【評価/レビュー】 戦国無双5 【新たなる戦国無双?】

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やあどうも、Peter@peters_life0801です。

 

さて、楽しみにしていた無双8エンパが体験版をプレイしてみて危険な香りがしたので様子見を決め込んだわけなんだけど、2月頃まで遊びたいゲームが出ない。

 

 

ゲームパスもしばらくは良いの配信されなさそうだなぁ、遊ぶもん無いなぁって所で目に付いたのが、戦国無双5だ。

 

発売して半年ほどで新品が約1900円。
これ絶対ヤバいやつじゃん! でも安いから怖いもの見たさに買ってみるか! 

と購入してみたが・・・

結論から先に言っちゃおう。

意外と悪くないぞ。

 

私的には100点満点なら65点ぐらいって感じで飛び抜けた面白さは無いけど、値崩れしてるからって決してクソゲーだとは思えない。

ってことで本作をプレイした感想を書いていこう。

あ、プレイ時間は約38時間で信長、光秀編ともにクリアした時点でのレビューね。

あと機種はPS4版。
今回も敵の表示数なんかに違いあるかもしれないから、しっかり明記しておこう。

 

お気に入り度:★★★☆☆

 

 

 

概要

2021年6月24日発売。
戦国無双シリーズのナンバリングタイトルとしては5作目になるが、登場人物やキャラクターデザインは大きく変更され、ほぼ別物となっている。

ゲーム内容的にはいつもの無双なので特に新たに書くことはない。

そう、並み居る敵をバッサバッサ倒すいつもの草刈りゲー(褒め言葉)だ。

 

 

 

一新されたキャラデザインは結構好き

オロチ3か何かの記事で書いた気がするけど僕、戦国無双シリーズ大っ嫌いなのよ。

ファンの人には申し訳ないけど人選は意味不明だしデザインとか性格とかもう、生理的に受け付けないレベルで無理。

だから2までは遊んだけどそれ以降は手を出していないし、オロチでも戦国キャラは全然使わなかった。

 

 

 

本作ではデザイン、登場キャラとも一新され、リストラされた武将も多い。
尊敬する郷土の英雄・石田三成公も退場したが正直、義―義―うるさいあんなホストならいない方がまだマシだ。

 

 

とはいえ本作も秀吉はこんなだし、若いイケメン増やし過ぎで何だか全体的にチャラい。

 

 

ベクトルが違うだけで相変わらずオタク臭くはあるんだけど、これまでのネットリ糸を引いているような不快感は一蹴され、変な言い方だけど爽やかなキモさへシフトチェンジしたので、まだこの雰囲気の方が断然良いなと。

 

少年漫画見たいなノリが鼻につくけど、ここまではっちゃけてりゃBASARAと同じく逆に気にならなくなるって言うか。

ただ、今川義元はめちゃくちゃカッコ良くなってるのは好ポイント。
前作までのアレはあんなもん、偉人への冒涜としか思えなかったからね。

 

 

人選は信長、光秀周りに偏っていて東北や関東、九州勢はいない。
近畿や中部でも信長死後以降の武将はピックアップされておらず、登場する他勢力の武将も大半がフリー専用という、戦国無双と言うか信長無双と言える内容になっている。

いや、僕は未プレイだが真田丸の信長&光秀版、さしずめ戦国無双・麒麟がくるってとこだろうか。

 

 

岡部元信の参戦は個人的にかなりツボだったりするけど、本作の路線なら滝川や佐久間、丹羽、森(親父)など織田の重臣をもっと出してほしかったなぁ。

 

デザインもカッコいい! ってかこういうキャラばっかで良いんだよなぁ。
今川家中随一の猛将で主家滅亡後は紆余曲折を経て武田へ仕え、長らく織徳同盟を苦しめ続けた男。

常々、もっと目立たせても良いんじゃないかと思ってたんだよね!

 

 

あとはこのシナリオなら信忠も必須じゃないかね。

”天下の儀もご与奪なさる” と言われた優秀な貴公子が無能扱いされたり、最後はいつの間にか死んでましたってどうよ。

※天下の儀も~=要するに信長が後事は全て信忠に託すことを認めた文言。

 

 

 

爽快感はなかなか! ただし・・・

極端に弱い武器はなく、どれを使っても敵はまとめてどんどん倒せる。
そしてワラワラ感もそれなりなのだが・・・敵がいないところはとことんいない。

で、困ったことにそんなタイミングで、制限時間内に無双奥義や閃技(時間経過で回復する特殊能力や必殺技みたいなもの)で100人倒せとかいうミッションが出てくると、達成不可能なんだよね。

 

あとはステージクリアの評価に関わってくるコンボ数の管理が煩わしい。

今までの作品同様、一定時間経過でカウントがリセットされるのだが今作では割と重要な要素になっているので、これが気になって好き勝手動き回れない。

 

5000もあれば多分すべてのステージでSになるんだけど、報酬付きの重要なシステムとして組み込まれているせいか
途切れさせちゃいけないという強迫観念に囚われてしまうのは僕だけかな?笑

 

あと攻撃時のSEが軽いのも気になるかな。
もっとバッサリ感が欲しい。

 

 

武器システムについて

本作にはキャラ固有の武器というものが無く、全員が用意されているものは何でも装備できる。
(初期装備の得意武器や固有の閃技、奥義で若干の差別化はされている)

なのでまあ、ざっくり言えば全員コンパチのようなものでそれが批判の元にもなっているんだけど・・・

気持ちは分かる! 批判する人たちの気持ちは分かるけども、僕はこっちのが良いな。

 

三國無双5や8でもコンパチが増えて非難を浴びたことがあったけど、ドリルだの三味線だの、あまりに現実離れした武器を増やして無理やり変な個性を出されるぐらいなら、本作の方式のが好感が持てる。

いっそ武器少なくてプレイアブルキャラを増やしてくれる方が私的には断然ありがたいね。

 

少数派かもしれないけど、こういう意見もあるってことで。

 

 

 

グラフィックや音楽も良いよ!

