたんだよな・・・。

 

大人になってから改めてプレイすると、西村を倒した際に

「花園公園で木下さんがお待ちしてるぜ! かわいがってもらえ このタコ!」

というセリフを吐くのでバッチリ教えてくれているんだけどね。

 

 

冷峰学園の体育館の進み方も初見は分からない人多いかも。
絶対、鬼塚が入ってきたドアを進もうとしちゃうよね。

あそこもまさか、バスケのゴールに飛び乗って2階へ行くなんて・・・当時のガキどもは全然気付かなかったんだよね。

 

 

(子どもにとっては)難しいフラグを立て、多くのキッズをぴゅぴゅぴゅのぴゅーにしてきた西村さん。

 

 

 

 

まとめ

 

後に続くシリーズの基礎を築いた点で偉大な作品であるし、
この時点で既にくにおくんならではの爽快で派手なアクションが完成されていたのも素晴らしい。

わざわざファミコンで中古を探さずとも、今ならXBOX-ONE、PS4、スイッチで配信されているクラシックスコレクションに収録されているし、
Switchユーザーならニンテンドースイッチオンラインで遊ぶことができる。

どちらも当時は無かった ”どこでもセーブ” 機能が搭載されているし、ぐっと遊びやすくなっているよ。

 

レトロゲーに抵抗がないなら是非、一度お試しあれ!

 

 

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