OPUS(オプス) 星歌の響き  プレイ日記10話目 【第二章 上 完結編】

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それぞれの一族

当面の危機は去り、場に残されたのはリバクと白い牙の二人だけ。
目の前にいるのは手負いの、最後に手を下した者ではないがカイトを奪った憎き仇だ。

しかしそんなわだかまりは捨て、リバクは白い牙へ謝意を伝える。

「自分の為だ・・・あいつ等の仇を取りたかっただけだ・・・」

 

実際そうなのかもしれないが、この男が龍門を閉じてくれていなければ、どうなっていたことやら分からない。

 

リバクは紅桜で傷の手当てをしようと持ち掛けるが、当然それを受け入れるような男ではない。

二回も嵌めようとした相手に何を言っているのだと。

白い牙は、ウチのメンバーはお前らと鉱連に弄ばれ、捨てられたんだと恨み言を吐く。

お前ら(瀛海貴族)とは言うものの、彼もリバクに恨みを向けたところで仕方がないのは
分かってはいるんだろうが、割り切れないものがあるのだろう。

 

白「フザケろ。治すくらいなら殺せ。」

 「これだけたくさんの仲間を死なせちまって・・・
  俺にもう生きる価値なんかねぇ。」

リ「・・・皆を生かすためにマフィアを?」

白「・・・もしそうだったとして、それが何なんだよ?」

リ「・・・お前にとっての一族だったのか。それを守るために・・・。」

 

形は違えど大切なものを守るために生きているという点では、二人は同じだった。

リバクはなおも手を差し伸べるが、白い牙は決して首を縦には振らず
偽善者呼ばわりをし、殺せと徹底的にリバクを否定する。

 

 

リバクは静かにその場を後にした。

「僕の目的は一族の為だ。敵討ちの為じゃない。一族の・・・」

 

はぁ・・・このシーン、リバクがかっこよすぎて鳥肌が立った。

青臭い一面もありながら復讐は何も生まないことを理解しているし、相手の事情を汲むことのできる度量の広さを持っている。

白い牙は本当は、リバクの手を取りたかったんじゃないかなぁ。

でもカイトを死なせてしまったという負い目から、こういう態度をとるしかなかったんだろう。

 

 

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軌道射出台「船頭」

紅桜に戻りしばらくすると、メールボックスにニュースが届く。
それは、鉱連も手をこまねいていた賞金首・白い牙が自首してきたというものだった。

口ではああ言いながらも、リバクの思いは確かに届いていたようだ。

そしてもう一通、あの商人・ラーマから軌道射出台「船頭」という場所にて
宇宙葬を執り行う準備ができた、という連絡が入っている。

よくもまあズケズケと・・・。

 

現地へ向かうとラーマはニコニコしながら調子よく一行を出迎えるが、その態度にリバクは激怒。

 

 

ごもっとも、としか言いようがない。

しかし弁明するラーマの言い分を聞けば、その気持ちも分かるのがこの作品の面白いところ。
どのキャラの行動にも言動にも、しっかり筋が通っている。

 

一つ、この近辺は太陽信仰であること。

リバクたちは太乙信仰。宗教的な対立などがあるのか定かではないが、我々の社会で言えば
寺でキリスト教やイスラム教式の葬儀をやってくれというようなものなのかな?

 

一つ、それを依頼してきた者が龍脈を漁りに来た部外者で、その相棒は山塊を大いに苦しめた巫女であること。

 

要するに、彼らからすれば自分たちが住む宙域へ厄介ごとを持ち込む連中と
鉱連に抗い続ける英雄、どちらが大切なのかということだ。

マフィアには自分たちも苦しめられているというようなことを言っていたが、方便だったらしい。
抜け目のない男だ。

 

それはともかく、嵌めておいて急に味方になりたいとはどういう了見か。
聞けば白い牙が自首をする前に、ラーマへリバクたちに協力をしてやってくれと伝えていたそうだ。

せめてもの罪滅ぼしか。
白い牙・・・もっと違う形で出会えていれば。

 

 

葬送

遠回りをしたが、完全なる別れの時がやってきた。

エイダが祓詞を読み上げ、棺は宇宙へ放たれる。

 

