【評価/レビュー】 Airborn Kingdom (エアボーンキングダム)

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やあどうも。Peter@peters_life0801です。

 

本日はエアボーン・キングダムというインディーズゲーをご紹介。

Xbox版でプレイ時間は12時間43分、実績は575/1200解除済みという立場からの感想になる。

多くのインディーズ作品がそうなのだけど、光るものはあれどあと一歩・・・って感じだったね。

 

お気に入り度:★★★☆☆

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概要

発売日は機種によって2020~2022年とばらつきあり。

初出は多分EPIC Gamesの2020年12月18日かな。
で、翌年にXbox、Switch、PSとCS機御三家、さらにその翌年にSTEAMでも配信が始まった模様。

お値段は2800円。

 

あらすじとかジャンルは次項で紹介するとしよう。

 

 

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空中都市で冒険するワクワク感が凄い!

自分が知っているものでは天空の城ラピュタはもちろん、城も含めれば
ロマサガ2に円卓の生徒、アトミックハートとかその他色々・・・いずれも世界観が魅力的だ。

いやあ、空中都市(浮遊城)って何でこんなワクワクするんだろう

映像作品のラピュタはともかく他にタイトルを挙げたゲームは、あくまで作品の一部の要素でしかなかったが、本作ではその空中都市こそが主軸に置かれている。

 

ゲームのあらすじはこんな感じ。

 

とある伝承は、かつて全世界を支配下に治めた巨大な空中都市王国があったことを伝えている。しかし、それはある日突如として雲隠れし、同盟国を放置したまま消えてしまった。世界を崩壊と衰退の影が覆い、人々は生きていくための苦闘を余儀なくされた。それから長い時が流れ、再び希望の火が現れた。さあ、古き伝説を復活させ、世界の苦しむ人々を再び団結させるために、新しい空中都市を天空に解き放とう。すべてをもう一度つなぎ合わせ、新しい調和と繁栄の時代を築くのだ。

空の町を支配し、新興の居住地から、地平線まで伸びる華麗な大都市にまで発展させていこう。世界の空を飛び回り、下界の資源と機会を探し、失われた神殿や寂れた都市を発見し、クエストを完了し、かつての空中都市の映画を取り戻し、新時代の到来を告げよう。

引用元:https://store.steampowered.com/app/982290/Airborne_Kingdom/?l=japanese

 

ざっくりと言えば甦った伝説の空中都市およびその超技術で、水や食料などリソース管理をしながら
かつて同盟を結んでいた、交流の途絶えてしまった下界の国々を助けて回りましょうってな感じ。

発見した森林やオアシスから建築資材や生活必需品を補充したり、時には集落から移民を募って労働力を増やしてゆく。

技術が発展していけばより遠くへ行けるようになるし、多くの住民を呼び込むこともできるので
街を大きくしながら行動範囲を広げていき、まだ見ぬ地を目指して冒険するのだ。

 

 

マップから何かありそうな場所を見つけたなら向かってみよう。
目指している国を発見したなら、彼らの頼みごとを聞いて再び盟友となろう。

労働力や新しい技術を得られるよ! 未知の遺跡なんかも発見できるかも。

 

 

ストーリーもなかなか良いぞ!

いや実際のところはあってないようなものなんだけど、史書のような書き方が
神秘的な世界観と相まってすっごく雰囲気が良いんだ。

 

過ぎ去りし過去の古代遺跡が、その当時は無数に残っていた…
多くは崩壊し失われてしまっていたが、壮大無比な文明社会の夢は、今に至るまで消え去らぬ…

~『我らの旅日誌』より、第二代 年代記編者ムルアブ記す

 

すべてのロケーションに説明文のほか、こういった史書からの抜粋という形で
由来や曰くが書かれているのはオシャレだね~。

調べてみても開発元がどこの国なのかは分からず、少なくとも日本ではないのだが
翻訳は違和感なくしっかり行われているのは好印象だね。

 

 

建設・都市経営SLGとしての底は浅い

住民の要望を満たすための項目や、建造可能な施設も少ないので街づくりの自由度は低め。

信仰や健康を満足させる施設の有効範囲が狭すぎて苦労するかと思えば、割とすぐに全体に効果を
及ぼす上位互換の施設が出てきたり、性能が極端すぎるのも気になる。

 

空中都市だけに片側だけに施設を集中させて傾かせない必要がある、浮力や揚力の確保が必要など
独特の制約は発想自体は面白いが、あまり効率や利便性を考えて配置する必要がないバランスなので、いまいち楽しさにはつながっていない。

福祉系の施設は全体化をやめて効果範囲を広げる、とかにすればまだ配置に工夫が必要になっただろうが。

 

 

建造物のデザインがどれも似たり寄ったりで、街並みが無個性なのもアウト。
単純に見ていてつまらないし、倉庫などは研究で後から建て増し可能になった場合、どれが該当施設なのか分かりにくいのもマイナスだ。

街路樹以外にも緑を、効果はなくても良いからデコレーションパーツなども欲しかったね。

 

 

後だしの要素があるのも×

住民を満足させるための項目が後から追加されていくのも駄目。

本作では人口が一定数に達するごとに都市レベルが上がり、要望も
信仰、健康、快適さなど次第に増えていくのだが、レベルが上がった直後はそれらを満たすための施設がないことがあるため、フォローする間もなく複数の住民が不満を訴えて出て行ってしまうという事態が発生してしまう。

 

UI全般が微妙

マップはかなり広いのにも拘わらず、行先を見えている範囲内でしか指定できないのは非常に不便。

ただでさえ移動するのを眺めているだけの時間も多いゲームなのだから、全体マップからも指定できるようにすべきだろう。

仕様上、少し進んでは止まるのを繰り返すことになるため、目的地への到着に時間はかかるのにおちおち目を離すこともできない。

このゲーム性で目的地へのピン立てがないのもどうかと思う。

 

 

あとは文字全般が小さすぎるのと視認性の悪さ。

文字が小さいのはストーリーを読みにくいのは勿論、資材管理がしにくいし
よく見るのに一番困るのが方角の分かりにくさ。

自分は視力は良いので資材数自体はパッと見て分かるが、その右隣に表示されている収支は
画面に近づかないと+なのか-なのか記号がマジで見えない。

資材の下に表示されている方角も、何でこんな小さくしているのか。
全体的に白っぽい画面なのに白文字なのもよくない。

 

視認性の悪さはこのゲーム、空を飛び回って色んな遺跡を発見していく必要があるのだけど
中には小さい上に分かりにくい場所に建てられているものもあり、よく見ているつもりでも見落としていることが結構ある。

雲をこんな厚くする必要はあったのだろうか。
ゲームバランスのためかもしれないがいずれにせよ、シミュレーションゲームでやるべき難易度の上げ方ではないよね。

 

 

まとめ

 

アイディア自体は凄く良いのだけど、ゲーム部分はいま一つ。
都市経営+探索シミュレーションだなんて、自分には直撃するジャンルなのだけどなぁ。

サンドボックスなど一応クリア後も遊べるモードは用意されているものの、お伝えしたように
街づくりや経営部分はかなり簡素なのでそちらを遊び込む気にはなれないかな。

シムシティシティーズ:スカイラインぐらい、とまではいかずとも
もう少し街を造る楽しさを掘り下げてくれれば、長く遊んでられそうなポテンシャルはある。

 

定価の2800円は正直高いが、40%↑オフなら全然あり。
2024年3月現在、ゲームパスで配信されているのでこっちで遊ぶのもおすすめ。

雰囲気ゲーとしては凄く良かったので、空中都市+冒険という響きにロマンを感じるタイプならば是非。