BGMはコーエー作品は地味に毎度、良いのを提供し続けてるよね。

グラフィックもなかなか。絵柄の好悪は別として、アニメ調かつ墨絵風で独自の魅力がある。
無双奥義・皆伝のシメに墨絵のイラストが表示される演出も好き。

 

 

 

 

 

気になった点

ストーリーが酷い

これは世間で言われている通り本当に酷く、本作を悪くないと思っている僕でも擁護のし様がない。

百地三太夫なんか人選的にも物語的にもいらんだろと思うし、本能寺の変の理由もあんまりだ。
”乱世の根源” の解釈が滅茶苦茶すぎてもうね。

 

まだ発売してそんな間も経っていないのでネタバレしちゃうのもどうかと思うので、気になる人は自分の目で見て確かめてみよう。

あとアドバイスしておくと、信長偏と光秀編は必ず並行して進めること。

先に信長だけクリアしちゃうと意味不明な点が多すぎるから。

 

長良川の戦いとか稲生の戦いとか、スルーされがちな小規模な合戦も細かく組み込まれているなど、評価できる点もあるんだけどね。

 

 

人選はやはり謎

先述したが信長の時代に絞っている故に狭く深く、といった具合の人選。

三國無双に対し日本の戦国時代の場合、勢力が多すぎる上にそれぞれ絡む相手も限られるし
各々に有名、優秀な武将がバラバラにいたりするので、元々三國無双の戦国版を作るのに無理があると僕は思うわけよ。

なのでもし戦国やるなら半端に広く浅く武将を出すよりは、今回のように時代や地域を絞って狭く深く行くしかないと思う。

 

地方なら九州三国志だけで(需要があるかは別にして)本作の規模ぐらいのものは余裕で作れちゃうだろうし。

つーか九州三国無双めっちゃやりたいな。出たら絶対買うね!

 

 

閑話休題。

ただ、前述したが今作の方式ならもっと織田や徳川の重臣を出してほしい。
岡部や道三など渋いキャラが増えた一方で、百地に三淵、足利義昭に毛利輝元や織田信行、中村一氏などなどどう考えてもいらんだろってキャラも多い。

特に中村一氏は史実と全然関係ない(と言うか史実考慮したらまず選出されないし)、9割方オリキャラと言っていい意味不明なキャラ付けをされている。

 

 

そしてくのいちに続くオリキャラとして本作にもみつきというキャラが登場するが、他にもっと出す武将いくらでもいるよねって。

 

 

くのいちみたいな不快さはなく、一氏ともどもキャラとしてはデザイン含め嫌いじゃないんだが。
今作の2人の主人公の見届け人という立ち位置は、むしろオリキャラと言えども好きかもしんない。

 

ああ、そうか。そういうキャラ出そうと思ったらオリキャラじゃないとダメなのか。

信行の子どもだし光秀と親しいことからモデルは津田信澄なんだろうけど、彼は悲惨な最期を遂げるからみつきにはなれないしな・・・。

 

 

堅城演武が微妙

これは実際にプレイしないと、言葉では上手く伝えられないつまらなさがあってストーリー同様、擁護できない要素の一つ。

物資を集めるために繰り返し作業になるというのは僕は全然OK。

問題は敵が少なすぎて爽快感は無いし、クリアランクに関わってくる各ミッションの制限時間が短すぎてストレスが溜まる点だ。

敵兵が無限ではなく数が限られているので、爽快感~の項で挙げた○○で△△人倒せというミッションは、先にザコを倒しすぎていると達成不可能になってしまうことがあるのは理不尽。

 

 

 

まとめ

突出した面白さはないし目新しさも特にない、いつも通り過ぎる無双なんだけどそんな、半年で新品80%オフで投げ売られるほど酷いものだとは思わなかったなぁ。

これならフルプライスで買ってたとしても文句はないね。

 

僕みたいに戦国1~4が苦手だった人は、”無双やりたい病” に罹患したらとりあえず買ってもいい。

これまでのシリーズが苦手だった人ほど本作は受け入れられると思うし、逆に従来の戦国無双が好きだったという人は、ご愁傷さまという他ない。

 

ナンバリングタイトルじゃなく外伝として発売されていれば、ここまで忌み嫌われることもなかったんじゃないかなぁって思うと、何だか不憫な作品ではある。

 

三国と違って海外需要が見込めないために戦国シリーズは打ち切り、なんて噂も聞くけど
もし新作が発売されて以降もこの新しい路線でいくなら、私的には応援したくなっちゃう程度には良い出来だったね。

 

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