「お前は一番の先生だった・・・そして一番の護衛でもあった・・・」

「それから・・・」

 

ふと、亡命を決意し鳶家から脱出した日のことが蘇る。

リバクの失態により全ての龍脈鉱が召し上げられ、鳶家が没落したのは既に知っての通りだ。
(以前の記事で滅亡しているのかなと書いたが、一応存続はしている模様)

しかしカイトの言によれば、鳶家の鉱山は最初から狙われており
適当な理由を付けて没収されたに過ぎないらしい。

なるほど、あの試合で相手が最初から譜を暗記していたという疑惑は事実で、リバクは謀られたのかもしれない。

 

真相はどうあれ、リバクは今や他の太子から命を狙われる身。
宇宙船を奪って逃走するほかはない。

しかし船を目の前にして、鳶家当主が立ちはだかる。
だがどうやら彼は捕らえに来たわけではなく、ただ引き留めにきただけらしい。

当主はリバクのことは大ごとにはさせないと諭すが、互いに暗殺し合い、権謀渦巻くこの現状に
主を置いておくわけにはいかない、とカイトが具申する。

 

当主もそのことは知っていたようで、一族皆がリバクの命を狙っていること、そしてそんな真似はさせたくはないが、彼を護るのが難しいことをこぼす。

恐らくリバクが末子なのだろうが彼は第8太子。結構な人数だ。
各太子にはそれぞれお付きの部隊がいるし、好き勝手しているところを見ると
後継者候補たちが力を持ちすぎて、当主の座が形骸化しつつあるのかもしれない。

当主は少なくとも邪な考えを持つ人間ではなさそうだが、少し優柔不断に見える。

 

カイトに重用するので戻ってはこないかと伝えるが

「カイト=ブランは、死ぬまでリバク様の護衛であることを誓います!」

その大音声が言葉を打ち消した。

 

そして遠方へ旅立ち、新しい龍脈を献上すること。
栄誉の帰還を果たし、リバクが鳶家を再興すると気を吐いた。

 

 

ここで回想は終わるが、カイトの覚悟に当主は、ただ見送るしかできなかったのではないだろうか。

 

かつて隊長の墓前で、カイトはリバクに新しい命をもらった。

そしてここでは、リバクがカイトに新しい命をもらったのだ。

 

「お前は最高の護衛だった。最後まで一緒にいる誓いは叶わなかったけど、
 来世で会ったら・・・その時は酒を酌み交わそう。」

 

 

宇宙葬について

ただ棺を宇宙に流して終わりというものではなく、少し想像していたものと違っていた。

この射出台、現在は荷物の発送に使われているそうなのでまずは税関を通るらしい。
ラーマが職員を買収してくれているそうなので、税関を経由した後に瀛海へ向けて再度射出されるようだ。

 

 

想像と違うと言うよりは現在は禁止されている弔い方なので、荷物に偽装して
こういう回りくどい手段を取るしかないんだろうね。

 

種々の細かい設定が、物語や世界観にさらなる彩と深みを加えている。
良いゲームだ。

 

 

エイダの異変

出棺を見送り、エイダにこれからどうするつもりかと尋ねられる。

すべきことは龍脈を探し、家に新たな富と栄誉をもたらすこと。

エイダに目的は同じなので、良ければ一緒に来ないかと誘われるが
さすがにまだ気持ちの切り替えができていないのか、少し考える時間が欲しいと返事をする。

 

そんな会話の折、突如としてエイダの言葉が詰まり、苦しみ始めた。
ラミアが言うには補声器の電池が切れたらしい。

 

なーんだ、そんなことか・・・とホッとしたが、そういえばこの機械って相当古いんだったか。

なるほど、今度は電池探しだなってことで、これにて第ニ章終了。

 

一章に続き怒涛の展開の連続で、今回も大変面白かった。

カイトが大好きなキャラだったので彼を喪った喪失感は半端ないが、それだけストーリーに入れ込むことができているわけだ。

まあキャラに関しては、主人公一行はカイトに限らずみんな大好きだけどね。

 

さあ、第三章ではどんなお話が待っているのか。